RAV4の維持費は高のか・・・、実際はどうなのだろう?
結論から言うと、RAV4の維持費はSUVとしては平均的な水準で、特別高いわけではありません。
この記事では、RAV4の維持費の詳細な内訳や、同クラスのSUVとの比較、維持費を抑えるコツなどを徹底解説します。
RAV4の維持費【年間・月間の目安】
RAV4維持費の実態

結論から言うと、RAV4の維持費はSUVとしては平均的な水準で、特別高いわけではありません。一般的なコンパクトカーやセダンと比較するとやや高めですが、同クラスのSUVの中では標準的な維持費となっています。
SUV全体の年間維持費が約23万円~43万円とされる中、RAV4はその中間からやや低めの位置にあります。ガソリン車で年間約28万円~45万円、ハイブリッド車で年間約30万円~35万円が目安となっています。
「RAV4の維持費が高い」と感じる理由は主に以下の点が挙げられます。
まず、自動車税や車検費用は排気量や車格に応じて決まるため、コンパクトカーより高くなります。2.0Lエンジンで年間36,000円、2.5Lエンジンで43,500円が自動車税の目安です。
また、ガソリン代は車体が大きく重いSUVの特性上、セダンより多くかかる傾向があります。年間10,000km走行の場合、ガソリン代は7万~10万円程度が一般的です。走行距離が増えればさらにコストも上がります。
一方で、メリットもあります。ハイブリッドモデルを選べば燃費が向上し、税制優遇も受けられるため、ガソリン車よりも年間5~10万円程度維持費を抑えることが可能です。
ここで注目すべきは、高級SUVのハリアーと比較すると、RAV4は年間3~5万円ほど維持費が安いという点です。長期保有を考えるなら、この差は無視できない金額になります。
実際のところ、RAV4の維持費は「高い」というよりも「SUVとして標準的」と表現するのが適切でしょう。セダンやコンパクトカーからの乗り換えでは維持費増加を感じるかもしれませんが、SUVクラスでは決して突出して高いわけではありません。
維持費を計算する方法

RAV4の維持費を正確に計算するには、固定費と変動費に分けて考えることが基本です。これによって、あなたの使用状況に合わせた実際の費用を把握できます。
固定費として最初に計算すべきは税金関係です。自動車税はグレードによって異なり、ガソリン車(約2.0L)で年間36,000円、ハイブリッド車(約2.5L)で43,500円が目安です。また、重量税は車検時に支払う税金で、ガソリン車は2年ごとに24,600円~32,800円、ハイブリッド車はエコカー減税で新車時は免税、その後は15,000円~20,000円ほどです。
次に計算すべき固定費は任意保険料です。年齢や等級、補償内容によって大きく変動しますが、一般的には年間4万円~10万円程度を見込んでおきましょう。自賠責保険も車検時に必要で、24ヶ月分で約18,000円です。
変動費の中で最も大きいのはガソリン代です。計算式は「年間走行距離÷燃費×ガソリン単価」です。例えば、年間1万km走行、燃費15km/L、ガソリン170円/Lの場合、年間約113,000円となります。ハイブリッド車なら燃費が向上するため、この費用は抑えられます。
また、定期的なメンテナンス費用も忘れてはいけません。オイル交換(約5,000円×年3回程度)、タイヤ交換(4本で約8万円、2~3年に1回)、その他消耗品を合わせて年間4万円~8万円程度を計算に入れておくとよいでしょう。
車検費用は2年に1回かかり、ガソリン車で6万円~14万円、ハイブリッド車で6万円~9万円程度が相場です。年間換算すると3万円~7万円ほどになります。
これらをすべて合計すると、RAV4の年間維持費が算出できます。ガソリン車で約28万円~34万円、ハイブリッド車で約30万円~32万円が標準的な目安となるでしょう。
しかし注意点として、駐車場代が地域によって大きく異なる点が挙げられます。都市部では月1~2万円かかることもあり、これが加わると年間維持費は大幅に増加します。自宅に駐車スペースがあるかどうかで、維持費に大きな差が生じる可能性があります。
年間維持費の詳細内訳

RAV4の年間維持費は、ガソリン車で約28万円~45万円、ハイブリッド車で約30万円~35万円が目安です。この金額がどのように構成されているのか、詳細な内訳を見ていきましょう。
