ヴォクシーの乗り心地について調べているけれど、実際のところはどうなのか気になっていませんか。
新型の90系が登場し、先代の80系からどのように進化したのか知りたい方も多いでしょう。ネット上では「乗り心地が悪い」という声も見かけるため、購入前にしっかり確認しておきたいポイントです。
この記事では、ヴォクシーの乗り心地に関する評判を徹底検証。実際のオーナーの声や専門的な視点から、あなたの疑問にお答えします。
ヴォクシーの乗り心地は本当に良い?評判を徹底検証
- 新型の「乗り心地が悪い」という噂の真相
- 90系の乗り心地を「改善」する方法
- 80系の乗り心地が悪いと言われた過去
- 旧型80系の乗り心地を改善する具体策
- 街乗りと長距離移動での乗り心地の違い
新型の「乗り心地が悪い」という噂の真相

結論から言うと、新型ヴォクシーの乗り心地は多くのシーンで快適ですが、一部の状況や乗る人の好みによって「悪い」と感じられることがあるのが実情です。
主な理由として、サスペンションがやや硬めに設定されている点が挙げられます。これにより、平坦な道では安定した走りを提供する一方、路面の凹凸が激しい道や高速道路の継ぎ目などでは、車内に振動が伝わりやすいと感じる声があります。特に、運転席に比べて2列目や3列目のシートはクッション性が劣るため、後部座席に乗る方は不快に感じることがあるかもしれません。
具体的には、3列目シートは格納機構を優先しているためクッションが薄く、長距離の移動では疲れやすいという意見が見受けられます。これは、ミニバンとしての積載性や利便性を追求した結果とも言えるでしょう。
注意点
新型プラットフォーム(TNGA)の採用で走行性能は向上しましたが、その分、路面状況をダイレクトに伝えやすい側面もあります。特に腰痛持ちの方や、乗り心地に非常に敏感な方は、購入前に試乗して後部座席の感覚を確かめることが重要です。
ただ、これはあくまで特定の条件下での話です。街乗りや短距離のファミリーユースといった一般的な使い方であれば、高い静粛性も相まって、多くの人が満足できる快適な乗り心地を実現していると言えます。
90系の乗り心地を「改善」する方法

新型90ヴォクシーの乗り心地に満足できない場合でも、後から改善する方法がいくつか存在します。少し手を加えるだけで、乗り心地を大きく向上させることが可能です。
最も効果的な方法の一つが、ショックアブソーバーやサスペンションの交換です。純正の硬さが気になる場合、KYBの「New SR SPECIAL」のような純正形状のダンパーや、「パーフェクトダンパー」といった乗り心地改善に特化した車高調キットに交換することで、突き上げ感をマイルドにし、しなやかな足回りを実現できます。
タイヤの見直しも重要
乗り心地はタイヤに大きく左右されます。純正タイヤから、ブリヂストンの「REGNO」シリーズのような快適性や静粛性を重視したミニバン専用タイヤに交換するだけでも、ロードノイズの低減や細かな振動の吸収効果が期待できます。また、インチダウンしてタイヤの厚み(扁平率)を増すことも有効な手段です。
その他にも、以下のような改善策があります。
空気圧の微調整
乗車人数が少ない場合は、メーカー指定の空気圧から少しだけ(0.2kPa程度)後輪の空気圧を下げると、リアの跳ねが軽減されることがあります。ただし、これは自己責任の範囲での調整となるため、安全には十分注意が必要です。
ボディダンパーの装着
車体の微細な変形や振動を吸収するボディダンパーを追加することも効果的です。路面の凹凸による衝撃を和らげ、車体全体の揺れを抑えることで、より上質で安定した乗り心地につながります。
これらの対策は費用がかかるものもありますが、特に後部座席にお子様や大切な方を乗せる機会が多い方にとっては、投資する価値のあるカスタムと言えるでしょう。
80系の乗り心地が悪いと言われた過去

先代モデルである80系ヴォクシーは、ファミリー層から絶大な支持を得た一方で、乗り心地に関しては厳しい評価が少なくありませんでした。特に、後部座席に乗る家族からの不満の声が多かったのが特徴です。
悪いと言われた主な理由は以下の3つです。
- 強い突き上げ感
足回りが硬めに設計されており、路面の段差や舗装の荒れた場所を通過する際に「ゴツゴツ」「ドン」といった強い衝撃が車内に伝わることが多くありました。 - 3列目シートの薄さ
前述の通り、3列目シートは格納時のスペース効率を重視しているため、座面のクッションが非常に薄く作られています。これにより、短時間でもお尻や腰が痛くなるという意見が多数寄せられました。 - 特有の横揺れ
車高が高いミニバン特有の問題ですが、カーブや車線変更時に車体が大きく揺れる(ロールする)傾向がありました。この揺れが原因で、同乗者が車酔いしやすいというデメリットも指摘されています。
これらの特徴から、80系ヴォクシーは運転手にとってはキビキビとした走りを楽しめる反面、同乗者、特に3列目に乗る人にとっては長距離移動が苦痛に感じられるケースがあったようです。
旧型80系の乗り心地を改善する具体策

