ヴォクシーの中古車が気になるな…
「狙い目の年式は?」「価格が安い理由は?」「どこで買えば安心?」など、疑問も出てくるでしょう。
市場には多くの中古車が出回っており、ベストな一台を見つけるのは簡単ではありません。
この記事では、ヴォクシーの中古車が注目される理由をはじめ、おすすめの年式・グレード、購入時の重要なチェックポイントまで詳しく解説します。
ヴォクシー「中古」の狙い目!価格と人気の理由
- ヴォクシー80系の中古について
- おすすめグレード【人気ランキング】
- 特別仕様車ZS「煌」シリーズ
- ヴォクシーの中古が安い理由
- 後悔しないための購入時チェックポイント
ヴォクシー80系の中古車

現在、中古車市場で最もコストパフォーマンスが高い狙い目モデルは、3代目にあたるヴォクシー80系です。特に、安全装備が初めて搭載された2016年式以降のモデルがおすすめです。
80系の中でも、前期型(2014年~2017年)と後期型(2017年~2021年)でデザインや装備が異なりますが、大きなポイントは安全性能の進化にあります。
前期型(2016年式~)の狙い目ポイント
2016年1月のマイナーチェンジで、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」が初めて搭載されました。レーザーレーダーと単眼カメラを組み合わせ、衝突被害軽減ブレーキやレーンディパーチャーアラートなどの基本的な安全機能を備えています。基本的な安全性能を確保しつつ、価格を抑えたい方には最適な選択肢です。
後期型(2017年式~)の狙い目ポイント
2017年7月のマイナーチェンジで後期型となり、フロントマスクのデザインがより精悍なものに変更されました。さらに、2019年1月以降のモデルではToyota Safety Senseが進化し、昼間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキが搭載されるなど、安全性能が大きく向上しています。デザインの好みと、より高い安全性能を求めるなら後期型がおすすめです。
【比較】80系 前期・後期の主な違い
項目 | 2016年式(前期) | 2019年式以降(後期) |
---|---|---|
中古相場 | 150万~250万円程度 | 220万~350万円程度 |
安全装備 | Toyota Safety Sense C (対車両のみ) | 進化したToyota Safety Sense (歩行者検知機能付き) |
デザイン | 比較的落ち着いたデザイン | より迫力のあるフロントマスク |
ご自身の予算と、どこまでの安全性能を求めるかによって、前期型と後期型のどちらが最適かを選ぶのが良いでしょう。どちらを選んでも、80系は完成度が高く、長く乗れる一台です。
おすすめグレード【人気ランキング】

ヴォクシーには複数のグレードが存在しますが、中古車市場で特に人気が高いのは、エアロパーツを装着したスポーティな「ZS」系のグレードです。見た目の良さはリセールバリューにも直結するため、多くの方に選ばれています。
ここでは、90系(現行)と80系(中古)それぞれの人気グレードを見ていきましょう。
順位 | グレード名 | 特徴 |
---|---|---|
1位 | ハイブリッド S-Z | 装備と燃費性能のバランスが良く、リセールも強い最上位グレード。 |
2位 | ハイブリッド S-G | S-Zより価格を抑えつつ、必要な装備が揃うコスパの良いグレード。 |
3位 | ZS / ZS「煌」シリーズ | 中古市場での圧倒的人気を誇るエアロ仕様。特に特別仕様車「煌」は高値で取引される。 |
4位 | X | 装備をシンプルにしたベーシックグレード。価格を最優先したい方向け。 |
中古で80系を狙うなら、やはり「2.0 ZS 煌」シリーズが筆頭候補になります。実用性を重視し、価格を抑えたい場合は「V」グレードも十分な装備を備えており、隠れた優良選択肢と言えるでしょう。
リセールに直結する人気のボディカラーは?
車の人気はグレードだけでなく、ボディカラーにも大きく左右されます。ヴォクシーで圧倒的な人気を誇るのは、定番の「ホワイトパールクリスタルシャイン」と「アティチュードブラックマイカ」です。この2色で全体の約9割近くを占めており、将来的に売却する際も査定額が高くなる傾向にあります。
特別仕様車ZS「煌」シリーズ

ヴォクシーの人気を語る上で欠かせないのが、特別仕様車「ZS “煌(きらめき)”」シリーズの存在です。このシリーズは、エアログレード「ZS」をベースに、内外装にメッキ加飾や専用装備を追加し、豪華さと特別感を高めたモデルです。
「煌」シリーズの魅力は、何と言ってもそのデザイン性の高さにあります。標準のZSでも十分にスポーティですが、「煌」ではフロントグリルやドアミラー、ドアハンドルなどにシルバーメッキやスモークメッキが施され、一目で「特別」と分かる存在感を放ちます。
「煌」「煌Ⅱ」「煌Ⅲ」の主な追加装備
年式によって「煌」「煌Ⅱ」「煌Ⅲ」と進化しており、モデルごとに少しずつ装備が異なりますが、共通して以下のような装備が追加される傾向にあります。
- 内外装のメッキパーツ追加
- 両側パワースライドドア(標準装備化)
- 専用デザインのシート表皮
- LEDルームランプ
これらの充実した装備は所有満足度を高めてくれるだけでなく、中古車市場での評価にも直結します。通常のZSグレードと比較してやや高めの価格設定ですが、それに見合うだけの価値と人気があり、リセールバリューを重視するなら最もおすすめの選択肢と言えるでしょう。
ヴォクシーの中古が安い理由

