ヤリスクロスはリセールが悪い?データで見る本当の価値

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ヤリスクロスはリセールが悪い?データで見る本当の価値

2025年9月24日

ヤリスクロスってリセールが悪いのかな…

グレードや色の選び方、新車登録から3年後・5年後にどれくらいの価値が残るのか、多くの方が悩むポイントです。

本記事では、実際のデータと市場動向を基に、ヤリスクロスのリセールバリューの実情を詳しく検証します。

将来の売却で損失を避けるための具体的な予想値と、実践的な戦略についても、わかりやすくお伝えします。

記事のポイント

  • ヤリスクロスが「リセール悪い」と言われる理由
  • 年数・グレード別のリセールバリュー
  • リセールで損しないためのオプションや色
  • 最新の下取り相場と今後のリセール価格の予想

ヤリスクロスはリセールが悪い?年数・グレードで検証

  • リセールは3年後も高水準
  • リセールは5年後も優秀
  • リセールはグレードで決まる
  • GRスポーツのリセールは高いのか
  • ヤリスクロスは本当に高く売れるのか

リセールは3年後も高水準

ヤリスクロスの3年落ちのリセールバリュー
カーライフジャーニー・イメージ

結論から言うと、ヤリスクロスの3年後のリセールバリューは、国産車全体で見ても極めて高い水準にあります。「リセールが悪い」という噂は、特に短期〜中期的な視点では全く当てはまりません。

一般的な国産車の3年後残価率が平均して50%〜60%と言われる中、ヤリスクロスは主要グレードで平均80%を超える驚異的な数値を維持しています。この背景には、新車販売台数が常に上位であるという圧倒的な人気があります。一般社団法人 日本自動車販売協会連合会が発表する販売台数ランキングでも、ヤリスクロスは常に上位に位置しており、この高い需要が中古車市場での価格を強力に下支えしているのです。

グレード (3年落ち)新車価格(参考)買取相場(目安)残価率
1.5 Z (ガソリン)約223万円約196万円約87.8%
ハイブリッド Z約260万円約215万円約82.5%
1.5 G (ガソリン)約202万円約173万円約85.6%

残価率とは?

残価率とは、「新車の価格に対して、売却時の買取価格がどれくらいの割合を維持しているか」を示す重要な指標です。この数値が高ければ高いほど、価値が落ちにくい、つまりリセールバリューに優れた車であると評価されます。

特に近年の半導体不足による新車の納期遅延は、状態の良い中古車の需要を押し上げる要因となりました。すぐに手に入る高品質な中古車として、ヤリスクロスは市場で非常に重宝されており、それが高いリセールバリューに直結しているのです。

リセールは5年後も優秀

ヤリスクロスの5年落ちのリセールバリュー
カーライフジャーニー・イメージ

最初の車検を迎える5年後のタイミングは、リセールバリューが大きく動くポイントです。しかし、ヤリスクロスは5年経過時点においても、国産SUVの中でトップクラスの価値を維持し続けています。

一般的な国産車の5年後残価率が40%〜50%程度まで下落する中、ヤリスクロスは主要グレードで平均60%以上という高い数値を記録しています。特に需要が集中するガソリンモデルのZグレードは、市場の状況次第で90%を超えるような驚異的な価格で取引される事例もあるほどです。

グレード (5年落ち)平均残価率(目安)特記事項
Z (ガソリン)約75.8%市場の需要によっては90%超えの事例も報告されている
ハイブリッド Z約52.4%ガソリン車よりは低いものの、平均を大きく上回る高水準
G (ガソリン)約60%前後堅実かつ安定したリセールを維持する人気グレード

なぜハイブリッドZの残価率はガソリン車より低いのか?

