ジムニーノマドの「乗り心地」と改良点を解説|サスとシートの進化

ジムニー

ジムニーノマドの「乗り心地」と改良点を解説|サスとシートの進化

2025年3月24日

スズキの名高いオフローダー「ジムニー」が、家族利用にも適した「ノマド」として進化しました。

従来型より快適性と乗り心地が大幅に向上し、サスペンション最適化、シート改良、ホイールベース延長により新次元の乗り心地を実現。

日常の快適性を高めつつもオフロード性能は健在です。

本記事では「ノマド」の乗り心地の特徴とその技術的背景について詳しく解説します。

記事のポイント

  • 従来のジムニーと比較した乗り心地の向上点
  • サスペンション改良とシート形状変更がもたらす快適性
  • 4ドア化と後席空間拡大による実用性
  • オフロード性能を維持しながら舗装路での快適性

ジムニーノマドの乗り心地と快適性の特徴

  • 乗り心地と快適性
  • 乗り心地の向上に加えられた改良
  • サスペンションチューニングの効果

乗り心地と快適性

ジムニーノマドの乗り心地と快適性
カーライフジャーニー・イメージ

ジムニーノマドは、従来のジムニーと比べて乗り心地が大幅に向上しています。サスペンションのチューニングやシートの改善により、長距離ドライブでも疲れにくい設計が採用されているのが特徴です。

特筆すべきは、ジムニーらしさを残しながらも快適性が向上している点です。悪路走破性はしっかり維持しつつ、舗装路での乗り心地が改善されています。ただ、横風を受けると多少揺れを感じることもあります。

内装面では、耐久性と実用性を重視した素材選びがされており、汚れに強い素材が使用されています。さらに車中泊に適した設計で、フルフラット化も可能になっています。

オフロードではパートタイム4WDとトラクションコントロールにより安定した走りを実現し、オンロードでは改良されたサスペンションにより振動が軽減されています。このバランスの良さがジムニーノマドの大きな魅力と言えるでしょう。

乗り心地の向上に加えられた改良

ジムニーノマドでは、乗り心地の向上のために様々な改良が施されています。まず注目すべきはサスペンションが見直されたことです。舗装路での振動を適度に吸収し、長時間ドライブでも疲れにくい設計になっています。

シートも大きく改良されており、形状やクッション性が向上しています。特に背もたれの形状が見直され、腰への負担が軽減されたのが特徴です。体をしっかり支えながらも、長時間の運転でも快適に過ごせるようになりました。

さらに、ホイールベースが340mm延長されたことも乗り心地向上に貢献しています。これにより後席スペースが広がり、車内全体の居住性が高まりました。

内装面では耐久性と実用性を重視した素材選びがされており、汚れに強い素材が採用されています。また、車中泊を考慮してフルフラット化も容易にできるよう設計されており、アウトドアでの使用にも適しています。

これらの改良によって、ジムニーノマドは従来のジムニーよりもずっと快適な乗り心地を実現しているのです。

サスペンションチューニングの効果

ジムニーノマドのサスペンションは、快適性と走破性を両立させるために細かくチューニングされています。主にコイルスプリングのバネレート調整とダンパーの減衰特性の最適化が行われており、これにより操縦安定性が向上し、乗り心地が大幅に改善されています。

具体的には、舗装路走行時の小さな振動を吸収しながらも、大きな段差や悪路ではしっかりと対応できるバランスが取られています。そのため、市街地での普段使いでも快適に過ごせるようになりました。

スタビライザーも大径化されており、これによってハンドリングが改善されています。コーナリング時の安定感が増し、運転する楽しさも向上しています。

このようなサスペンションチューニングにより、ジムニーノマドは舗装路での快適性とオフロードでの耐久性・走破性を高いレベルで両立させています。従来のジムニーと比べると、長距離ドライブでの疲労感が大幅に軽減され、日常使いからアウトドアまで幅広いシーンで活躍できるようになりました。

ジムニーノマドの乗り心地を左右するドア設計

  • 乗り降りのしやすさを実現した工夫
  • 後席の広さと快適性について

乗り降りのしやすさを実現した工夫

カーライフジャーニー・イメージ

ジムニーノマドでは、乗り降りのしやすさを追求するために様々な工夫が施されています。最も大きな改良点は、リヤドアが追加されたことです。従来のジムニーシエラでは後席に乗るには前席を倒す必要がありましたが、ノマドでは後席にも専用のドアが設けられ、直接乗り降りできるようになりました。

ドア開口部も広く設計されており、靴の先を当てることなくスムーズに乗り降りができます。特にリアドアの下端部分は大きく設計され、足抜けがしやすくなっています。足が滑り落ちる角度も考慮されているため、乗り降り時のストレスが軽減されています。

Bピラー周りの設計にも工夫が見られます。Bピラーとリアドアパネルの間の角面が丸く処理されているため、乗り降り時に膝をぶつけるリスクが少なくなっています。

ドア内張りの形状も乗り降りを考慮して設計されており、体が当たりにくい形状になっています。このような細部への配慮が、ジムニーノマドの乗り降りのしやすさを実現しています。

ただし、210mmという最低地上高の高さから、一般的なシティSUVと比べると乗り降りに少し手間がかかる点は覚えておくとよいでしょう。

後席の広さと快適性について

ジムニーノマドの後席は、従来のジムニーシエラと比べて格段に広くなっています。ホイールベースが340mm延長されたことで、後席のスペースが大幅に拡大しました。この変更により、大人でもゆったりと座れる空間が確保されています。

具体的には、後席のヒップポイントが50mm後方に移動したことで、膝周辺のスペースが広がりました。足元も広くなり、長時間のドライブでも窮屈さを感じにくい設計になっています。さらに、乗員間の距離も90mm拡大しており、横方向にもゆとりが生まれました。

快適性の面では、後席に1段階のリクライニング機能が追加されました。これにより、長時間のドライブでも姿勢を調整できるようになり、疲れを軽減できます。また、シートクッションの厚みもしっかり確保されており、座り心地が向上しています。

これらの改良により、ジムニーノマドはファミリーでの使用やアウトドア時の仲間との移動など、複数人での利用シーンでも快適に過ごせる車になりました。後席乗員にとっても魅力的な空間が実現し、実用性が大きく向上しています。

総括:ジムニーノマドの「乗り心地」と改良点を解説|サスとシートの進化

この記事のポイントをまとめます。

  • 従来のジムニーと比べて乗り心地が大幅に向上している
  • サスペンションのチューニングにより舗装路での振動が軽減された
  • シートの形状やクッション性が向上し、腰への負担が軽減された
  • ホイールベースが340mm延長され、後席空間が拡大した
  • 悪路走破性を維持しつつ舗装路での快適性が改善されている
  • 横風を受けると多少揺れを感じることがある
  • 内装には耐久性と実用性を重視した汚れに強い素材を使用
  • 車中泊に適した設計でフルフラット化が可能
  • コイルスプリングのバネレートとダンパーの減衰特性が最適化されている
  • スタビライザーの大径化によりハンドリングが改善された
  • 後席にリクライニング機能が追加され長時間ドライブの疲れを軽減
  • 4ドア化により後席への乗り降りが便利になった
  • ドア開口部の広さにより自然な姿勢で乗り降りができる
  • Bピラー周りの角面が丸く処理され乗り降り時に膝をぶつけにくい
  • パートタイム4WDとトラクションコントロールにより安定した走りを実現

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