フリードの辛口意見を見たけど、実際どうなんだろう…
フリードは多くのメディアで高評価を得ていますが、インターネット上では一部で厳しい意見も目にします。
この記事では、そうした辛口評価の真相を徹底的に深掘りします。
フリードが持つ本当の価値について、客観的データや実際の口コミを交えながら詳しく解説していきます。
フリードの辛口評価の真相
- フリードの辛口な評価とは
- 新型フリードのがっかりポイント
- 乗り心地が悪いという噂の真相
- フリードが持つ弱点
- 買ってはいけないと言われる理由
フリードの辛口な評価とは

結論から言うと、フリードに対する辛口な評価は、主に「価格設定」「内外装デザイン」「期待を下回る走行性能」「内装の素材感」といった4つのポイントに集約される傾向があります。フリードは、「ちょうどいい」をコンセプトにした実用性の高さで絶大な支持を得ている一方で、「価格以上の価値」や「運転の楽しさ」といったプラスアルファを求めるユーザーから厳しい意見が出ているのが実情です。
例えば、価格については、SNS上のアンケートで約6割が「高い」と回答するなど、「装備の充実を考慮しても、オプションを追加していくと総額が割高に感じる」という声が少なくありません。また、デザイン面では「シンプルで飽きがこない」という好意的な意見と表裏一体で、「地味で存在感が薄い」「先代モデルの方が好みだった」といった、個性を求める層からの不満も見受けられます。
【辛口評価が生まれる背景】
これらの辛口評価は、フリードが非常に人気が高く、幅広い層から注目されている車種であることの裏返しとも言えます。多くの人が購入候補として真剣に検討するからこそ、自身の価値観と照らし合わせた際の細かな部分に対する要求レベルも自然と高くなるのです。
誰もが認める実用性という大きな強みがある分、それ以外の要素で厳しい目が向けられる傾向にあります。 走行性能や内装の質感についても同様で、日常使いでは全く不満のないレベルを確保していながらも、よりスポーティな走りや高級感を期待するユーザーからは物足りなさを指摘されています。
新型フリードのがっかりポイント

新型フリードに対して一部のユーザーが抱く「がっかりした」という感情は、フルモデルチェンジに対する高い期待値と、実際の仕様との間に生まれたギャップが主な原因です。特に、以下の点に期待外れだったという意見が目立ちます。
価格が予想以上に高い
最も多く聞かれるがっかりポイントが、やはり価格設定です。先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」が標準装備となり機能性が向上したことに伴い、車両本体価格が上昇しました。このため、「この価格なら、もうワンランク上のステップワゴンや他社のミニバンも視野に入る」「希望のオプションを付けると、あっという間に予算を大幅に超えてしまう」といった、コストパフォーマンスに対する失望感が散見されます。
外観デザインが思ったより保守的
フルモデルチェンジということで、デザインの大幅な刷新を期待していたユーザーからは、「キープコンセプトで代わり映えしない」「もっと個性的で冒険的なデザインを期待していた」という声が上がっています。洗練されたシンプルでクリーンなデザインは好評な一方で、新鮮味やインパクトに欠けると感じる人にとっては、大きな変化を感じられず、がっかりポイントとなってしまいました。
価格に見合わないと感じる内装の質感
車両価格の上昇と相まって、「内装の大部分を占めるハードプラスチックの質感が安っぽい」「光沢のあるピアノブラックのパネルは、傷や指紋が目立ちやすく気を使う」など、価格に見合った質感を期待していた層からの厳しい指摘も少なくありません。使い勝手は計算しつくされているものの、触れた時の感触や見た目の高級感という点では物足りなさを感じるようです。
これらのポイントは、フリードの根幹である実用性を高く評価しつつも、所有する喜びや見た目の先進性といったプラスアルファの価値を期待していたユーザーほど、強く感じやすい傾向にあると言えるでしょう。
乗り心地が悪いという噂の真相

フリードの乗り心地について、「硬い」「突き上げが気になる」という口コミが一部で見られますが、これは必ずしもすべての状況で乗り心地が悪いわけではなく、特定の条件下で顕著になる特性と捉えるのが適切です。この評価の背景には、フリードのサスペンション設定や、ミニバン特有の構造が関係しています。
否定的な意見としては、「舗装の荒れた路面やマンホールなどの段差を乗り越える際のゴツゴツとした突き上げ感が気になる」「特に後部座席に乗っていると、細かな上下動を感じて長距離では疲れやすい」といったものが挙げられます。乗り心地に敏感な人や、後席に家族を乗せる機会が多い人から、こうした指摘が出てくるようです。
確かに、しっとりとした高級セダンのような乗り心地を期待すると、印象は異なるかもしれません。ただ、多人数乗車時の安定性や操縦性を確保するため、ミニバンはある程度しっかりした足回りが求められるのも事実です。
一方で、この少し硬めに感じる足回りは、高速道路での直進安定性や、カーブを曲がる際の車体のふらつきにくさに大きく貢献しているという、無視できないメリットもあります。低重心設計と相まって、ドライバーは余計な気を使わずに安心して運転できるという、安全面での利点にもつながっているのです。
結論として、フリードの乗り心地は「高級車のように快適」とは言えないものの、「乗っていられないほど悪い」と断定できるものではありません。「市街地の綺麗な道では快適だが、路面状況によっては硬さを感じる場面もある」と理解しておくのが、最も正確な捉え方と言えるでしょう。
フリードが持つ弱点

