ヴォクシーの維持費っていくらかかるんだろ…
車を所有する際は購入費用だけでなく、その後の維持費についても十分な検討が欠かせません。
とくに、ヴォクシーの年間維持費がどの程度になるのか、そして自分の年収で無理なく維持できるのかという点は、購入を決断する前にしっかりと把握しておきたいポイントです。
この記事では、ヴォクシーの年間維持費の具体的な内訳から、安心して維持するために必要な年収の目安まで、詳しく解説していきます。
ヴォクシーの維持費と年収の目安
- 年間維持費はいくら?
- 年間維持費の内訳
- VOXYの車検代
- 「アルファード」と「ヴォクシー」の維持費の違い
- 維持費を安くする方法
年間維持費はいくら?

結論から言うと、ヴォクシーの年間維持費は駐車場代を除いて約25万円から37万円程度が目安となります。もちろん、この金額はドライバーの運転スタイルや車の使用状況によって変動します。
例えば、毎日の通勤で長距離を運転する方と、週末の買い物にしか使わない方とではガソリン代が大きく異なります。また、都市部に住んでいて月極駐車場を借りる場合は、この費用に加えて年間10万円〜30万円以上の駐車場代が上乗せされるため、トータルの維持費はさらに高くなります。
したがって、ご自身のライフスタイルを考慮した上で、月々2万円〜3万円程度が基本的な維持費としてかかると考えておくと良いでしょう。
維持費のポイント
ヴォクシーの維持費を考える際は、税金や保険料といった固定費だけでなく、ご自身の走行距離に応じたガソリン代や、住んでいる地域の駐車場代といった変動費も合算してシミュレーションすることが重要です。
年間維持費の内訳

ヴォクシーの年間維持費は、主に「税金」「保険料」「メンテナンス費用」の3つに大別できます。ここでは、それぞれの費用が具体的にどれくらいかかるのか、一覧表で見ていきましょう。
費用項目 | 年間費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 約36,000円 | 排気量2,000ccの場合。初年度登録からの経過年数で変動あり。 |
ガソリン代 | 約70,000円~130,000円 | 年間走行距離や燃費、ガソリン価格によって大きく変動します。 |
任意保険料 | 約50,000円~100,000円 | 年齢、等級、車両保険の有無、補償内容によって変わります。 |
車検代(2年ごと) | 約40,000円~70,000円 (1年あたり) | 法定費用と車検基本料の合計。依頼する業者や整備内容で変動します。 |
メンテナンス・消耗品費 | 約30,000円~100,000円 | エンジンオイル交換、タイヤ、バッテリー、ワイパーなどの交換費用です。 |
これらの費用はあくまで一般的な目安です。特にガソリン代や任意保険料は個人差が大きく出る部分なので、ご自身の状況に当てはめて計算することが大切になります。
VOXYの車検代

2年に1度(新車の場合は初回3年後)に必ずやってくる車検は、まとまった出費が必要となるため計画的に準備しておきたい費用です。ヴォクシーの車検代は、依頼する業者によって大きく異なり、総額で約6万円から14万円が相場となっています。
車検費用は、国に支払う「法定費用」と、業者に支払う「車検基本料・整備費用」で構成されます。
車検費用の内訳
- 法定費用:約40,000円前後(自賠責保険料、自動車重量税、印紙代)
- 車検基本料・整備費用:約20,000円~100,000円(点検料、事務手数料、部品交換代など)
法定費用はどこで受けても一律ですが、車検基本料は業者の設定によって大きく変わります。以下に業者ごとの料金目安をまとめました。
依頼する業者 | 車検総額の目安 | 特徴 |
---|---|---|
ディーラー | 89,000円~122,000円 | 純正部品使用で安心感が高いが、費用は最も高額になる傾向。 |
車検専門店 | 49,000円~78,000円 | 価格とスピードを重視。整備内容は必要最低限になることが多い。 |
整備工場 | 45,000円~83,000円 | 地域密着型で融通が利きやすい。品質と価格のバランスが良い。 |
カー用品店 | 54,000円~73,000円 | 手軽に依頼でき、部品の選択肢が豊富。ポイントが貯まることも。 |
追加整備に注意
上記の金額は、基本的な点検・整備のみを行った場合の目安です。タイヤやバッテリーといった消耗品の交換が必要になった場合は、別途部品代と工賃が数万円単位で追加される可能性があります。
「アルファード」と「ヴォクシー」の維持費の違い