「リセールが悪い」という噂の一因は、このハイブリッドZの5年後残価率がガソリン車に比べて見劣りする点にあります。これには2つの理由が考えられます。一つは、新車時の価格がガソリン車より数十万円高いため、下落する絶対額が大きくなること。もう一つは、中古車市場において「将来的なバッテリー交換費用」を懸念する買い手心理が、価格にわずかに影響するためです。しかし、52.4%という数値自体は、国産車全体で見れば十分に優秀な部類に入ります。

リセールはグレードで決まる

ヤリスクロスのグレード別のリセール
カーライフジャーニー・イメージ

ヤリスクロスのリセールバリューを最大化するためには、購入時のグレード選びが最も重要な要素と言っても過言ではありません。どのグレードを選ぶかによって、数年後の売却額には数十万円の差が生まれることもあります。

市場で一貫して最も高い評価を受けているのは、装備が充実した上位グレードの「Z」と、特別な内外装を持つ「GR SPORT」です。これらは中古車市場でも「指名買い」されることが多く、需要が安定しているため高値が付きやすいのです。

【リセールバリューの高いグレードランキング】

  1. Zグレード (特にガソリン車):最も需要が高く、リセール市場の王道。安定してNo.1の高リセールを維持します。
  2. GR SPORT:希少性と専用装備による付加価値が非常に高く、Zグレードに匹敵、あるいは上回ることもあります。
  3. ハイブリッド Zグレード:優れた燃費性能からファミリー層や長距離ユーザーに人気があり、リセールも高水準です。
  4. Gグレード:必要な装備と価格のバランスが良く、中古車市場でも手頃な価格帯として人気を誇ります。

一方で、最も安価なベースグレードの「X」は、装備が簡素であるため、上位グレードに比べるとリセールは一段階低くなる傾向があります。初期費用を抑えることを最優先するか、将来的な売却額まで含めたトータルコストを重視するかで、戦略的に選ぶことが求められます。

GRスポーツのリセールは高いのか

ヤリスクロス「GRスポーツ」のリセール
カーライフジャーニー・イメージ

その通りです。結論として、ヤリスクロス「GR SPORT」のリセールバリューは、全グレードの中でも最高峰に位置します。

GR SPORTは、トヨタのモータースポーツ部門である「TOYOTA GAZOO Racing」が手掛けた特別なモデルです。トヨタ公式サイトにも記載されている通り、専用デザインのバンパーやアルミホイール、そして乗り味を左右する専用チューニングのサスペンションやボディ補強など、標準モデルとは明確に一線を画す仕様となっています。この「特別感」と「希少性」、そして「走りの良さ」が中古車市場で高く評価され、非常に高い残価率につながっているのです。

実際に市場のデータを見ても、2年落ちの車両で約90%近い残価率を記録するなど、その資産価値の高さは疑いようがありません。スポーティなデザインが好みで、かつリセールバリューも絶対に妥協したくないという方にとって、GR SPORTは最も満足度の高い選択肢となるでしょう。

ただし、流通台数が標準グレードに比べて少ないため、売却を検討するタイミングや査定を依頼する業者によって、提示される価格にばらつきが出やすいという側面もあります。売却時には複数の業者から見積もりを取ることが特に重要になるグレードです。

ヤリスクロスは本当に高く売れるのか

ヤリスクロスは本当に高く売れるのか
カーライフジャーニー・イメージ

ここまでの情報を総合的に判断すると、「ヤリスクロスは高く売れる車種である」と明確に断言できます。

一部の条件下(例えば、5年落ちのハイブリッドZ)で、期待値よりも低いと感じるケースが存在するため、「リセールが悪い」という声が散見されるようになったと考えられますが、それはあくまで相対的な評価に過ぎません。

客観的なデータとして、3年後で平均80%以上、5年後でも平均60%以上という残価率は、数あるライバル車種と比較しても群を抜いて優秀です。ヤリスクロスがこれほどまでに高く売れる背景には、主に3つの強力な要因が存在します。

ヤリスクロスが高く売れる3つの理由

  • 圧倒的な市場での人気:コンパクトSUV市場で常に販売台数トップを争う人気車種であり、中古車市場での需要が供給を上回る状況が続いています。
  • 世界に通用するトヨタブランドの信頼性:「故障が少なく、品質が高い」というトヨタブランドへの揺るぎない信頼が、中古車としての価値を世界中で支えています。
  • 旺盛な海外輸出需要:特にスリランカをはじめとする海外市場でヤリスクロスは絶大な人気を誇ります。この海外への輸出ルートが、国内の中古車相場全体を強力に下支えするセーフティネットの役割を果たしているのです。

