ヴォクシーって、「エンブレム」が違ったり「3と5ナンバー」があるけど違いが知りたい…
ヴォクシーには、エンブレムやヘッドライトなど外観の細かな違いから、「60系・70系・80系・最新の90系」といった世代ごとの特徴まで、実に多様なバリエーションが存在します。
各モデルの特徴や強みを把握せずに購入すると、後になって「別のグレードの方が良かった」と後悔する可能性があります。
そこで本記事では、ヴォクシーの違いを整理し、分かりやすく解説します。
ヴォクシーの違いを見た目や世代で解説
- エンブレムの違い
- ヘッドライトの違い
- 60系「前期」と「後期」の違い
- 70系「煌」の違いを比較
- 80系「前期」と「後期」の違い
- 90系「センターコンソール」の違い
エンブレムの違い

ヴォクシーのフロントエンブレムには、「N」をかたどったネッツ店マークと、おなじみの「T」をかたどったトヨタのCI(コーポレートアイデンティティ)マークの2種類が存在します。この違いは、一見些細なことに思えるかもしれませんが、実はトヨタの販売戦略の歴史的な転換点を象徴しています。
初代モデルの登場から2020年の春まで、ヴォクシーは若者向けの個性的な車種を多く取り扱う「ネッツ店」の専売モデルでした。そのため、この期間に製造されたモデルには、ネッツ店の象徴である「N」マークが誇らしげに装着されています。このエンブレムは、Network(ネットワーク)の頭文字から取られており、顧客との強い結びつきを表現するものでした。
しかし、トヨタの公式発表にもある通り、2020年5月以降、トヨタは全ての車種を全ての販売店(トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店)で取り扱う「全車種併売化」へと大きく舵を切りました。この変革に伴い、ヴォクシーのエンブレムもトヨタブランドのグローバルな象徴である「T」マークに統一されたのです。これにより、ブランド全体の統一感が強化され、どの販売店を訪れても同じデザインのヴォクシーが手に入るようになりました。
ハイブリッド車専用の「シナジーブルー」エンブレム
ガソリン車との見た目の違いとして、ハイブリッドモデルには青みがかったシナジーブルーのエンブレムが採用されています。これは、トヨタのハイブリッド車に共通する特徴で、先進性や環境性能の高さを視覚的にアピールする役割を持っています。エンブレムの色を見るだけで、その車がハイブリッドであるかどうかを瞬時に見分けることが可能です。
中古車市場では、今や新車では手に入らない「N」マークのエンブレムに特別な愛着を持つファンも少なくありません。このエンブレムは、ネッツ店が個性を放っていた時代を象徴する、一つのアイコンとも言えるでしょう。エンブレム一つとっても、ヴォクシーが歩んできた歴史や背景が色濃く反映されているのです。
ヘッドライトの違い

ヴォクシーのヘッドライトは、単なる照明装置ではなく、グレードや年式によってその仕様が大きく異なり、車の「顔」としての印象を決定づける重要なデザイン要素です。主な違いは、採用されているLEDの照射方式と、光軸を調整するレベリング機能の進化にあります。
標準的なグレードでは、「リフレクター式LEDヘッドライト」が採用されることが多くなっています。これは、LED光源の光を反射板(リフレクター)に当てて前方を照らす、比較的シンプルな構造です。広い範囲を均一に照らせるのが長所ですが、光がやや拡散しやすいため、輪郭のくっきりとしたシャープな印象には少し欠けるかもしれません。
対して、上位グレードやオプションで選択できるのが「プロジェクター式LEDヘッドライト」です。こちらは、光源の後ろに配置したレンズを用いて光を集光し、効率的に前方を照らす仕組みです。例えるなら、リフレクター式が懐中電灯だとすれば、プロジェクター式はスポットライトのようなものです。特に90系ヴォクシーの上位グレードで見られる三眼タイプは、切れ長のシャープなデザインで非常に先進的な印象を与えます。照射性能が高く、見た目の高級感も格段に向上します。
安全性を高めるオートレベリングとアダプティブハイビーム
ヘッドライトの機能面では、光の照射軸を調整するレベリング機能にも違いがあります。標準装備では手動で調整する「マニュアルレベリング機能」が主ですが、上位グレードでは乗車人数や荷物の重さに応じて自動で最適な高さに調整してくれる「オートレベベリング機能」が搭載されます。
さらに、最新モデルでは先行車や対向車を検知し、相手に眩しい思いをさせることなくハイビームを維持できる「アダプティブハイビームシステム(AHS)」も登場しています。これらの先進機能は、夜間の安全運転を力強くサポートしてくれます。
ヴォクシーの進化の歴史は、ヘッドライトの進化の歴史とも言えます。ハロゲンからHID、そしてLEDへと光源が移り変わり、さらに流れるように点灯するシーケンシャルウインカーや、昼間の被視認性を高めるアクセサリーランプなどが追加されてきました。ヘッドライトは、ヴォクシーの世代やグレードを見分ける上での、最も分かりやすいポイントと言えるでしょう。
60系「前期」と「後期」の違い

