ヤリスクロスの違いを解説!GとZ、内装やテールランプを徹底比較

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ヤリスクロスの違いを解説!GとZ、内装やテールランプを徹底比較

ヤリスクロスって前期・後期モデルとかあるけど何が違うんだろ…

ヤリスクロスには、

  • 見た目の印象を大きく左右する「テールランプ」の仕様差
  • 販売の中心となる「GグレードとZグレード」の装備の違い
  • そもそも「ヤリスとヤリスクロス」はどう違うのか

など、購入前に明確にしておきたいポイントは数多くあります。

とくに、個性的なZアドベンチャーや洗練されたアーバンといったモデルの登場により、選択肢はさらに多様化しています。

本記事では、これらの疑問に一つずつ丁寧に答えながら、分かりやすく詳しく解説していきます。

記事のポイント

  • グレードごとの装備や内装の具体的な違い
  • 前期・後期モデルや年式による重要な変更点
  • ヤリスとヤリスクロスの根本的なキャラクターの違い
  • 後悔しないための自分に合ったモデル選びのポイント

グレードで比較するヤリスクロスの違い

  • グレード「G」と「Z」の違いは装備の差
  • グレード「G」と「Z」の内装の違い
  • 「Zアドベンチャー」の違い
  • 特別仕様車「ウルバーノ」の違い
  • グレードで異なる「テールランプ」の違い

グレード「G」と「Z」の違いは装備の差

ヤリスクロスのグレード「G」と「Z」の違いは装備の差
カーライフジャーニー・イメージ

ヤリスクロスのグレード選びにおいて、多くの人が比較検討するのが標準グレードの「G」と上級グレードの「Z」です。結論から言うと、この2つの最も大きな違いは、エクステリア(外観)の高級感と、日々の運転を快適にする装備の充実度に集約されます。

まず外観で目を引くのが足回りです。Zグレードには18インチの切削光輝加工が施されたアルミホイールが標準装備され、大きく、そして華やかな印象を与えます。対照的にGグレードは16インチが基本となり、落ち着いた実用的なデザインです。また、ヘッドランプやテールランプもZグレードはフルLED仕様となり、夜間の視認性が向上するだけでなく、先進的でシャープな表情を演出します。

さらに、冬場に重宝するシートヒーターやステアリングヒーター、最適な運転姿勢を電動で細かく調整できる運転席パワーシートといった快適装備が、Zグレードには標準で備わっています。これらの装備は後付けが困難なものが多く、Gグレードではオプション扱いか、そもそも選択できないものもあります。

【GグレードとZグレードの主な装備の違い】

装備GグレードZグレード
アルミホイール16インチ(スチールまたはアルミ)18インチ(切削光輝+ブラック塗装)
ヘッドランプ3灯式フルLED(マニュアルレベリング機能付)3灯式フルLED(アダプティブハイビームシステム付)
テールランプ一部LED(ライン状に光らない)フルLED(ライン状に光る)
シートヒーター(運転席・助手席)メーカーオプション標準装備
ステアリングヒーターメーカーオプション標準装備
運転席パワーシート設定なし標準装備

(参考:トヨタ ヤリスクロス公式サイト グレード比較

価格差はもちろんありますが、日々の運転での快適性や、所有する満足感を重視するのであれば、Zグレードは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

グレード「G」と「Z」の内装の違い

ヤリスクロスのグレード「G」と「Z」の内装の違い
カーライフジャーニー・イメージ

前述の通り、GグレードとZグレードでは内装の質感にも明確な差が設けられています。車内で常に触れる部分だからこそ、この違いは満足度を大きく左右するポイントです。Zグレードは合成皮革とツイード調ファブリックを組み合わせたシートを採用しており、見た目の上質さだけでなく、体をしっかりと支えるホールド性も向上しています。対してGグレードは、シンプルで耐久性の高いファブリックシートが基本となります。

さらに、Zグレードはインパネ周りやドアトリムに、しっとりとした質感のソフトパッドや光沢のあるピアノブラック加飾、サテンメッキ調のパーツが効果的に使われており、洗練された上質な空間を演出しています。運転席正面のマルチインフォメーションディスプレイも、Gグレードの4.2インチに対してZグレードでは7.0インチの大型カラーディスプレイとなり、視認性も高く、より多くの情報を表示可能です。