まず、毎年必ず支払う自動車税は、排気量によって金額が決まります。RAV4のガソリン車(2.0Lクラス)では年間36,000円~39,500円、ハイブリッド車(2.5Lクラス)では43,500円~45,000円となっています。ただし、プラグインハイブリッド車は新車登録翌年度にグリーン化特例で約75%減税され、約11,000円になる場合もあります。
車検費用は2年に1回発生するため、年間換算すると27,000円~50,000円程度です。ガソリン車の車検費用は約6万円~14万円、ハイブリッド車は約6万円~9万円が相場で、車検業者によっても価格差があります。これを年間で平均すると、ガソリン車で約5万円、ハイブリッド車で約4万円程度と考えてよいでしょう。
ガソリン代は使用状況によって大きく変動する費用です。年間10,000km走行の場合、ガソリン車で約7万円~10万円、ハイブリッド車で約5万円~7万円程度を見込む必要があります。走行距離が多い方は、さらに高額になるでしょう。
任意保険料も維持費の大きな部分を占めています。年齢や等級、補償内容によって変わりますが、一般的には年間4万円~10万円程度です。若年層や事故歴がある場合は高くなる傾向にあります。
また、定期的なメンテナンスや消耗品の費用も忘れてはいけません。オイル交換(年3回程度で合計約15,000円)、エアフィルター交換(約5,000円)、ワイパーゴム交換(約3,000円)などの基本的なメンテナンスに加え、2~3年に一度のタイヤ交換(4本で約8万円)を年間換算すると、約4万円~8万円の費用がかかります。
このように、RAV4の年間維持費の内訳は多岐にわたります。各費用項目をしっかり把握することで、予算計画を立てやすくなるでしょう。なお、都市部では駐車場代が年間で10万円以上かかる場合もあるため、居住地域によって総額は大きく変わることも覚えておきましょう。
項目 | ガソリン車目安 | ハイブリッド車目安 | 備考 |
---|---|---|---|
自動車税 | 36,000~39,500円 | 43,500~45,000円 | 排気量による |
重量税 | 16,400~24,600円 | 15,000~20,000円 | ハイブリッドは減税・免税あり |
車検費用 | 50,000~60,000円 | 50,000~60,000円 | 2年に1回、1年あたりで算出 |
任意保険 | 42,000~100,000円 | 42,000~100,000円 | 年齢・等級・補償内容で変動 |
ガソリン代 | 32,000~134,000円 | 24,000~100,000円 | 走行距離・燃費で大きく変動 |
メンテナンス等 | 40,000~80,000円 | 40,000~80,000円 | タイヤ・オイル・消耗品 |
月間維持費はどのくらい?

RAV4の月間維持費は、グレードや使用状況によって異なりますが、おおよそ月1.6万円~3万円程度が目安です。ここでは、月々の支出としてどのくらいの費用を見込んでおくべきか説明します。
平均的なRAV4オーナーの月間維持費は約19,000円となっています。これは年間総額約23万円を12ヶ月で割った金額です。ただし、実際には使用状況や居住地域によって変動するため、詳細を把握しておくことが重要でしょう。
ガソリン車を所有する場合の月間維持費は約25,000円~27,000円、ハイブリッド車では約20,000円~25,000円が一般的です。ハイブリッド車の方が月々の維持費が安くなる傾向にあり、長期的に見るとその差は無視できない金額になります。
月間維持費の内訳を見ていくと、自動車税は年額を12で割って月々約3,000円~3,600円です。車検費用も2年に1回の支出ですが、毎月少しずつ積み立てるとすれば約4,000円~5,000円を見込んでおくとよいでしょう。
任意保険料は年間契約のため、月割にすると約4,000円~8,000円となります。多くの保険会社では月払いオプションもありますが、一括払いよりも割高になることが多いため注意が必要です。
ガソリン代は月々の走行距離によって大きく変わります。月間1,000km走行の場合、ガソリン車で約7,000円~11,000円、ハイブリッド車で約5,000円~8,000円程度となるでしょう。通勤や買い物など、日常的な利用パターンを考慮して計算することが大切です。