ヴォクシーの初代モデルである60系は、2001年から2007年まで販売され、その後のヴォクシー人気の礎を築きました。この60系は、2004年8月に行われたマイナーチェンジを境に前期型と後期型に分かれており、デザインから走行性能に至るまで、数多くの点で違いが見られます。
まず、外観デザインです。フロントグリルやバンパーのデザインがより立体的でアグレッシブなものに変更され、後期型はよりシャープで迫力のある印象に進化しました。ヘッドライトのデザインも明確に異なり、前期型では下部にあったウインカーが、後期型では上部に移動し、よりクリアで洗練された見た目になっています。
インテリアにも変更点があります。特にメーターデザインが、よりスポーティで見やすいアナログ3連メーター(後期型)に変更されたほか、シートの素材や内装のパネルカラーバリエーションも後期型で一部改良され、質感が向上しています。
走りと燃費を大きく左右するトランスミッションの進化
60系の前期型と後期型における最も大きな違いは、トランスミッションです。前期型が一般的な階段状の変速を行う4速オートマチック(4AT)を採用していたのに対し、後期型では全車に無段階変速が可能な「Super CVT-i」が搭載されました。これにより、エンジンの一番効率の良い回転数を保ったままスムーズに加速できるようになり、燃費性能と静粛性が大幅に向上。より滑らかで快適な走行フィールを実現しています。
中古で60系ヴォクシーを探す際は、このトランスミッションの違いが実際の走りや燃料費といった維持費に直接影響するため、前期型か後期型かをしっかり確認することが極めて重要です。デザインの好みもありますが、現代の交通事情を考えると、走行性能や燃費を重視するなら後期型が断然おすすめと言えます。
70系「煌」の違いを比較

ヴォクシー70系(2007年~2014年)の時代に、その人気を不動のものとしたのが、特別仕様車「煌(きらめき)」シリーズです。このモデルは、スポーティなエアログレードである「ZS」をベースに、内外装の質感を大幅に高めたもので、その名の通り、随所にきらびやかな専用装備が与えられています。中古車市場でも今なお指名買いが多い、非常に人気の高いグレードです。
通常の「ZS」グレードとの主な違いは、エクステリアの豪華な加飾にあります。ドアミラーウインカー、ドアハンドル、フロントグリルなどにクロームメッキや高輝度シルバー塗装がふんだんに用いられ、一目で標準モデルとは違う特別感を演出しています。
インテリアも同様に、ピアノブラック調のセンタークラスターパネルやメッキ加飾されたインナードアハンドルなどが追加され、標準モデルとは一線を画す上質な空間に仕立てられています。さらに、通常グレードでは高価なメーカーオプションだった両側パワースライドドアや、後部座席用のオートエアコンが標準装備されるなど、快適装備が大幅に充実している点も大きな魅力です。
「煌」シリーズの人気の秘密は、まさにその「お買い得感」にあります。人気のオプション装備が標準で付いてくる上に、内外装の質感もアップするため、所有満足度が非常に高いのです。「煌」には年次改良で「煌II」「煌III」「煌Z」といった複数のバージョンが存在し、後のモデルになるほど装備が豪華になる傾向があります。
バージョン | ベースモデルからの主な追加・変更点 |
---|---|
煌 | メッキ加飾、両側パワースライドドア、リアオートエアコン、メッキインナードアハンドルなど |
煌II | 上記に加え、9スピーカー+専用アンプ、ステアリングオーディオスイッチ、スーパーUVカットガラスなどを装備 |
煌III | さらに質感を高めた合成皮革コンビシート、プラズマクラスターなどを採用 |
煌Z | 装備を一部見直し、より戦略的な価格設定にした最終モデル |
ワンランク上の上質なヴォクシーを求めるなら、「煌」シリーズは非常に魅力的な選択肢です。特に装備が充実した後期モデルの「煌II」以降は、コストパフォーマンスに優れ、満足度が非常に高いと言えるでしょう。
80系「前期」と「後期」の違い