80系ヴォクシーの乗り心地も、90系と同様にパーツ交換や調整によって大幅に改善することが可能です。中古車で購入を検討している方や、現在所有していて乗り心地に不満がある方は、以下の対策を参考にしてみてください。
最も効果的なのは、やはりサスペンションの見直しです。乗り心地の改善を目的としたファミリーユース向けの車高調(例:パーフェクトダンパー、TEINなど)や、純正形状のショックアブソーバー(例:KYB New SR SPECIAL)に交換することで、突き上げ感を大幅に緩和できます。安価なダウンサスは逆に乗り心地を硬くしてしまうことがあるため、製品選びには注意が必要です。
また、タイヤ選びも重要です。静粛性や乗り心地を重視したミニバン専用タイヤを選ぶこと、そしてタイヤの厚みを確保できる16インチあたりを選択することで、路面からの細かな振動を吸収し、マイルドな乗り味になります。
見落としがちな改善ポイント
- シートカバーやクッションの追加: 特に3列目シートには、厚手のシートカバーや低反発クッションを追加するだけで、座り心地が劇的に改善します。
- 足回りの点検と調整: サスペンションアームのブッシュ(ゴム部品)の締め付け方(1G締め)など、専門的なショップでの点検・調整によっても乗り心地は変わります。
- ボディ補強パーツ: フロアバーなどの補強パーツを追加することで車体の剛性が上がり、走行中の余計な揺れを抑える効果が期待できます。
これらの対策を組み合わせることで、80系ヴォクシーを「家族が快適に過ごせるミニバン」へと進化させることが可能です。
「街乗り」と「長距離移動」での乗り心地の違い

ヴォクシーの乗り心地は、走行シーンによって評価が分かれる傾向にあります。
まず街乗りや短距離の移動では、非常に快適という意見が大多数です。特に新型の90系は、発進や停止がスムーズで、平坦な舗装路を走る際の静粛性も高いため、日常の買い物や子供の送迎といった用途ではほとんど不満を感じることはないでしょう。
一方で、評価が厳しくなるのが長距離移動や高速道路での走行時です。サスペンションが硬めであるため、高速道路の継ぎ目を乗り越える際の衝撃や、波打った路面での上下動が気になり始めます。前述の通り、この傾向は後部座席、特に3列目で顕著になります。運転手は快適でも、後部座席の同乗者は疲労を感じやすいかもしれません。
つまり、ヴォクシーは「主に街乗りで、たまに長距離も」という使い方の方には最適ですが、「毎週末のように高速道路で長距離を移動する」という方、特に後部座席の快適性を最優先する方は、購入前によく検討するか、乗り心地改善のカスタムを視野に入れるのがおすすめです。
競合比較でわかるヴォクシーの乗り心地という選択肢
- 「セレナ」と「ヴォクシー」の乗り心地を比較
- 「アルファード」と「ヴォクシー」の乗り心地は違う?
- ヴォクシーは運転下手でも安心な理由
- ヴォクシーに乗る女の人のスマートな印象
「セレナ」と「ヴォクシー」の乗り心地を比較

ミニバン選びで必ず比較対象となる日産セレナとヴォクシーでは、乗り心地の味付けに明確な違いがあります。どちらが良いというわけではなく、どちらが自分の好みに合うか、という視点で選ぶことが重要です。
セレナの乗り心地は、一言で言うと「ソフト」です。サスペンションが柔らかめに設定されており、路面の段差や凹凸をうまくいなし、車内への衝撃を少なく抑えてくれます。このため、特に後部座席の評価が高く、小さな子供がいるファミリー層から絶大な支持を得ています。静粛性も高く、長距離移動でも疲れにくいのが大きなメリットです。
一方、ヴォクシーの乗り心地は「スポーティでしっかり」しています。サスペンションが硬めな分、カーブや高速走行時の安定感が高く、ドライバーの意図通りに車が動く感覚があります。運転を楽しみたい方にとっては、このしっかりとした足回りが魅力に映るでしょう。
項目 | ヴォクシー | セレナ |
---|---|---|
乗り心地の傾向 | やや硬めでスポーティ | 柔らかく快適性重視 |
得意なシーン | 高速走行、カーブ | 街乗り、荒れた路面 |
後席の快適性 | △(やや硬い) | ◎(非常に快適) |
運転の楽しさ | ◎(安定感が高い) | ○(穏やか) |
まとめると、同乗者の快適性を最優先するならセレナ、運転の安定感やスポーティな走りを重視するならヴォクシーが、それぞれ適していると言えます。
「アルファード」と「ヴォクシー」の乗り心地は違う?