メンテナンスや消耗品の費用も月割にすると約3,000円~7,000円となります。ただし、実際のメンテナンスは定期的に発生するため、毎月均等に支払うわけではありません。将来の出費に備えて、毎月少しずつ積み立てておくと安心です。
都市部で暮らしている場合は、駐車場代が月額で0~20,000円程度加算されます。これは地域によって大きく異なり、都心部では月2万円以上かかることも珍しくありません。駐車場代が高い地域では、月間維持費が3万円を超えることも多いです。
一方、郊外や自宅に駐車スペースがある場合は、駐車場代が不要となるため、月間維持費を2万円前後に抑えることも可能です。居住環境によって維持費が大きく変わる点も、事前に計算しておくべき重要なポイントでしょう。
項目 | 月額目安 | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 3,000~3,600円 | 年額36,000~43,500円を12分割 |
車検費用 | 4,000~5,000円 | 2年に1回を月割計算 |
任意保険 | 4,000~8,000円 | 年齢・等級で変動 |
ガソリン代 | 4,000~11,000円 | 走行距離・燃費で変動 |
メンテナンス等 | 3,000~7,000円 | タイヤ・オイル等 |
駐車場代 | 0~20,000円 | 地域によって大きく異なる |
RAV4とハリアーの維持費比較:どちらが安い?

RAV4とハリアーを維持費で比較すると、結論からいえばRAV4の方が安い傾向にあります。その差は年間で約3〜5万円程度と言われており、長期間所有することを考えると、この差は無視できない金額になります。
両車種の年間維持費の目安を見てみましょう。RAV4はガソリン車で約30〜32万円、ハイブリッド車で約30万円程度です。一方、ハリアーはガソリン車で約33〜36万円、ハイブリッド車で約32〜34万円となっています。これらの数字からも、RAV4の方が年間維持費において優位性があることがわかります。
では、なぜこのような差が生じるのでしょうか。主な要因を詳しく分析していきます。
自動車税や重量税については、両車種とも排気量や車両重量がほぼ同等のため、税金面での大きな差はありません。ガソリン代に関しては、燃費性能はハリアーのハイブリッドモデルがやや優れていますが、ガソリン車同士で比較するとほぼ同等です。それでも、RAV4のガソリン代はやや安く、年間で数千円〜1万円程度の差が生じます。
注目すべき点は保険料の違いです。ハリアーは高級SUVとしてのポジショニングのため、RAV4よりも車両保険を含めた任意保険料が年間1〜2万円ほど高くなる傾向があります。これは車両価格と修理費用の違いによるものです。
さらに、メンテナンス費用においても差が出ます。ハリアーは高級パーツを使用しているため、RAV4より部品代が高くなりがちです。例えば、同じようなメンテナンス内容でも、ハリアーの方がディーラーでの点検や修理費用が割高になります。RAV4は部品代が比較的安価で、維持費を抑えやすいのが特徴です。
車検費用についても、RAV4の方がやや安くなる傾向があります。年平均で見ると数千円〜1万円程度の差が生じ、これも長期的には大きな違いとなってきます。
もちろん、ハリアーにはメリットもあります。例えば、高級感や静粛性ではハリアーが優れており、乗り心地も上質です。また、ハリアーの方が中古車市場での人気が高く、売却時の価値が維持されやすい傾向があります。このような要素も、総合的なコストを考える際には考慮すべきでしょう。
しかし、純粋な維持費だけを比較すると、RAV4の方が経済的です。特に家族での使用や長距離通勤など、実用性を重視する場合は、RAV4の低い維持費が大きなメリットとなるでしょう。
最終的には、高級感と静粛性を重視するならハリアー、コストパフォーマンスと実用性を重視するならRAV4という選択肢が浮かび上がります。あなたの優先事項に合わせて、車選びをしてみてはいかがでしょうか。
車種 | ガソリン車 | ハイブリッド車 |
---|---|---|
RAV4 | 約30~32万円 | 約30万円 |
ハリアー | 約33~36万円 | 約32~34万円 |