ミニバンを検討する際、同じトヨタの上級モデルであるアルファードと比較する方も少なくありません。しかし、この2車種では年間の維持費に約15万円から25万円もの差が生まれることがあります。
アルファードは車両本体価格が高いだけでなく、税金や燃料代など、あらゆる面でヴォクシーよりもコストがかかるのが実情です。具体的にどの項目で差が出るのか、比較表で確認してみましょう。
費用項目 | ヴォクシー(2.0L) | アルファード(2.5L) | 費用の差(年間) |
---|---|---|---|
自動車税 | 36,000円 | 43,500円 | +7,500円 |
ガソリン代 | 約100,000円 | 約140,000円 | +40,000円 |
任意保険料 | 約70,000円 | 約100,000円 | +30,000円 |
車検・メンテナンス | 約80,000円 | 約120,000円 | +40,000円 |
年間合計(目安) | 約286,000円 | 約403,500円 | 約+117,500円 |
排気量が大きく車重もあるアルファードは、税金や燃費の面でどうしても不利になります。また、車両保険の金額も高くなるため、任意保険料の差も大きくなりがちです。購入後の負担を考えると、この違いは非常に大きいと言えるでしょう。
維持費を安くする方法

ヴォクシーの維持費は決して安くはありませんが、工夫次第で賢く節約することも可能です。ここでは、誰でも実践しやすい3つの節約術をご紹介します。
1. 任意保険の見直し
任意保険は、毎年更新のタイミングで見直しを行うのがおすすめです。特に、代理店型の保険に加入している方は、ダイレクト型(ネット保険)に切り替えるだけで年間数万円安くなるケースも珍しくありません。また、運転者の範囲を限定したり、不要な特約を外したりすることでも保険料を抑えられます。複数の保険会社から一括で見積もりを取れるサービスを利用して、ご自身の条件に最も合ったプランを探してみましょう。
2. 車検業者を比較検討する
前述の通り、車検費用は依頼する業者によって大きく変わります。ディーラー車検は安心感がありますが、費用を抑えたい場合は車検専門店や整備工場など、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」が効果的です。整備内容と金額をしっかり比較し、納得できる業者を選びましょう。
3. 燃費を意識した運転を心がける
日々のガソリン代を節約するには、燃費の良い運転を習慣づけることが大切です。「急発進・急加速・急ブレーキ」を避け、穏やかなアクセル操作を心がけるだけで燃費は向上します。また、不要な荷物を車内に積みっぱなしにしない、タイヤの空気圧を適正に保つといった小さな心がけも、長期的に見れば大きな節約につながります。
ヴォクシーの維持費と年収から見るポイント
- ヴォクシーは金持ちが乗る車なの?
- 年収800万で買えるミニバンは?
- ヴォクシー中古車購入のポイント
- ローンを組む場合の月々の返済額
- ヴォクシーを無理なく維持できる年収
ヴォクシーは金持ちが乗る車なの?

「ヴォクシーは金持ちが乗る車」というイメージについて、一概にそうとは言えません。確かに、エアロパーツを装着した上位グレードの「ZS “煌”」などは高級感があり、ステータスを感じさせる部分もあります。充実した先進安全装備や洗練されたデザインが、経済的に余裕のある層に選ばれているのも事実です。
一方で、ヴォクシーは幅広い価格帯で展開されており、実用性を重視するファミリー層から絶大な支持を得ている国民的ミニバンです。そのため、ヴォクシーに乗っていることが直ちに「金持ち」の証明になるわけではなく、堅実な選択として購入する人も数多くいます。
黒いヴォクシーのイメージ
ちなみに、黒いボディカラーのヴォクシーに対して、一部で「ヤンキー」や「DQN」といった少しネガティブなイメージが持たれることもあります。しかし、実際には老若男女問わず多くのユーザーに愛されており、単なるイメージに過ぎないと言えるでしょう。
年収800万で買えるミニバンは?