多くの長所を持つフリードですが、購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、弱点もしっかりと把握しておくことが重要です。様々な口コミや評価から見えてくる主な弱点として、以下の5点が挙げられます。
【フリード購入前に知っておきたい主な弱点】
- 価格の割高感:特に最上級グレードにメーカーオプションを追加していくと、総額は300万円台後半に達します。この価格帯になると、より大型のミニバンや他車種も選択肢に入るため、相対的な割高感が指摘されます。
- 走行性能の物足りなさ:1.5Lエンジンは街乗りでは十分な性能ですが、定員いっぱいの多人数乗車時や高速道路の追い越し、急な登坂路では、エンジン音が大きくなり、パワー不足を感じる場面があります。
- 好みが分かれるデザイン:シンプルでクリーンなデザインは万人受けする反面、トヨタのシエンタのような個性的なデザインと比較すると、華やかさや先進性に欠けると評価されることもあります。
- 価格に追いついていない内装の質感:前述の通り、インパネ周りの素材感など、価格帯を考えると質感の向上が望まれる部分があるという指摘は根強くあります。
- やや硬めの乗り心地:これも前述の通り、路面からの突き上げを感じやすく、特に後席の快適性を最優先する場合には、競合車種との比較試乗が推奨されます。
これらの弱点は、フリードが「日本の道路環境に最適なコンパクトなボディで、最大限の使い勝手と安全性を実現する」というコンセプトを追求した結果、ある程度トレードオフになった部分とも言えます。例えば、走行性能については、パワーよりも日常域での扱いやすさや燃費性能を優先したエンジン設定が背景にあります。
ご自身の使い方や価値観において、これらの弱点が許容範囲内であるかどうかが、フリードを購入して心から満足できるかを判断する上での、非常に大きな分かれ目となるでしょう。
「買ってはいけない」という意見はあるのか

「フリードは買ってはいけない」というインパクトの強い言葉。これは特定のニーズや価値観を持つ人にとっては、他の選択肢の方がより満足できる可能性があることを示しています。フリードに欠陥があるという意味ではありません。
主に、以下のような点を車選びの最優先事項とする人から、「フリードは避けた方が良い」という評価がなされています。
【フリードの購入を慎重に検討すべき人】
- 力強い走りや運転の楽しさを最優先する人:高速道路での長距離移動や、山道をキビキビと走る機会が多い人にとって、フリードの加速性能やハンドリングは物足りなく感じる可能性が高いです。より走行性能に特化した車種を検討すべきでしょう。
- 絶対的なコストパフォーマンスを徹底的に追求する人:車両価格やオプション費用を細かく計算すると、同価格帯でより広い室内空間や豪華な装備を持つ他社のミニバンも選択肢に入ってきます。純粋な「安さ」や「お得感」だけを求めるなら、他の選択肢も見るべきです。
- デザインの個性やステータス性を重視する人:車の見た目で自己表現をしたい、あるいは友人や知人から「良い車に乗っている」と思われたいという人には、フリードの実用性重視のデザインは無難すぎると映るかもしれません。
つまり、「買ってはいけない」という厳しい意見の根源は、フリードの強み(日本の道に最適なコンパクトさ、日常での優れた使い勝手)と、ユーザーが車に求めるものが一致していない「ミスマッチ」にあります。
自分のカーライフで何を重視するのかを明確にし、フリードの特性と合っているかを見極めること。これが後悔しないための最も重要なポイントです。
辛口評価だけじゃないフリードの本当の実力
- 新型フリードの全体的な評判まとめ
- フリード新型2024年モデルの口コミ
- ハイブリッドモデルは高評価
- 「フリード」と「シエンタ」はどっちが売れてる?
新型フリードの全体的な評判まとめ

ここまで辛口な評価を中心に詳しく見てきましたが、もちろん、それらはフリードというクルマが持つ一側面に過ぎません。全体的な評判としては、「やはり日常の使い勝手が最高」「このサイズ感は他に代えがたい」といった、その卓越した実用性を称賛する声が圧倒的に多いのが揺るぎない事実です。
とくに、長年乗り続けているオーナーや、他社のミニバンから乗り換えたユーザーほど、細部まで計算され尽くしたフリードならではの価値を高く評価しています。
【新型フリードが高く評価される真の魅力】
- 日本の道に最適化された「ちょうどいい」サイズ感:全長4.3m、全幅1.7m弱という5ナンバーサイズは、都市部の狭い道でのすれ違いやスーパーの駐車場での取り回しにおいて、絶大な安心感をもたらします。
- クラスを超えた広い室内空間と多彩なシートアレンジ:コンパクトな見た目からは想像できないほど広々とした室内。特に3列目シートは、ライバル車と比較しても大人がしっかりと座れる空間が確保されており、いざという時に大きな差となります。
- 大幅に進化した乗り心地と静粛性:先代モデルの弱点であったロードノイズや乗り心地が大幅に改善され、長距離移動でも疲れにくくなりました。家族でのドライブがより快適になる、見逃せない進化点です。
- もはや標準装備が当たり前の先進安全装備:ホンダの公式サイトでも詳しく解説されている通り、衝突軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールを含む「Honda SENSING」が全車標準装備。この安心感は、特にファミリー層から絶大な支持を得ています。
多くのユーザーは、本記事で紹介したような価格やデザインといった一部の辛口評価を上回るほどの「日々の生活における圧倒的な使いやすさ」に、大きな価値と満足感を見出しています。「一度この便利さを知ると、もう他の車には戻れない」と言わしめるフリードの真の魅力は、日々の生活に完璧に寄り添った、こうした究極ともいえる実用性の高さにあるのです。
フリード新型2024年モデルの口コミ