ヴォクシーの中古車が比較的手頃な価格で手に入るのには、明確な理由があります。結論から言うと、「新型モデルの登場」と「市場での流通量の多さ」が主な要因です。
まず、ヴォクシーは定期的にフルモデルチェンジが行われる人気車種です。2022年に新型の90系が登場したことで、旧型となった80系を売却するユーザーが増え、中古車市場への供給が一気に増加しました。市場の原理として、供給が増えれば価格は下がる傾向にあるため、これが値ごろ感のある中古車が増える大きな理由です。
また、ヴォクシーはファミリー層を中心に絶大な人気を誇るため、もともとの販売台数が非常に多い車種です。そのため、年式や走行距離、グレードなど、様々な条件の車両が常に豊富に流通しています。選択肢が多いということは、価格競争が起こりやすく、結果として購入者にとって有利な価格の車両を見つけやすくなります。
ヴォクシー中古が安い理由のまとめ
- 新型の登場で「旧型」の流通が増え、値下がりした
- 元々の人気が高く販売台数が多いため、中古車市場に「タマ数」が豊富
- グレードや装備、車両状態によって価格帯が広く、安い個体も見つかりやすい
ただし、価格の安さだけで選ぶのは避けましょう。車両の状態をしっかり確認することが大切です。
後悔しないための購入時チェックポイント

魅力的な中古ヴォクシーを見つけても、すぐに契約するのは禁物です。購入後に後悔しないために、必ず確認すべき重要なチェックポイントがいくつかあります。
特に以下の4点は、車両の状態と最終的な支払額に関わるため、必ず販売店の担当者に確認しましょう。
1. 走行距離
車の状態を判断する基本的な指標です。一般的に、年間の走行距離は1万kmが目安とされています。例えば、5年落ちの車であれば5万km程度が標準的です。これより極端に多い場合はエンジンや足回りの消耗が進んでいる可能性があり、逆に極端に少ない場合は長期間放置されていた可能性も考えられます。
2. 修復歴の有無
これは最も重要なチェック項目の一つです。修復歴とは、自動車の骨格(フレーム)部分を修理・交換した経歴のことを指します。修復歴がある車は、走行安定性に問題を抱えている可能性や、後々不具合が発生するリスクが高まります。価格が相場より著しく安い場合は、修復歴の有無を必ず確認してください。
「修復歴なし」でも注意が必要
ドアやバンパーの交換・修理は「修復歴」には含まれません。大きな事故でなくとも、どの部分を修理したのか、その履歴は可能な限り確認することをおすすめします。
3. 車検・点検履歴
「整備記録簿(メンテナンスノート)」を確認することで、その車が過去にどのようなメンテナンスを受けてきたかを知ることができます。定期的にディーラーや整備工場で点検を受けていた車両は、状態が良い可能性が高いです。
4. 最終的な支払総額
車両本体価格だけでなく、税金や保険料、各種手数料などを含めた「支払総額」で比較検討することが大切です。本体価格が安く見えても、諸費用が高く設定されているケースもあります。必ず見積もりを取得し、総額で判断しましょう。
これらのポイントを押さえ、複数の販売店や車両を比較検討することで、納得のいく一台を見つけることができますよ。
【比較】ヴォクシーの中古の狙い目と購入ガイド
- 新車と中古どっちを選ぶべき?
- ノア/ヴォクシー買うなら【デザインで決める】
- 買うならどこがおすすめ?
- 他の中古ファミリーカーの狙い目
新車と中古どっちを選ぶべき?

ヴォクシーの購入を考えたとき、新車と中古車のどちらを選ぶべきかは、多くの方が悩むポイントでしょう。これは、予算や価値観、車に求めるものによって最適な答えが変わります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った選択をすることが重要です。
中古車のメリット | 中古車のデメリット | |
---|---|---|
中古車 | ・新車に比べて価格が大幅に安い ・選択肢が豊富で、予算に合わせて選べる ・納車が早い | ・車両の状態に個体差がある ・メーカー保証が切れている場合がある ・希望の仕様がすぐに見つかるとは限らない |
結論:どう選ぶべきか
最新の機能や長期的な安心感を最優先するなら新車がおすすめです。一方、コストパフォーマンスを重視し、賢く購入したいなら良質な中古車が最適な選択肢となります。特にヴォクシー80系のような人気モデルは、中古でも状態の良い車両が多く、価格を抑えつつ満足度の高いカーライフを送ることが可能です。
ノア/ヴォクシー買うなら【デザインで決める】

