ヤリスクロスで後悔したっていう意見はあるのかな…
実際のところ、「ヤリスクロスで後悔した」という声があるのも事実です。
とくにオプション選びの失敗や、ガソリン車特有の問題、カタログでは分からない欠点に購入後に気づくケースが少なくありません。
人気車種だからこそ、購入後のミスマッチは避けたいものです。
この記事では、ヤリスクロスを購入してから後悔しないよう、事前に知っておくべき具体的なポイントを詳しく解説します。
ヤリスクロスで後悔するポイント
- オプションで後悔するケース
- 「ガソリン車」で後悔する点
- ヤリスクロスの欠点
- 乗り心地の硬さで後悔するパターン
- 内装の質感に不満を感じることも
オプションで後悔するケース

ヤリスクロスの購入後に「オプションで後悔した」という声は、主にコストパフォーマンスと実際の使用頻度のギャップから生まれます。特に高額な先進装備やデザイン系のオプションは、期待して装着したものの「付けなければよかった」「思ったより使わない」と感じるケースが目立ちます。
ここでは、後悔の声が上がりやすい具体的なオプションを、その理由と共により詳しく見ていきましょう。
後悔しやすいオプションの詳細な理由
オプション名 | 後悔の主な理由 |
---|---|
アダプティブハイビームシステム(AHS) | LEDヘッドランプが元々明るく、使用機会が少ない。オートマチックハイビームとの価格差ほどの価値を感じにくい。 |
トヨタ チームメイト[アドバンストパーク] | 本格的な自動駐車機能だが、実際に使う場面が限定的。「手動で十分」と感じるユーザーが多い。 |
ハンズフリーパワーバックドア | 便利そうに見えるものの、反応が鈍いと感じる場面もあり、結局手で開閉してしまうケースがある。 |
過剰なエアロパーツ・大径ホイール | 見た目は向上するが、乗り心地の悪化や維持費の増加につながり、後悔する可能性がある。 |
メーカーオプションは後付けができない
最も注意すべき点は、これらのメーカーオプションの多くが自動車の製造ラインで装着されるため、工場出荷後は後付けができないということです。このため、「やっぱり欲しかった」「付けなければよかった」という後悔が見られます。
ご自身のカーライフや駐車環境、運転スタイルを具体的にイメージし、本当にその機能に投資する価値があるのかを慎重に見極めることが、後悔を避ける最大のポイントです。
「ガソリン車」で後悔する点

ヤリスクロスのガソリン車は、ハイブリッド車に比べて数十万円安い車両価格が最大の魅力です。しかし、購入後に燃費性能や静粛性といった面で、ハイブリッド車との差を感じて後悔する声が少なくありません。
実燃費が思ったより悪い
トヨタ公式サイトの公表値(WLTCモード)では、ガソリン車の燃費は18km/Lを超えていますが、これはあくまで理想的な条件下での数値です。実際のオーナー報告による平均燃費は15~16km/L程度に落ち着くことが多く、特に信号や渋滞の多い市街地走行がメインになると13km/L台まで落ち込むことも珍しくありません。
「思ったより給油回数が多い」「ハイブリッドにしておけば、数年で元が取れたかも…」といった後悔が生まれやすいポイントです。年間走行距離が多い方ほど、ハイブリッド車との燃料代の差は大きくなるため、ご自身の走行距離を基に損益分岐点を計算してみることをお勧めします。
エンジン音が気になる
ヤリスクロスのガソリン車が搭載する1.5Lの3気筒エンジンは、構造上、4気筒エンジンに比べて振動を打ち消しにくく、特有のエンジン音が発生しやすい傾向にあります。特に加速時やアイドリングストップからの再始動時に「ブンブン」「ガラガラ」といった音が車内に響きやすく、静かでスムーズな走りを期待していると「安っぽい音」「うるさい」と感じてしまうかもしれません。
もちろん、ガソリン車には車両重量が軽く、軽快なドライビングフィールを楽しめるという明確なメリットもあります。年間走行距離が5,000km未満の方や、とにかく初期費用を抑えたい方にとっては、依然として魅力的な選択肢です。何を最も重視するか、ご自身の価値観と照らし合わせて判断することが重要ですね。
ヤリスクロスの欠点