RAV4の維持費を左右する税金と車検の詳細
トヨタRAV4にかかる税金の種類と金額

トヨタRAV4を所有すると、いくつかの税金が課せられます。これらの税金を把握しておくことで、維持費の全体像を正確に理解できるようになります。
まず、毎年必ず支払う必要があるのが自動車税(種別割)です。RAV4の場合、排気量によって税額が決まります。ガソリン車(排気量約2.0L)では年間36,000円~39,500円、ハイブリッド車やPHEV(排気量約2.5L)では年間43,500円~45,000円が標準的な税額となっています。この差は排気量の違いによるもので、エンジンサイズが大きくなるほど高くなる仕組みです。
次に、車検時に納める自動車重量税があります。RAV4のガソリン車では、新車登録時(3年分)で36,900円~49,200円、2回目以降の車検時(2年分)では24,600円~32,800円が目安です。一方、ハイブリッド車やPHEVはエコカー減税の対象となり、新車登録時は免税(0円)、2回目以降の車検時は15,000円~20,000円程度になります。これは環境性能の高い車両を優遇する制度によるものです。
また、新車購入時には自動車取得税に代わる環境性能割という税金がかかります。RAV4の場合、ガソリン車では取得価格の1~3%、ハイブリッド車は環境性能に応じて非課税~2%の税率が適用されます。例えば300万円のRAV4ガソリン車を購入する場合、3万円~9万円の環境性能割が課税される可能性があります。
さらに、注目すべきはプラグインハイブリッド車(PHEV)に適用されるグリーン化特例です。2023年4月~2026年3月までに新車登録したPHEVは、翌年度の自動車税が約75%減税され、通常43,500円のところ約11,000円になります。ただし、この減税は新車登録の翌年度のみの適用で、2年目以降は通常税額に戻る点に注意が必要です。
これらの税金は、車両のグレードや環境性能によって大きく変わります。特にハイブリッド車やPHEVモデルは、税制優遇によって長期的な維持費を抑えられる利点があります。車両購入前に、これらの税金についてしっかり理解しておくことで、より経済的な選択ができるでしょう。
なお、13年以上経過した車両は自動車税・重量税が増額される経年重課の対象となるため、長期保有を考えている方は将来的な税負担の増加も考慮に入れる必要があります。
重量税について知っておくべきこと

自動車重量税はRAV4の維持費の中でも大きな位置を占める税金です。車検時に納める必要があり、車両の重量に応じて税額が決まります。RAV4の重量税について、知っておくべき重要なポイントを解説します。
まず、RAV4の自動車重量税は車両のタイプによって大きく異なります。ガソリン車の場合、新車登録時(初回車検まで3年分)は36,900円~49,200円、2回目以降の車検時(2年分)では24,600円~32,800円が標準的な税額です。この幅があるのは、グレードによって車両重量が異なるためです。
一方、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車(PHEV)はエコカー減税の恩恵を受けられます。新車登録時は環境性能に応じて免税(0円)となり、2回目以降の車検時も15,000円~20,000円と、ガソリン車と比べて大幅に安くなります。この差は、長期保有する場合に無視できない金額となります。
重要なポイントとして、エコカー減税の適用条件があります。これは車両の環境性能によって「免税」「75%減税」「50%減税」などのランクが設定されており、RAV4のハイブリッド車やPHEVは高い環境性能により、多くの場合「免税」の対象となります。ただし、この制度は毎年見直されるため、購入時期によって適用される減税率が変わる可能性があることを覚えておきましょう。
また、車両の経過年数によって重量税額が変わる点も把握しておく必要があります。13年未満の車両は標準税率が適用されますが、13年以上経過すると「経年重課」という制度により税率が上がります。例えば、13年未満のRAV4ハイブリッドでは重量税が約20,000円(2年分)ですが、13年以上経過すると約45,600円と倍以上に跳ね上がります。