80系ヴォクシー(2014年~2022年)は、その長い販売期間の中で最も成功したモデルの一つであり、2017年7月のマイナーチェンジを境に前期型と後期型に分かれます。このマイナーチェンジは、特に内外装のデザインに大きな変更が加えられたため、前期と後期では車の印象が大きく異なります。
最大の違いは、やはりフロントマスクのデザインです。前期型が上下二段に分かれた個性的なデザインだったのに対し、後期型はバンパーと一体化した大型のメッキグリルを採用し、よりアグレッシブで低重心に見える精悍な顔つきに生まれ変わりました。ヘッドライトも進化しており、後期型では1つの光源でハイビームとロービームを切り替える「Bi-Beam(バイビーム) LEDヘッドランプ」が採用され、見た目の先進性だけでなく夜間の視認性も向上しています。
リアデザインも、テールランプの内部意匠やバックドアガーニッシュの形状が変更され、よりワイドで安定感のある印象になりました。
インテリアの質感と安全装備の進化
内装にも手が加えられており、天井の色が前期型のグレーから後期型ではブラックに変更されました。これにより、室内空間が引き締まり、より落ち着いた上質な雰囲気を醸し出しています。また、センタークラスターパネルなどが光沢のあるピアノブラック調に変更されたり、助手席背面に格納式テーブルが追加されたりと、使い勝手と質感の両面で着実な進化を遂げています。
さらに見逃せないのが安全装備の進化です。後期型からは、衝突被害軽減ブレーキやレーンディパーチャーアラートなどを含む予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されるようになりました。これは中古車選びにおいて非常に重要なポイントです。(参照:トヨタ自動車公式サイト「Toyota Safety Sense」)
デザインの好みは分かれるところですが、一般的に後期型はよりモダンで、安全・快適装備も充実しているため、中古車市場でも人気が高い傾向にあります。特に安全性を重視するなら、Toyota Safety Senseが搭載された後期型を選択するのが賢明と言えるでしょう。
90系「センターコンソール」の違い

最新モデルである90系ヴォクシー(2022年~)のセンターコンソールは、グレードやパワートレイン(ガソリン車かハイブリッド車か)によって仕様が大きく異なります。この部分は収納の豊富さや前席・後席間の移動のしやすさといった使い勝手に直結するため、購入前にはライフスタイルに合わせてしっかりと確認しておきたいポイントです。
大きな違いは、「独立型センターコンソールボックス」の有無です。これは、運転席と助手席の間に設置される大型の収納ボックスで、高い利便性と高級感を両立しています。
グレード | パワートレイン | センターコンソール仕様 |
---|---|---|
S-Z | ガソリン | 大型コンソールボックス(標準装備) |
ハイブリッド | 大型コンソールボックス(標準装備) | |
S-G | ガソリン | コンソールボックスなし(ウォークスルー)※オプションで装着可 |
ハイブリッド | コンソールボックス(標準装備) |
最上級グレードの「S-Z」では、パワートレインを問わず、フロント・リアボックス付きの大型コンソールが標準装備となります。一方で、中間グレードの「S-G」では、ハイブリッド車は標準装備ですが、ガソリン車では標準では装備されず、運転席と助手席の間がウォークスルーできるシンプルなフロア形状となっています(オプションでの装着は可能)。
スマホの充電や置き場所に困らないスマートな設計
独立型センターコンソールボックスが装備されているモデルは、ティッシュボックスなどがすっぽり収まる大容量の収納力だけでなく、シフトレバー横の小物入れやコンソール後部に充電用のUSB端子(Type-C)が備わっているなど、現代のカーライフに合わせた便利な設計がなされています。スマートフォンを自然に収納しつつ充電できるため、車内がスッキリと片付きます。
室内の高級感や収納力を重視するのであれば、独立型センターコンソールボックスが装備されているグレードを選ぶのがおすすめです。逆に、前席と後席の移動のしやすさを優先するなら、「S-G」ガソリン車の標準仕様も合理的な選択と言えるでしょう。
ヴォクシーの違いをグレードや仕様から見る
- GRスポーツの違い
- 7人乗りと8人乗りの違い
- 3ナンバーと5ナンバーの違い
GRスポーツの違い