内装の質感は、カタログの写真だけでは伝わりにくい部分です。特にシートの座り心地や、手に触れる部分の素材感は、実際にディーラーで座ってみることで、その価格差以上の価値を感じられるかもしれません。

Gグレードのシンプルで機能的な内装も魅力的ですが、ドライブの時間をより豊かに、そして少しでも高級感を味わいたいと考えるのであれば、Zグレードの内装は非常に満足度の高い選択となるはずです。

「Zアドベンチャー」の違い

ヤリスクロスの「Zアドベンチャー」の違い
カーライフジャーニー・イメージ

「Z“Adventure”(アドベンチャー)」は、上質なZグレードをベースに、よりSUVらしいアクティブで力強いスタイルを強調したモデルです。標準のZグレードが都会的なクロスオーバーであるのに対し、アドベンチャーはオフロードテイストを強めた、いわば「もう一つのZ」と言える存在です。

標準モデルとの最も大きな違いは、専用デザインの内外装パーツにあります。外観では、専用デザインのフロント・リアバンパーが装着され、アンダーガード風のデザインがタフな印象を際立たせます。また、シルバーのルーフレールが標準装備となる点も大きな特徴です。これはデザイン上のアクセントになるだけでなく、ルーフキャリアなどを装着して積載性を拡張する際に役立つ実用的な装備でもあります。

内装も特別仕様で、サドルタンカラー(茶色系)のアクセントが施された専用の合成皮革シートが採用されており、アウトドアギアのような機能的でおしゃれな雰囲気を高めています。

【Z“Adventure”はこんな人におすすめ】

  • 標準モデルのデザインでは少し物足りないと感じる
  • キャンプやスキー、サーフィンなどアウトドアレジャーが趣味
  • ルーフレールを積極的に活用して荷物をたくさん積みたい
  • 他の人とは少し違う、所有感を満たす個性的なヤリスクロスに乗りたい

走行性能などの基本スペックはZグレードと共通ですが、そのデザインの方向性は大きく異なります。ご自身のライフスタイルや好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

特別仕様車「ウルバーノ」の違い

ヤリスクロスの特別仕様車「ウルバーノ」の違い
カーライフジャーニー・イメージ

「Z“URBANO”(ウルバーノ)」は、その名の通り都会的(Urban)で洗練されたスタイルを追求した特別仕様車です。こちらもZグレードがベースですが、アウトドア志向のアドベンチャーとは正反対の、シックでモダンな雰囲気が特徴となっています。

ウルバーノの最大の違いは、エクステリアの各パーツに効果的に採用されたブラック基調の加飾です。通常はメッキ仕様のトヨタエンブレムや、アルミホイール、ドアミラー、ドアハンドルなどがブラックで統一され、ボディ全体が引き締まったスタイリッシュな印象を与えます。特に、ボディカラーにはウルバーノ専用のツートーンカラーが設定されており、その特別感を一層高めています。

【Adventure vs Urbano スタイル比較】

Z “Adventure”Z “URBANO”
コンセプトアウトドア、タフネス都会的、洗練
専用パーツフロント・リアバンパー、ルーフレールブラック基調の各種パーツ
内装カラーサドルタン(茶系)ブラック基調
雰囲気アクティブ、ワイルドシック、モダン

アドベンチャーが「アウトドア・レジャー」というシーンをテーマにしているのに対し、ウルバーノは「都会の街並み」というシーンに映えることをテーマにしています。どちらもZグレードの充実した装備を享受しつつ、異なる個性を表現できる魅力的な選択肢です。

グレードで異なる「テールランプ」の違い

ヤリスクロスのグレードで異なる「テールランプ」の違い
カーライフジャーニー・イメージ

ヤリスクロスのリアビュー(後ろ姿)の印象を大きく左右するのが、横一文字に伸びるテールランプのデザインです。実はこの部分にも、グレードによる明確な違いが存在し、知っていると車を見分ける際の面白いポイントにもなります。