実用的なアドバイスとして、車検を受ける時期も重量税に影響します。例えば、減税制度が変わる直前に車検を受ければ、有利な税率が適用される場合があります。逆に、制度変更後に車検を受けると、思わぬ負担増になることもあるため、時期を考慮した車検計画を立てることも一つの節税策です。
なお、重量税はガソリン車とハイブリッド車の維持費の差を生む大きな要因の一つです。長期的な視点で考えると、ハイブリッド車の購入価格はガソリン車より高いものの、重量税やその他の税制優遇により、トータルコストでは逆転するケースも少なくありません。車両選択の際には、購入価格だけでなく、これらの税金面でのメリットも考慮するとよいでしょう。
車検費用の相場と抑えるコツ

RAV4の車検費用は、依頼する業者や車両の状態によって幅がありますが、おおよそ6万円~14万円程度が一般的な相場です。この費用は車検を受ける場所や車の年式、必要な整備内容によって変動します。
車検費用の内訳を見ていくと、まず誰に依頼しても同じ金額になる法定費用があります。これには自賠責保険料(24か月分で約17,650円~18,160円)、自動車重量税(車両重量や環境性能によって変動)、印紙代(1,600円~2,300円)が含まれます。
一方で、車検基本料や整備費用は業者によって大きく異なります。ディーラーでは3万円~5万円、車検専門店や整備工場では1万円~4万円が目安となっています。また、部品交換や追加整備が必要になると、その分費用が上乗せされます。
実際の事例を見ると、全国平均では約63,930円という統計もありますが、追加整備を含めると平均98,000円前後になることも珍しくありません。一方で、格安車検業者を利用すれば5万円台で済むケースもあります。
では、車検費用を抑えるコツとはどのようなものでしょうか。
まず、車検業者の選択が重要です。一般的にディーラーは最も高額になりがちで、カー用品店や車検専門店、地元の整備工場などを利用すると費用を抑えられることが多いです。ただし、安さだけで選ぶと整備内容が不十分になる可能性もあるため、口コミや評判も参考にしましょう。
次に、事前点検をしておくことも効果的です。車検前に自分でできる簡単なチェック(ライト類の点灯確認、タイヤの空気圧、ワイパーの状態など)を行い、問題があれば車検とは別に修理しておくと、車検時の追加整備費用を抑えられます。
また、定期的なメンテナンスを欠かさないことも長期的に見れば車検費用を抑える秘訣です。日頃からオイル交換などの基本的なメンテナンスを行っていれば、車検時に大きな修理が必要になるリスクが減少します。
ここで注意したいのは、必要な整備をケチることは安全面で問題があるだけでなく、結果的に大きな修理費用につながる可能性がある点です。車検費用を抑えるのは大切ですが、安全性や車の寿命を犠牲にしないバランスが重要です。
最後に、複数の業者から見積もりを取ることも忘れてはいけません。同じ内容の車検でも、業者によって数万円の差が出ることもあります。インターネットや電話で簡単に比較できるので、必ず複数の選択肢を検討しましょう。
ハイブリッドの車検費用の特徴

RAV4ハイブリッドの車検費用は、一般的に6万円~9万円程度が相場となっています。これはガソリン車の車検費用(6万円~14万円)と比較すると、上限がやや低めに設定されています。では、なぜハイブリッド車の車検費用にはこのような特徴があるのでしょうか。
最大の理由は、自動車重量税の違いです。RAV4ハイブリッドはエコカー減税の対象となるため、新車登録時は自動車重量税が免税となり、2回目以降の車検でも15,000円~20,000円と、ガソリン車(24,600円~32,800円)より大幅に安くなります。この差額が車検費用全体を押し下げる効果を生んでいます。
車検費用の内訳を見ると、法定費用として自賠責保険料(約17,650円)、自動車重量税(上記の通り)、印紙代(1,600円)があります。これに車検基本料や点検整備費用が加わりますが、これらはガソリン車とハイブリッド車でそれほど大きな差はありません。
ただし、ハイブリッド車特有の点検項目があることも理解しておく必要があります。例えば、ハイブリッドバッテリーやインバーター、モーター関連の診断が追加されます。これらの専門的な点検は、ディーラーや正規の整備工場で受けると安心です。一部の格安車検業者ではハイブリッドシステムの専門的な診断ができない場合もあるため、注意が必要です。