トヨタのミニバンラインナップの中で、ヴォクシーの上位に位置するのがアルファードです。価格帯が異なるため直接の競合ではありませんが、乗り心地にはクラスの差が明確に表れています。
アルファードの乗り心地は、高級セダンに匹敵するほどの快適性を誇ります。最大の違いはリアサスペンションの構造にあり、アルファードが高級車に採用される「ダブルウィッシュボーン式」なのに対し、ヴォクシーは「トーションビーム式」です。この違いにより、アルファードは路面からの衝撃吸収能力が非常に高く、まるで絨毯の上を滑るような滑らかな乗り心地を実現しています。
対するヴォクシーも、ミニバンとしては非常に高いレベルの乗り心地ですが、アルファードと比較すると、やはり路面の凹凸を伝えやすい面があります。特に3列目シートでの快適性は、アルファードに軍配が上がります。
ヴォクシーが勝る点も
乗り心地の快適性ではアルファードが上ですが、ヴォクシーにもメリットはあります。車体がアルファードよりコンパクトで低重心なため、カーブでの安定感や街中での取り回しの良さはヴォクシーの方が優れていると感じる人も多いです。運転のしやすさという点では、ヴォクシーも非常に魅力的です。
予算に余裕があり、後部座席の乗員に最高の快適性を提供したいのであればアルファードが最適ですが、日常的な使い勝手とスポーティな走りのバランスを求めるなら、ヴォクシーが優れた選択肢となります。
ヴォクシーは運転下手でも安心な理由

「ヴォクシーのような大きなミニバンは運転が難しそう」「運転が下手だと感じる」と不安に思う方もいるかもしれませんが、実際にはヴォクシーは運転しやすい車として高く評価されています。
その最大の理由は、運転席からの視界が非常に広いことです。アイポイントが高く、ボンネットの先端も見やすいため、車幅の感覚を掴みやすい設計になっています。これにより、初心者や運転に自信のない方でも、安心して運転することが可能です。
もちろん、ミニバンなので車体の大きさには慣れが必要です。特に狭い路地でのすれ違いや、スーパーなどの駐車場での車庫入れでは、最初は少し慎重になるかもしれません。しかし、最近のモデルにはパノラミックビューモニターなどの運転支援機能が充実しているため、これらを活用すれば不安は大きく軽減されます。
一部のイメージについて
インターネット上では、一部のヴォクシーユーザーによる危険運転の動画などが原因で「ヴォクシー=運転が下手」という偏見が生まれることがありますが、これは車自体の性能とは全く関係ありません。車は運転しやすく、多くのドライバーに支持されています。
結論として、ヴォクシーは車体サイズに慣れる時間こそ必要ですが、基本的には誰でも運転しやすいように設計された車と言えます。
ヴォクシーに乗る女の人のスマートな印象

ヴォクシーは、男性だけでなく多くの女性ドライバーからも支持されています。ヴォクシーに乗る女性に対しては、一般的に「家庭的で実用性を重視するスマートな人」というイメージが持たれることが多いようです。
その背景には、ヴォクシーが持つ特徴が関係しています。
- 広い室内空間と積載能力: 子供の送迎や週末のまとめ買いなど、多くの荷物を積む必要がある子育て世代の女性にとって、ヴォクシーの広さは大きな魅力です。
- 運転のしやすさ: 前述の通り、視界が広く運転しやすい設計は、ペーパードライバーだった女性や、大きな車の運転に不安を感じる女性からも好評です。
- スタイリッシュなデザイン: ファミリーカーでありながら、シャープでスタイリッシュな外観も人気の理由です。実用性だけでなく、デザイン性も妥協したくない女性に選ばれています。
一部で「黒いヴォクシーは威圧感がある」といったイメージも聞かれますが、それはあくまで一部の偏見に過ぎません。実際には、安全性や実用性を賢く選択する多くの女性が、日々のパートナーとしてヴォクシーを選んでいます。
総評:ヴォクシーの乗り心地は家族に最適
最後に、重要なポイントをリストでまとめます。
- ヴォクシーの乗り心地は街乗りでは快適と高評価
- 新型はプラットフォーム刷新で走行安定性が向上
- サスペンションが硬めで路面の凹凸を拾いやすい面もある
- 特に2列目や3列目のシートは硬さが指摘される
- 長距離移動では後部座席で疲れやすいという声がある
- 乗り心地の改善にはタイヤ交換が効果的
- ショックアブソーバーの交換で突き上げ感を軽減できる
- ボディダンパーの追加も車体の揺れ抑制に有効
- 80系は特に3列目シートの薄さが課題だった
- 競合のセレナはより柔らかい乗り心地が特徴
- 上位モデルのアルファードは静粛性と快適性で勝る
- ヴォクシーは運転視界が広く初心者でも扱いやすい
- 車体サイズに慣れれば狭い道でも問題なく運転可能
- 実用性と運転のしやすさから女性ドライバーにも人気
- 購入前には後部座席を含めた試乗がおすすめ