最も大きな違いは、最上位のZグレードに標準装備される「フルLEDリヤコンビメーションランプ」です。このランプは、左右のテールランプ本体だけでなく、それらを繋ぐように配置された中央のガーニッシュ部分も赤く一直線に点灯するのが最大の特徴。これにより、夜間には車幅が広く見え、先進的で安定感のあるリアビューを演出します。

一方で、GグレードやXグレードのテールランプは、中央のガーニッシュ部分は光らないダミーのデザインとなっています。テールランプとストップランプ自体はLEDですが、ウインカーやバックランプは昔ながらの電球(バルブ)式です。この「線で光るか、点で光るか」という光り方の違いが、夜間の見た目に大きな差を生み出すのです。

オプションでアップグレードも可能

このリアビューにこだわりたいと考える方は少なくありません。そのため、GグレードやXグレードでも、メーカーオプションの「LEDランプセット」を選択することで、Zグレードと同じフルLEDのテールランプに変更することが可能です。リセールバリューにも影響する可能性があるため、デザインを重視する場合はオプションの検討をおすすめします。

時系列で見るヤリスクロスの違い

  • ヤリスクロス「前期」と「後期」の大きな違い
  • 『年式』による違いまとめ
  • 2024年「ヤリス」と「ヤリスクロス」の違い

ヤリスクロス「前期」と「後期」の大きな違い

ヤリスクロス「前期」と「後期」の大きな違い
カーライフジャーニー・イメージ

ヤリスクロスは2024年1月に比較的大規模なマイナーチェンジ(一部改良)を実施しており、このタイミングを境にそれ以前を「前期型」、以降を「後期型」と呼びます。この前期と後期では、単なるデザイン変更に留まらず、内装の使い勝手から安全性能までが大きく進化しているのが特徴です。

外観の最も分かりやすい変更点はフロントグリルです。前期型の比較的シンプルなパターンから、後期型ではよりSUVらしい力強さを感じさせるブロック感の強いデザインへと変更されました。内装における最大の改良点は、アームレスト付きの大型センターコンソールが採用されたことでしょう。これにより、長距離運転時の快適性が大幅に向上。同時に、現代の必需品である充電用USB端子が従来のType-Aから、より汎用性の高いType-Cに変更されたのも嬉しいポイントです。

そして、最も重要な進化が安全性能です。後期型では、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」の検知対象が拡大され、従来の歩行者や自転車運転者に加え、新たに自動二輪車(昼)も検知できるようになりました。交差点などでの事故リスクをさらに低減させる、非常に価値のあるアップデートです。

【前期型(~2023年)と後期型(2024年~)の主な違い】

項目前期型(~2023年)後期型(2024年~)
フロントグリル横基調の比較的シンプルなパターンSUVらしいブロック感のある力強いデザイン
センターコンソールアームレストなしのシンプルな形状アームレスト付き大型コンソールボックス(一部除く)
USB端子Type-AType-C
安全性能(プリクラッシュセーフティ)歩行者・自転車(昼)を検知歩行者・自転車・自動二輪車(昼)を検知

(出典:トヨタ自動車株式会社 ニュースリリース 2024年01月17日

これから中古車を含めて検討する場合、この2024年1月のマイナーチェンジを境に、快適性と安全性が大きく異なる点を覚えておくことが、賢い車選びの鍵となります。

『年式』による違いまとめ

ヤリスクロスの『年式』による違いまとめ
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ヤリスクロスは2020年8月の登場以来、フルモデルチェンジは経ていないものの、細かな年次改良を重ねて熟成が進んできました。大きな流れとしては、年式が新しくなるほど、ユーザーのニーズに応える形でグレードの選択肢が増え、安全・快適装備が充実していく「カイゼン」の歴史をたどっています。

特に大きな変更点や追加があった年式は以下の通りです。

年式(時期)主な変更・追加点
2020年8月初代ヤリスクロスが新登場。コンパクトSUV市場に新たな選択肢を提供。
2022年8月走りの楽しさを追求した「GR SPORT」と、アウトドア志向の「Z“Adventure”」を新グレードとして追加し、多様なニーズに対応。
2024年1月初の大規模マイナーチェンジ。内外装デザインの刷新、内装の質感・利便性向上、そしてToyota Safety Senseの機能強化を実施。
2025年2月都会的で洗練された特別仕様車「Z“URBANO”」が追加され、デザインの選択肢がさらに広がる。