もしあなたの年収が800万円であれば、ミニバン選びの選択肢は大きく広がります。ヴォクシーはもちろんのこと、競合車種であるホンダのステップワゴンや日産のセレナも余裕を持って購入・維持が可能です。
一般的に、無理のない車両購入予算は「年収の半分まで」と言われています。年収800万円なら400万円が目安となるため、ヴォクシーやノアの最上位グレードも視野に入ります。さらに、中古車も選択肢に含めれば、ワンランク上の高級ミニバンであるトヨタのアルファードや日産のエルグランドも十分に狙えるでしょう。
年収800万円クラスになると、国内で販売されている主要なミニバンはほぼ全てが選択肢に入ってきます。ご自身のライフスタイルや家族構成に合わせて、最適な一台を選ぶ楽しみがありますね。
ヴォクシー中古車購入のポイント

新車にこだわらないのであれば、中古車はヴォクシーを手に入れるための賢い選択肢です。中古車の価格帯は年式や走行距離によって様々ですが、おおむね100万円台から300万円台が中心となります。
ただし、中古車は一台一台コンディションが異なるため、購入時にはいくつか注意すべきポイントがあります。
中古ヴォクシー購入時のチェックリスト
- 年式と走行距離:できるだけ新しく、走行距離が短い車両を選ぶのが基本です。
- 内装の状態:ファミリーカーとして使われることが多いため、シートの汚れやシミ、車内の臭いを念入りに確認しましょう。
- 修復歴の有無:車の骨格部分を修理した「修復歴車」は、走行に支障をきたす可能性があるため避けるのが無難です。
- 安全装備の搭載:2019年以降のモデルには、衝突被害軽減ブレーキ「トヨタセーフティセンス」が搭載されており、安全面でおすすめです。
特定のモデルには注意が必要
特に60系と呼ばれる古いモデルでは、エンジンから異音が発生するトラブルが報告されています。中古車は価格の安さだけでなく、信頼できる販売店で車両の状態をしっかりと確認してから購入することが何よりも重要です。
ローンを組む場合の月々の返済額

ヴォクシーを新車で購入する場合、多くの方がローンを利用します。車両本体価格に加えて、税金や登録料などの諸費用も必要になるため、月々の返済額が家計を圧迫しないか、事前にシミュレーションしておくことが大切です。
例えば、本体価格350万円のヴォクシーを頭金なし、5年(60回)払いのローンで購入する場合、一般的な金利で計算すると月々の返済額は5万円から6万円程度になることが想定されます。
この月々の返済額に加えて、前述の維持費(月2〜3万円)や駐車場代がかかってくることを忘れてはいけません。車の購入は、長期的な視点で無理のない資金計画を立てることが成功のカギとなります。
ヴォクシーを無理なく維持できる『年収』

それでは、ヴォクシーを無理なく維持するためには、どれくらいの年収が必要なのでしょうか。様々なデータを総合すると、ひとつの目安として年収350万円以上が一つのラインと考えられます。
一般的に、車の年間維持費は年収の10%〜15%に収めるのが理想的とされています。ヴォクシーの年間維持費を駐車場代込みで40万円と仮定すると、理想的な年収は400万円前後となります。月収で考えると、手取り25万円以上あれば、ローン返済と維持費を払いながらでも、ある程度の余裕を持ったカーライフを送れるでしょう。
ライフスタイルによる変動
もちろん、これはあくまで一般的な目安です。実家暮らしで家賃がかからない方や、地方在住で駐車場代が安い方であれば、年収300万円台でも十分に維持は可能です。逆に、都市部で家賃や駐車場代の負担が大きい場合は、年収500万円以上あっても家計が厳しくなる可能性があります。
最終的には、ご自身の収入と支出のバランスを正確に把握し、車にどれだけお金をかけられるかを判断することが重要です。
まとめ:ヴォクシーの維持費と年収のバランス
最後に、この記事の要点をリスト形式でまとめます。
- ヴォクシーの年間維持費は駐車場代を除き約25万〜37万円が目安
- 駐車場代を含めると年間30万〜45万円程度になる場合もある
- 維持費の主な内訳は自動車税・ガソリン代・任意保険・車検・メンテナンス費
- 自動車税は排気量2,000ccクラスで年間約3.6万円
- 車検代は業者によって異なり6万〜14万円が相場
- ディーラーでの車検は高価だが安心感が大きい
- アルファードと比較するとヴォクシーの維持費は年間15万円以上安い
- 維持費の節約には任意保険の見直しが最も効果的
- 無理なく維持できる年収は350万円以上が一つの目安
- 余裕を持つなら年収400万円以上が望ましい
- 年収800万円ならアルファードなど高級ミニバンも選択肢に入る
- ローンを組む場合、月々の返済額は5〜6万円程度が一般的
- 中古車は100万〜300万円台が中心だが状態の確認が必須
- 安全装備が充実した2019年以降のモデルがおすすめ
- 最終的には自身の収入と支出のバランスで判断することが大切