これらの要因が複雑に絡み合うことで、ヤリスクロスは中古車市場で極めて値崩れしにくい、安定した資産価値を持つ車としての地位を確立しています。

ヤリスクロスのリセールが悪いは誤解

  • リセールを高めるオプション
  • リセールバリューは色で変わる
  • 最新の下取り相場を公開
  • ヤリスクロスのリセール今後の予想は?

リセールを高めるオプション

ヤリスクロスのリセールを高めるオプション
カーライフジャーニー・イメージ

リセールバリューは、購入時にどのメーカーオプションを選択するかによっても大きく変動します。ヤリスクロスの場合、中古車市場のバイヤーから特に強く求められる「三種の神器」と呼ばれる必須級の人気オプションが存在します。

【リセール価値を最大化する人気オプション】

  1. パノラミックビューモニター(PVM):駐車時に車両を真上から見たような映像で周囲を360度確認できる機能です。運転に不慣れな人からベテランまで、その安全性と利便性の高さから絶大な支持があり、中古車選びの際の必須条件に挙げる人も少なくありません。
  2. ブラインドスポットモニター(BSM):走行中にドアミラーの死角に入った後続車を検知し、インジケーターで知らせる安全装備です。後付けが困難なため、新車時に装着されている車両は中古車市場で非常に価値が高まります。
  3. 自動防眩インナーミラー付きドライブレコーダー:万が一の事故時に証拠となるドライブレコーダーは今や必需品です。特にトヨタ純正品は、見た目がスマートで後付け感がなく、高い人気を誇ります。

これらのオプションは、装備されているかどうかで、将来の査定額が数万円から、時には十数万円以上も変わることがある極めて重要な要素です。新車購入時には追加の費用が発生しますが、数年後の売却額を考えれば、十分に投資価値のある選択と言えるでしょう。

リセールバリューは色で変わる

ヤリスクロスの色によるリセールの違い
カーライフジャーニー・イメージ

意外と見落としがちですが、ボディカラーもリセールバリューを大きく左右する大切な要素です。結論から言うと、最も高く売れる定番カラーは「プラチナホワイトパールマイカ」と「ブラックマイカ」の2強です。

これらのベーシックカラーは、性別や年齢を問わず幅広い層から支持されるため、中古車販売店が最も安心して仕入れることができる色です。つまり、買い手が付きやすく在庫リスクが低いため、査定時にも強気の価格を提示しやすいのです。特に有償色であるホワイトパールは、その人気から新車時のオプション料金以上に査定額が上乗せされることも珍しくありません。

ツートンカラーの評価は?

ルーフの色が異なるツートンカラーも、デザイン性が高く中古車市場で人気があります。特に「ブラックマイカのルーフ × プラチナホワイトパールマイカのボディ」の組み合わせは、定番のモノトーンカラーに次ぐ高いリセールが期待できます。

一方で、個性的なレッド系やブルー、ゴールド系の色は、好みがはっきりと分かれるため、買い手が限定される傾向があります。そのため、残念ながら定番色に比べると査定額が伸び悩む可能性が高いです。リセールを最優先するならば、白か黒を選んでおくのが最も合理的で堅実な選択と言えます。

最新の下取り相場を公開

ヤリスクロスの下取り相場
カーライフジャーニー・イメージ

実際にヤリスクロスを売却する際の相場はどのくらいになるのでしょうか。ここでは2025年現在の最新の相場観を解説します。車の売却方法には大きく分けて、新車購入店に引き取ってもらう「下取り」と、専門業者に売却する「買取」の2種類があります。