このように、どのようなスタイルのヤリスクロスに乗りたいかによって、注目すべき年式が変わってきます。例えば、スポーティな走りやキビキビとしたハンドリングを最優先するなら2022年8月以降の「GR SPORT」が、最新の安全装備と快適性を求めるなら2024年1月以降の後期型モデルが最適な選択肢となるでしょう。

2024年「ヤリス」と「ヤリスクロス」の違い

2024年「ヤリス」と「ヤリスクロス」の違い
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ヤリスクロスを検討する際、しばしば比較対象となるのが、そのベースとなったコンパクトカー「ヤリス」です。この2台は同じ「GA-Bプラットフォーム」を共有する兄弟車ですが、ボディタイプからサイズ、得意な走行シーンまで、全く異なるキャラクターを持つ車として開発されています。

ヤリスが、日本の道路事情に最適化された5ナンバーサイズの「コンパクトカー」であるのに対し、ヤリスクロスはよりワイドな3ナンバーサイズの「コンパクトSUV」です。最低地上高もヤリスより40mm高い170mmを確保しており、少しの段差や雪道などでの安心感が高まっています。このボディサイズの拡大は、そのまま室内空間や荷室容量の余裕に繋がり、特に後部座席の居住性や荷物の積載性ではヤリスクロスが大きく有利です。

一方で、車両重量が軽くボディも小さいヤリスの方が、燃費性能や小回りのしやすさでは勝ります。街乗り中心で、とにかく経済性と運転のしやすさを追求するならヤリス、週末のレジャーや長距離移動など、幅広い用途で多目的に使いたいならヤリスクロス、というように明確な棲み分けがされています。

【ヤリスとヤリスクロスのスペック比較】

項目ヤリス(HYBRID X)ヤリスクロス(HYBRID X)
ボディタイプコンパクトカーコンパクトSUV
全長3,950mm4,180mm
全幅1,695mm(5ナンバー)1,765mm(3ナンバー)
荷室容量約270L約390L
最低地上高130mm170mm
燃費(WLTC)36.0km/L30.8km/L
得意なシーン街乗り、通勤、燃費最優先長距離、アウトドア、積載性重視

(参考:トヨタ ヤリスクロス公式サイト 主要諸元表

まとめ:ヤリスクロスの違いを完全ガイド

最後に、あなたが後悔しない一台を選ぶための重要なポイントを、改めてリスト形式でまとめます。

  • Gグレードはコストと装備のバランスが取れた実用的な標準モデル
  • Zグレードは内外装の質感と快適装備を大幅に高めた上級モデル
  • 日々の満足感やリセールバリューを重視するならZグレードがおすすめ
  • Zアドベンチャーは専用バンパーとルーフレールでSUVらしさを強調したアクティブ派向け
  • ウルバーノはブラックパーツで統一された都会的でシックなスタイルが魅力
  • Zグレードのテールランプは中央まで一直線に光る先進的なデザイン
  • 2024年1月以降の後期型は安全性能と運転の快適性が大きく向上
  • 後期型の力強いフロントグリルデザインは見た目の大きな違い
  • 長距離運転が多いならアームレストが標準装備された後期型が断然有利
  • スポーティな走りを求めるなら2022年8月以降に設定されたGRスポーツ一択
  • ヤリスとヤリスクロスは名前は似ていても全くの別物のため注意が必要
  • ヤリスクロスはSUVとして広い室内空間とクラストップレベルの荷室容量を持つ
  • 燃費と小回りを最優先するならヤリスも良い選択肢
  • 自分のライフスタイルやデザインの好みを明確にすることが最適な一台への近道
  • 最終的にはカタログスペックだけでなく、ディーラーで実車を確認し試乗することが最も重要

ヤリスクロスは、どのグレード、どの年式を選んでも基本性能の高い、満足できる一台です。この記事で解説した「違い」を参考に、ぜひあなたのカーライフにぴったりのヤリスクロスを見つけてください。

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