ヴォクシーを検討する際、必ず比較対象となるのが兄弟車である「ノア」です。この2台は、エンジンやプラットフォーム、室内の広さといった基本性能は全く同じですが、デザインコンセプトとターゲット層が明確に異なります。
どちらを選ぶかは、性能の優劣ではなく、完全に「見た目の好み」と「どんなカーライフを送りたいか」で決まります。
比較項目 | ノア | ヴォクシー |
---|---|---|
デザイン | 上品・落ち着き・王道 | スポーティ・迫力・個性的 |
ターゲット層 | ファミリー層全般、幅広い世代 | 若者層、カスタム志向の強い層 |
グレード構成 | 標準ボディとエアロボディの両方がある | 全車エアロボディ仕様のみ |
中古車価格 | ヴォクシーよりやや安価な傾向 | エアロ仕様の人気が高く、やや高値傾向 |
万人受けする落ち着いたデザインで、家族みんなが納得する一台を求めるならノア。一方、ミニバンでもスポーティな走りや見た目のカッコよさを追求し、個性を主張したいならヴォクシーが最適です。ぜひ実車を見比べて、ご自身の感性に響く方を選んでください。
買うならどこがおすすめ?

いざヴォクシーを購入するとなっても、どこで買うべきか迷うかもしれません。購入先は大きく分けて3つの選択肢があり、それぞれに特徴があります。
1. トヨタ正規ディーラー(認定中古車)
最大のメリットは「安心感」です。トヨタの基準をクリアした高品質な「認定中古車」を扱っており、手厚い保証や全国のディーラーで受けられるアフターサービスが魅力です。価格はやや高めですが、品質と保証を最優先する方におすすめです。
2. 大手中古車販売店
全国展開しているような大手販売店は、在庫の豊富さが魅力です。様々な年式やグレードのヴォクシーを比較検討でき、独自の保証プランを用意している店舗も多くあります。価格と安心感のバランスが良い選択肢です。
3. ミニバン専門店・地域の中古車店
ミニバンに特化した専門店は、ヴォクシーに関する専門知識が豊富で、掘り出し物が見つかる可能性があります。また、地域密着型の店舗は、きめ細やかなサービスを期待できる場合があります。ただし、店の信頼性や保証内容は事前にしっかりと確認する必要があります。
購入先の選び方
初めての中古車購入で不安な方や、購入後のサポートを重視する方はトヨタ正規ディーラー。豊富な在庫から自分に合った一台をじっくり探したい方は大手中古車販売店。特定の知識を頼りたい場合は専門店というように、自分の優先順位に合わせて選ぶのが良いでしょう。
他の中古ファミリーカーの狙い目

ヴォクシーは非常に優れたファミリーカーですが、他のメーカーにも魅力的な選択肢はたくさんあります。ライフスタイルによっては、ヴォクシー以外の車種がフィットする可能性もあるため、視野を広げて検討してみるのもおすすめです。
ヴォクシー以外の狙い目ファミリーカー
日産 セレナ
独自のハイブリッドシステム「e-POWER」による滑らかな加速と静粛性が魅力。室内の広さや使い勝手の良さもヴォクシーに引けを取らず、運転支援技術「プロパイロット」も人気です。
ホンダ フリード
「ちょうどいい」サイズ感で人気のコンパクトミニバン。ヴォクシーより一回り小さいため運転しやすく、燃費も良好。3列目シートも備えており、街乗り中心でたまに多人数で乗るという方に最適です。
トヨタ アルファード / ヴェルファイア(先代モデル)
より広い室内空間と豪華さを求めるなら、先代の30系アルファード/ヴェルファイアが狙い目です。新型が登場したことで中古価格が落ち着いてきており、高級ミニバンを手頃な価格で手に入れるチャンスです。
家族構成や主な使用用途、運転のしやすさなどを考慮し、これらのライバル車種と比較検討することで、本当に自分たちの家族に合った一台を見つけることができます。
総括!ヴォクシーの中古の狙い目はコレ
最後に、要点をチェックリストでまとめます。
- ヴォクシーの中古車は新型登場と流通量の多さから価格が手頃
- コストパフォーマンスで選ぶなら80系が最も狙い目
- 特に安全装備が搭載された2016年式以降がおすすめ
- より高い安全性能を求めるなら2019年式以降の後期型
- 中古市場で最も人気が高いのはエアロ仕様のZSグレード
- リセールと満足度を重視するなら特別仕様車ZS「煌」シリーズ
- 人気のボディカラーはホワイトパールとブラックマイカ
- 購入時は走行距離と修復歴の有無を必ず確認する
- 車両価格だけでなく支払総額で比較検討することが重要
- 最新機能と長期の安心を求めるなら新車も選択肢になる
- 兄弟車のノアとはデザインの好みで選ぶのが正解
- 購入後の安心感を重視するならディーラーの認定中古車がおすすめ
- セレナやフリードなど他のミニバンと比較検討するのも良い
- 最終的には予算とライフスタイルに合わせて最適な一台を選ぶ
- 信頼できる販売店で納得のいくヴォクシーを見つけることが大切