年式による車検費用の変化も重要なポイントです。新しいRAV4ハイブリッドでは、エコカー減税の恩恵を最大限に受けられますが、13年以上経過すると重量税が上がり(いわゆる「経年重課」)、車検費用も増加します。具体的には、13年未満では重量税が約20,000円(2年分)なのに対し、13年以上では約45,600円と倍以上になります。
また、車検時には消耗品の交換も推奨されることがあります。ハイブリッド車ではブレーキパッドの減りが少ない傾向にありますが、その他のオイル類やフィルター類はガソリン車と同様に定期交換が必要です。これらの交換時期が車検と重なると、その分費用が上乗せされます。
ハイブリッド車の車検費用を抑えるコツとしては、ディーラー以外の選択肢も検討することが挙げられます。ハイブリッド車に精通した整備工場やハイブリッド専門の車検業者なら、ディーラーより安価で質の高い車検を提供していることもあります。複数の業者から見積もりを取ることで、最適な選択ができるでしょう。
なお、車検費用の違いはあっても、ハイブリッド車の総合的な維持費はガソリン車より安くなる傾向があります。燃費の良さや税制優遇を考慮すると、長期的には経済的なメリットが大きいといえるでしょう。
項目 | 金額(目安) |
---|---|
自賠責保険料 | 17,650円 |
自動車重量税 | 15,000~20,000円 |
印紙代 | 1,600円 |
車検基本料 | 10,000~50,000円 |
合計 | 約60,000~90,000円 |
自動車税減税制度について

RAV4で自動車税の減税を受けられるのは、プラグインハイブリッド車(PHV)のみです。これは「グリーン化特例」と呼ばれる制度によるもので、ガソリン車や通常のハイブリッド車は残念ながら対象外となっています。
この減税制度は、2023年4月から2026年3月までに新車登録したプラグインハイブリッド車が対象です。適用されると、新車登録の翌年度に支払う自動車税(種別割)が約75%減税されます。具体的には、通常43,500円(2.5Lクラス)のところ、約11,000円まで減額されるため、約32,500円もの節税になります。
しかし、注意すべき点があります。この減税は新車登録の翌年度のみの適用で、2年目以降は通常の税額に戻ります。つまり、一時的な減税措置であり、継続的なものではないのです。短期間の節税とはいえ、新車購入時の総コストを考えると無視できない金額といえるでしょう。
また、RAV4のプラグインハイブリッド車には、自動車税減税以外にも税制優遇があります。例えば、新車購入時の環境性能割(旧・自動車取得税)が非課税となるほか、自動車重量税もエコカー減税により、新車登録時は免税、2回目以降の車検でも大幅な減税が適用されます。
一方で、ガソリン車やハイブリッド車には自動車税の減税はありませんが、ハイブリッド車については重量税や環境性能割での優遇措置があります。ハイブリッド車は自動車税では優遇されないものの、燃費の良さと重量税などの優遇を合わせると、長期的にはガソリン車より維持費が安くなる傾向があります。
これらの減税制度を活用するためには、購入タイミングも重要です。例えば、年度末の3月に新車を登録すると、翌月の4月から始まる年度の自動車税が減税対象となります。逆に4月に購入すると、1年後の翌年度からの適用になるため、減税のタイミングが1年遅れることになります。
なお、この減税制度は環境に配慮した車両の普及を促進するために設けられており、政府の方針によって内容や期間が変更される可能性があります。最新の情報は常にチェックしておくことをおすすめします。
ここで重要なのは、単に税金の安さだけで車種を選ぶのではなく、燃費や維持費全体、さらには自分のライフスタイルに合った車両を選ぶことです。減税は魅力的ですが、あくまでも車選びの一要素として考えるのが賢明でしょう。
RAV4の排気量別税金一覧(最新)

RAV4の税金は排気量によって大きく変わります。2024年最新の情報をもとに、排気量別の税金額を詳しく解説します。
まず、RAV4のガソリン車は約1,986~1,998ccの排気量を持ち、自動車税は年間36,000円~39,500円となっています。これは「1.5L超~2.0L以下」の区分に該当するためです。多くのRAV4ガソリン車オーナーが支払っている金額は36,000円が標準的ですが、一部グレードでは若干高くなる場合もあります。