ヴォクシーには、ただのミニバンでは物足りない、走りにこだわりを持つドライバーのために、トヨタのモータースポーツ部門である「GAZOO Racing」がその技術を注ぎ込んだ特別なスポーツコンバージョンモデル「GR SPORT」が存在します。これは、標準のエアログレード「ZS」(80系)をベースとしながらも、走行性能とデザイン性の両面で、ノーマルとは一線を画す本格的なチューニングが施されたモデルです。
まず外観ですが、GR SPORT専用デザインのファンクショナルマトリックスグリルや大型バンパーが採用され、一目でノーマルモデルとの違いが分かる、低く構えたアグレッシブなエクステリアが特徴です。足元には、専用の18インチアルミホイールとブリヂストン製の高性能タイヤ(POTENZA RE050A)が装着され、ただならぬ雰囲気を醸し出しています。
見た目だけではない!五感を刺激する「走り」の違い
GR SPORTの最大の違いは、その卓越した走行性能にあります。専用にチューニングされたショックアブソーバーや、フロア下に追加された複数の補強パーツ(ブレース)によってボディ剛性が飛躍的に向上しており、ミニバンとは思えないほどのシャープなハンドリングと、吸い付くような安定したコーナリング性能を実現しています。さらに、専用のスポーツブレーキパッドや、官能的なサウンドを奏でるサウンドチューニングが施されたマフラーなど、細部にわたって「走りを楽しむ」ためのこだわりが詰め込まれています。
内装も特別仕様です。体をしっかりとホールドしてくれる専用ブランノーブ®+合成皮革のスポーツシートや、小径本革巻きステアリング、アルミ製ペダル、GRロゴ入りのスタートスイッチなどが装備され、運転席に座るたびにスポーツマインドを刺激する空間となっています。
注意点:乗車定員、パワートレイン、そして乗り心地
ヴォクシーのGR SPORTは、80系ではガソリン車の7人乗りのみの設定でした。8人乗りやハイブリッド車の設定はないため、その点は注意が必要です。また、走行性能を優先した引き締められた足回りのため、標準モデルに比べると乗り心地は硬質になります。ファミリーユースでの快適性を最優先する場合には、同乗者からの意見も聞いた方が良いかもしれません。
7人乗りと8人乗りの違い

ヴォクシーをファミリーカーとして検討する際に、多くの人が最初に悩むのが、7人乗りと8人乗りのどちらを選ぶべきかという究極の選択です。この違いは単に乗車定員が1人違うというだけでなく、2列目シートの形状と機能が根本的に異なるため、日々の使い勝手や室内の快適性に大きく影響を及ぼします。
7人乗りの特徴:快適性とウォークスルーの利便性
7人乗りの2列目シートは、左右が独立した「キャプテンシート」になっています。両側にアームレストが備わり、まるで飛行機のビジネスクラスのようなゆったりとした、パーソナルな空間を提供します。最大のメリットは、シートの中央が通路(ウォークスルースペース)になっている点です。これにより、雨の日などに車から降りることなく、1列目から3列目までスムーズに移動できます。チャイルドシートを2つ装着していても3列目へのアクセスが容易なため、特に小さなお子様がいるファミリーから絶大な支持を得ています。
8人乗りの特徴:乗車人数と荷室アレンジの柔軟性
一方、8人乗りの2列目シートは、6:4分割式の「チップアップ機能付きベンチシート」です。最大のメリットは、何と言っても最大8人まで乗車できること。友人家族と一緒に出かけたり、子供のスポーツチームの送迎をしたりと、多人数での移動が多い家庭には心強い存在です。また、2列目シートを前方へ跳ね上げる(チップアップ)ことで、後部に自転車なども積める広大なラゲッジスペースを作り出すことができます。多くの荷物を積んでキャンプに出かけたり、車中泊をしたりといったアクティブな使い方をしたい方にも向いています。
どちらを選ぶかは、まさにご自身のライフスタイルを映す鏡と言えますね。「普段は4人家族だけど、たまに祖父母を乗せる」といった使い方なら7人乗りの方が快適ですし、「常に大人数で移動する機会がある」「大きな荷物を積む趣味がある」という方なら8人乗りが活躍するでしょう。ちなみに、ハイブリッドモデルは7人乗りのみの設定となることが多いので、燃費を重視する場合は必然的に7人乗りを選ぶことになります。
3ナンバーと5ナンバーの違い