ヤリスクロスは数々の賞を受賞するなど高く評価されている車ですが、人気車種だからこそ見過ごされがちな欠点も存在します。購入してから気づくと大きな後悔につながる可能性があるため、事前にしっかりと把握しておきましょう。
ラゲッジ・室内スペースの狭さ
ヤリスクロスの荷室容量は390L(デッキボード下段時)と、コンパクトSUVクラスではトップクラスの広さを誇ります。しかし、これはあくまで数値上の話で、絶対的な広さでは物足りなさを感じる場面があります。特に後席の居住性は、明確なウィークポイントとして指摘されることが多いです。
後席の具体的な不満点
- 足元や膝周りのスペースに余裕がない
- シートのリクライニング機能がないため、長距離移動で疲れやすい
- ドアの開口部が狭く、乗り降りがしにくいと感じることがある
大きな荷物を頻繁に積む方や、大人4人で乗車する機会が多いファミリーにとっては、このスペースの制約が大きな後悔につながる可能性があります。購入前には必ず後席にも実際に座り、家族にも同乗してもらって居住性をチェックすることが不可欠です。
安全装備のグレード差にも注意
もう一つの重要な欠点として、最廉価グレードである「X “Bパッケージ”」では、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の機能が一部省略される点が挙げられます。具体的には、プリクラッシュセーフティの検知範囲が狭まるほか、レーダークルーズコントロールやレーントレーシングアシストといった運転支援機能が非搭載となります。価格の安さだけでこのグレードを選ぶと、万が一の際の安全性や運転の快適性で後悔する可能性がありますので、注意が必要です。
乗り心地の硬さで後悔するパターン

ヤリスクロスの乗り心地は、多くのレビューで「硬め」と評価されています。これは、トヨタの新世代プラットフォーム「TNGA」による高剛性ボディと、欧州車のようなキビキビとしたハンドリングを重視したサスペンション設定に起因します。
綺麗な舗装路を一人で運転している際には安定感があり気持ち良いと感じる一方、路面の凹凸や段差を通過する際には、ゴツゴツとした直接的な衝撃が車内に伝わりやすいです。この硬さは、同乗者、特に後部座席に乗る家族や友人から「跳ねる」「疲れる」といった不満が出やすいポイントです。
また、デザイン性を重視して18インチの大型ホイールを装着するグレード(Zなど)は、タイヤの厚み(扁平率)が薄くなるため、さらに硬さを感じやすくなります。乗り心地の感じ方には個人差が非常に大きいため、購入前には必ず、できれば後席にも乗って、普段使うであろう道路状況に近い場所で試乗することが後悔を避けるために絶対に必要です。
内装の質感に不満を感じることも

ヤリスクロスの内装は、機能的にレイアウトされていますが、質感の面では価格相応、あるいは「少し物足りない」という声が挙がることがあります。特に、ドアトリムやダッシュボード、センターコンソール周りにハードプラスチックが多用されており、見た目や手触りの面で「安っぽさ」を感じてしまうユーザーもいます。
もちろん、上位グレードの「Z」では、シート表皮に合成皮革が使われたり、随所にサテンメッキ加飾が施されたりすることで質感は大きく向上します。しかし、中間グレード以下を検討している場合、外装デザインの洗練されたイメージとのギャップにがっかりし、後悔する可能性があることは否めません。インテリアの高級感や居心地の良さを重視する方は、同価格帯のライバル車(例えばマツダ CX-3など)の内装と比較検討してみることをお勧めします。
乗ってから分かるヤリスクロス後悔の理由
- ヤリスクロスは「恥ずかしい」と感じるデザインか
- 視界が悪いという評判
- エンジン音がうるさいのか
- ヤリスクロスが「ひどい」と言われる原因
ヤリスクロスは「恥ずかしい」と感じるデザインか

「ヤリスクロスは恥ずかしい」という稀な意見は、主にその個性的で先進的なフロントデザインや、若々しいブランドイメージに起因するようです。一部では「昆虫顔」「宇宙人顔」などと揶揄されることもあるシャープなヘッドライト周りのデザインは、確かに好みがはっきりと分かれるポイントと言えるでしょう。
しかし、そのデザインは客観的にも高く評価されており、実際に2020年度グッドデザイン賞を受賞しています。(出典:GOOD DESIGN AWARD 公式サイト) 審査員からは「コンパクトSUVの既成概念にとらわれない、凝縮された力強さや存在感を持つデザイン」と評されています。
デザインの評価は十人十色
豊富なカラーバリエーションやコンパクトなサイズ感から「若者向け」というイメージを持つ方もいますが、実際には幅広い年齢層から支持されています。結局のところ、デザインの評価は個人の価値観に大きく左右されます。他人の評価に惑わされず、ご自身がそのデザインを心から気に入れるかどうかが、後悔しないための最も重要な判断基準です。
視界が悪いという評判