一方、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車(PHEV)の排気量は約2,487ccで、「2.0L超~2.5L以下」の区分となります。このため年間自動車税は43,500円~45,000円と、ガソリン車より高くなっています。排気量が大きいため税金も高くなる仕組みですが、燃費の良さでこの差を相殺できることが多いでしょう。
次に、自動車重量税も排気量や車両重量に関連して変わります。ガソリン車の場合、新車登録時(3年分)で36,900円~49,200円、2回目以降の車検時(2年分)では24,600円~32,800円が標準的な税額です。重量が大きくなるほど税額も上がる傾向にあります。
ハイブリッド車とPHEVは環境性能が評価され、エコカー減税の対象となります。新車登録時は免税(0円)、2回目以降の車検時も15,000円~20,000円と、ガソリン車より大幅に安くなります。この差は長期保有する場合に特に大きな節約になります。
また、新車購入時には環境性能割という税金もかかります。これは車両価格に対して課税される税金で、RAV4のガソリン車では1~3%、ハイブリッド車やPHEVは環境性能に応じて非課税~2%の税率が適用されます。例えば300万円のRAV4を購入する場合、ガソリン車なら3万円~9万円、ハイブリッド車なら0円~6万円の税金がかかる計算になります。
ここで特筆すべきは、PHEVに適用されるグリーン化特例です。新車登録の翌年度に自動車税が約75%減税され、通常43,500円のところ約11,000円になります。ただし、これは1年限りの措置です。
車両の年式も税金に影響します。13年以上経過した車両は「経年重課」により自動車税・重量税が増額されます。例えば、重量税は13年未満のハイブリッド車で約20,000円(2年分)ですが、13年以上では約45,600円と倍以上になります。
最後に、これらの税金は地域によって若干異なる場合があります。また、税制は毎年見直される可能性があるため、最新情報の確認を怠らないようにしましょう。
このように、RAV4の税金は排気量やグレードによって大きく異なります。長期的な維持費を考慮すると、初期費用が高くても税制優遇のあるハイブリッド車やPHEVを選ぶことで、トータルコストを抑えられる可能性があります。車両選択の際には、これらの税金面でのメリット・デメリットも考慮することをおすすめします。
グレード・タイプ | 排気量 | 自動車税(年額) |
---|---|---|
ガソリン車 | 約1,986~1,998cc | 36,000円~39,500円 |
167ハイブリッド車・PHEV | 約2,487cc | 43,500円~45,000円 |
総括:RAV4の維持費総括:年間・月間のコストと節約のポイント
この記事のポイントをまとめます。
- RAV4の年間維持費はガソリン車で約28万円~45万円、ハイブリッド車で約30万円~35万円
- 月間維持費は平均約1.6万円~3万円程度
- SUVとしては維持費は平均的な水準で特別高いわけではない
- ハイブリッド車は税制優遇と燃費向上で年間5~10万円の維持費削減が可能
- 自動車税はガソリン車(2.0L)で年間36,000円、ハイブリッド車(2.5L)で43,500円
- 重量税はガソリン車で2年ごとに24,600円~32,800円、ハイブリッド車は減税あり
- 車検費用はガソリン車で6万円~14万円、ハイブリッド車で6万円~9万円程度
- ガソリン代は年間10,000km走行の場合、7万円~10万円程度
- 定期メンテナンスや消耗品は年間4万円~8万円程度を見込む必要がある
- 任意保険料は年齢や等級により年間4万円~10万円が目安
- プラグインハイブリッド車は新車登録翌年度に自動車税が約75%減税される
- 13年以上経過した車両は重量税が大幅に増加するため注意が必要
- 車検費用は業者選びで大きく差が出るため複数の見積もりを取得すべき
- ハリアーと比較すると年間3~5万円ほど維持費が安い
- 都市部では駐車場代が月1~2万円かかり維持費を大幅に増加させる