ヴォクシーのカタログや中古車情報を見ていると、ナンバープレートの分類番号が「3」で始まる3ナンバー車と、「5」で始まる5ナンバー車が存在することに気づくでしょう。この違いは、国土交通省が定める道路運送車両法に基づき、車のボディサイズと排気量によって厳密に区分されており、ヴォクシーの場合は主にエアロパーツ装着の有無によって生じていました。
分類 | 全長 | 全幅 | 全高 | 排気量 |
---|---|---|---|---|
5ナンバー (小型乗用車) | 4.7m以下 | 1.7m以下 | 2.0m以下 | 2,000cc以下 |
3ナンバー (普通乗用車) | 上記5ナンバーの基準を、いずれか一つでも超えるもの |
ヴォクシーの場合、エンジン排気量は2,000cc以下のため、ナンバーの違いはボディサイズ(特に全幅)によって決まります。標準グレードは日本の道路事情に合わせてコンパクトな5ナンバーの規格内に収まるように設計されています。しかし、「ZS」などの人気のエアログレードは、よりデザイン性を高めた専用の大型バンパーやサイドマッドガードを装着することで、全幅が1.7mをわずかに超えてしまうため、法律上「普通乗用車」扱いとなり、3ナンバー登録となっていました。
自動車税は変わらないが、運転感覚には違いが
「3ナンバーは税金が高い」というイメージが根強くありますが、これは過去の話です。現在の自動車税(種別割)は排気量に応じて課税されるため、ヴォクシーの場合は3ナンバーでも5ナンバーでも税額は全く同じです。ただし、物理的に車幅が広くなるため、対向車とのすれ違いが困難な狭い道での運転や、規格の古い機械式駐車場での取り回しには、5ナンバー車より少し気を使う必要があるかもしれません。
ちなみに、この3ナンバーと5ナンバーの区別が主に当てはまるのは80系以前のモデルです。2022年に登場した最新の90系ヴォクシーは、TNGAプラットフォームの採用により、全グレードが3ナンバーサイズに統一されました。これにより、トレッド(左右のタイヤ間の距離)が広がり、より堂々としたスタイリングと優れた走行安定性を手に入れています。
まとめ:ヴォクシーの違いを完全ガイド!世代やグレードごとの選び方
最後に、この記事の要点をまとめます。
- エンブレムはN型とT型の2種類で販売時期を示す
- ヘッドライトはリフレクター式とプロジェクター式がある
- 60系後期はCVT採用で燃費と滑らかさが向上
- 70系の「煌」はメッキ加飾と充実装備が魅力の特別仕様車
- 80系は後期型でフロントデザインが大きく変わり先進的に
- 90系のセンターコンソールはグレードで収納力が異なる
- GRスポーツは走りを追求した専用チューニングモデル
- 7人乗りは快適性重視のキャプテンシートを採用
- 8人乗りは荷室の広さと乗車定員がメリット
- キャプテンシートは2列目から3列目への移動が楽
- チップアップシートは荷室を最大限に活用できる
- 3ナンバーと5ナンバーの違いは主に車幅によるもの
- エアロパーツ装着グレードが3ナンバーになる傾向
- 90系からは全車3ナンバーサイズに統一された
- 自動車税はナンバーの種類では変わらない