「下取り」と「買取」の決定的な違い

  • 下取り:新しい車を購入するディーラーに、今乗っている車を引き取ってもらう方法です。手続きが一度で済むため手間はかかりませんが、査定額は市場の相場より安くなる傾向があります。
  • 買取:中古車買取専門店に車を売却する方法です。複数の業者で査定額を競わせることで、市場の最高値に近い価格で売却できる可能性が高まります。

2025年式の走行距離が少ない車両の場合、以下のような価格帯が一つの目安となり、両者には明確な価格差が存在します。

売却方法価格帯の目安特徴
買取専門店の「買取」約187万円 〜 235万円高値を狙えるが、業者選定の手間がかかる
ディーラーの「下取り」約162万円 〜 197万円手続きは楽だが、買取より数十万円安くなることも

このように、手間を惜しまないのであれば、買取専門店に査定を依頼する方が経済的なメリットは大きくなります。ヤリスクロスは非常に人気が高く、業者間での買取競争も激しいため、複数の業者に査定を依頼することで、予想以上の高値が付く可能性も十分に秘めています。

ヤリスクロスのリセール今後の予想は?

ヤリスクロスのリセール予想と今後の市場動向
カーライフジャーニー・イメージ

ヤリスクロスのリセールバリューは、今後も当面の間は、同クラスの車種の中で高い水準を維持し続けると予想されます。

2024年秋から2025年初頭にかけて、中古車市場全体が調整局面に入り一時的に相場が下落しましたが、旺盛な海外への輸出需要などが追い風となり、再び相場は力強く回復しています。コンパクトSUVというカテゴリー自体の人気が国内で根強いため、需要が急激に落ち込むことは考えにくい状況です。

ただし、長期的な視点で見ると、以下のようないくつかの変動リスクも存在します。

【今後のリセール価格に影響を与える可能性のある要因】

  • フルモデルチェンジの発表:新型モデルが発表されると、現行モデルは「型落ち」となり、相場が下落に転じるのが一般的です。
  • 強力なライバル車の登場:ヤリスクロスの人気を上回るような魅力的な競合車種が他メーカーから登場すれば、相対的に需要が低下する可能性があります。
  • 為替レートの変動:海外への輸出が相場を支えているため、急激な円高などが起きた場合は輸出需要が減退し、相場に影響を与えることも考えられます。

とはいえ、これらはあくまで長期的なリスクです。トヨタの基幹車種であること、そして世界的な需要があることを踏まえれば、リセールバリューが大きく崩れるリスクは低いでしょう。特に、購入から3年から5年以内という一般的な乗り換えサイクルで売却するのであれば、引き続き高いリターンが期待できると見て間違いありません。

総括:ヤリスクロスのリセールは悪くない

最後に、本記事の重要なポイントをリスト形式で最終確認しましょう。

  • 「ヤリスクロスはリセールが悪い」という噂は一部の条件下での話であり全体としては誤解
  • 3年後の平均残価率は80%を超え国産車トップクラスの高い水準
  • 5年後の平均残価率も平均60%以上を維持しており極めて優秀
  • リセールが最も高いグレードはガソリン車のZと希少価値のあるGR SPORT
  • ハイブリッドZの5年後残価率はガソリンZより低いが十分に高水準を維持
  • 最も高く売れる色は定番のプラチナホワイトパールマイカとブラックマイカ
  • ブラックルーフのツートンカラーもリセールで有利に働く傾向
  • パノラミックビューモニターやBSMなどのメーカーオプションは査定額を大きく上げる
  • 売却時はディーラー下取りよりも買取専門店の方が数十万円高く売れる可能性がある
  • 旺盛な海外への輸出需要が国内の中古車相場を強力に下支えしている
  • 今後のリセール予想も当面は高い水準を維持する見込みで安定感がある
  • フルモデルチェンジが発表されると相場が下落に転じる可能性があるため情報収集は重要
  • リセールを最大化するなら購入時のグレード・色・オプション選びが最も重要
  • 客観的なデータを総合的に見ればヤリスクロスは間違いなく「高く売れる車」である
  • 結論としてヤリスクロスは購入後の資産価値が非常に高く安心して選べる一台と言える

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