ヤリスクロスの実用面における後悔ポイントとして、「視界の悪さ」とそれに伴う「死角の多さ」が頻繁に指摘されます。これはデザインと衝突安全性を両立させるための現代の車の宿命とも言えますが、特に注意すべきは以下の2点です。
太いAピラーによる前方の死角
最も多くの声が挙がるのが、フロントガラスの両脇にあるAピラーが太いことです。これにより、交差点での右左折時やカーブを曲がる際に、歩行者や自転車、バイクなどがピラーの陰に完全に隠れてしまう瞬間があります。運転に慣れるまでは、意識して頭を大きく動かし、覗き込むようにして安全確認をする習慣が必要です。
デザイン優先の後方視界
リアウィンドウが小さく、後方に向かって絞り込まれるようなデザインのCピラー(後部座席横の柱)も厚いため、後方や斜め後ろの視界は良好とは言えません。特に、車庫入れや駐車スペースからの発進時に不安を感じることがあります。この欠点を補うためにも、ブラインドスポットモニターやパノラミックビューモニターといった運転支援機能のオプション装備を積極的に検討することをお勧めします。
エンジン音がうるさいのか

前述のガソリン車特有のエンジン音に加え、ヤリスクロスはロードノイズや風切り音といった外部からの騒音が車内に入りやすいという指摘もあります。これは、車両価格を抑えるために、タイヤハウス内やフロア、ドア内部の遮音・吸音材が最小限に留められていることが一因です。
特に、路面が荒れた高速道路を走行する際には、「ゴー」というロードノイズが大きく聞こえ、オーディオの音量を上げたり、同乗者との会話で声を張ったりする必要が出てくるかもしれません。ハイブリッド車はモーター走行時は非常に静かなだけに、エンジン始動時の音や高速走行時の騒音とのギャップをより大きく感じてしまう傾向があります。
もし静粛性を最優先事項と考えるのであれば、購入後に専門業者によるデッドニング(防音・制振処理)を施工したり、静粛性に定評のあるコンフォートタイヤ(例:ブリヂストン REGNOなど)に交換したりするのも有効な手段です。費用はかかりますが、車内の快適性は劇的に向上しますよ。
ヤリスクロスが「ひどい」と言われる原因

インターネット上で時折見られる「ヤリスクロスはひどい」という強い否定的な表現は、単一の欠点だけを指しているわけではありません。これまで解説してきた複数の後悔ポイントが、オーナーの期待値や使用環境とミスマッチを起こし、複合的に重なった結果生まれる評価だと考えられます。
例えば、以下のようなシナリオが想像できます。
「ひどい」と感じてしまう負のスパイラル
「燃費が良いと期待してガソリン車を買ったが、街乗り燃費が悪く、エンジン音もうるさい。週末に家族を乗せると、硬い乗り心地と後席の狭さで不評を買う。さらに、運転中は常にAピラーの死角に気を使い、駐車のたびに後方視界の悪さでストレスを感じる…」
このように、一つ一つの不満は小さくても、それらが積み重なることで、「この車は自分には合わない、ひどい選択だった」という大きな後悔に繋がってしまうのです。逆に言えば、これらの欠点を購入前にすべて理解し、ご自身の使い方や価値観と照らし合わせて「これなら許容できる」と納得できるのであれば、ヤリスクロスは間違いなく優れたコストパフォーマンスと魅力を持つ一台と言えるでしょう。
まとめ:ヤリスクロスで後悔しない選び方
最後に、後悔しないための重要なチェックポイントをリスト形式でまとめます。
- 高価なオプションは本当に必要か使用場面を具体的に想像する
- 年間走行距離や用途を考えガソリン車かハイブリッド車を選ぶ
- ガソリン車の実燃費はカタログ値より下がることを想定する
- 3気筒エンジンの音や振動が許容範囲か試乗で確認する
- 後席や荷室の広さが自分の使い方に合っているか実車で確かめる
- 特にファミリーユースでは後席の居住性を重視する
- 乗り心地の硬さが気にならないか荒れた道でも試乗してみる
- 内装の質感が自分の求めるレベルに達しているか確認する
- デザインの好みは他人の評価より自分の直感を信じる
- Aピラーによる死角の大きさを運転席に座って体感する
- 後方視界を確認し運転支援モニターの必要性を判断する
- 高速走行時のロードノイズや風切り音を試乗でチェックする
- 価格だけで判断せず安全装備が充実したグレードを選ぶ
- 複数の欠点を理解した上で総合的に判断する
- 最終判断は必ず試乗をしてから決める