2024年に市場に投入された新型モデルについても、実際のオーナーからは多くのリアルな口コミが寄せられています。ここでは、特に多く見られる良い口コミと、賛否が分かれる口コミをそれぞれ具体的に紹介します。
良い口コミ(ポジティブな評価)
- 「3列目シートが本当に使える。小学生の子供なら長距離でも全く文句を言わないし、大人の送迎でも短時間なら十分。このサイズでこの居住性は驚き」
- 「e:HEV(ハイブリッド)の燃費が想像以上に良い。子供の送り迎えや買い物など、街乗りメインのチョイ乗りでもリッター20km近く走ってくれるので、お財布に優しい」
- 「新しいホンダセンシングの性能が格段に上がっていて、特に高速道路での渋滞追従機能が本当に楽。運転の疲労度が全然違う」
やはり、フリードの根幹をなすファミリーユースでの使い勝手の良さや、完成度の高いハイブリッドシステムがもたらす経済性、そして進化した安全装備に対する満足の声が大多数を占めています。
賛否両論の口コミ
- 「CROSSTAR(クロスター)に欲しいオプションを全部付けたら、乗り出し価格が400万円近くになった。さすがにこのクラスでこの価格はコスパが良いとは言えないかも…」
- 「高速道路の長い登り坂では、アクセルをかなり踏み込まないと速度が維持できない。もう少しパワーに余裕が欲しいと感じる」
- 「外観は確かにスッキリしてカッコよくなったけど、正直言って街中で見かけても新型だと気づかないくらい変化が少ない」
一方で、やはり価格、パワー、そしてデザインの変化の度合いについては、評価が分かれるポイントとなっています。これらの点は、ユーザーが何を重視し、どれくらいのレベルを期待していたかによって、満足度が大きく変わってくる部分と言えそうです。
ハイブリッドモデルは高評価

フリードのラインナップの中でも、多くのモータージャーナリストや実際のオーナーから特に高い評価を受けているのが、2モーター式のハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載したモデルです。ガソリンモデルに比べて車両価格は約35万円〜40万円ほど高くなりますが、それに見合うだけの、あるいはそれ以上の多くのメリットを提供してくれます。
初期費用は確かに安くありませんが、毎日のように車を使う方なら、燃料費の節約と運転の快適性で、数年後には「ハイブリッドにして良かった!」と感じる可能性が高いですよ。
主な高評価ポイントは以下の通りです。
- クラス最高水準の優れた燃費性能:言うまでもなく最大のメリットです。特に発進・停止を繰り返す市街地走行でその真価を発揮し、ガソリン代を大幅に節約できます。給油の回数が減ることも、日々の小さなストレスを軽減してくれます。
- 圧倒的に静かで滑らかな走行フィール:日常走行のほとんどをモーターで駆動するため、エンジン音がほとんどしない静かな室内空間を実現しています。振動の少ない快適なドライブは、後部座席で眠るお子様にも優しいでしょう。
- リニアで心地よい加速感:モーターが瞬時に最大トルクを発生させるため、アクセル操作に対してリニアで力強いスタートが可能です。街中でのストップ&ゴーや合流で、ストレスを感じることはありません。
もちろん、絶対的なパワーという点では「急な登坂路ではもう少し力強さが欲しい」という声や、初期投資の高さを懸念する意見も存在します。しかし、日々の運転における快適性や経済性を重視するならば、ハイブリッドモデルはフリードの魅力を最大限に引き出す、非常に賢明な選択肢と言えるでしょう。
「フリード」と「シエンタ」はどっちが売れてる?

コンパクトミニバン市場において、長年にわたりフリードの最大のライバルとして君臨しているのが、トヨタのシエンタです。実際の販売台数を見てみると、どちらのモデルがより多くのユーザーに選ばれているのでしょうか。
近年の販売実績をデータで確認すると、フルモデルチェンジのタイミングによって順位は変動するものの、全体的にはシエンタがフリードをやや上回る販売台数で推移している状況が見て取れます。
期間 | トヨタ シエンタ | ホンダ フリード | 出典 / 備考 |
---|---|---|---|
2025年上半期(1月~6月) | 約48,497台 | 約42,058台 | 乗用車ブランド通称名順位 (日本自動車販売協会連合会) |
2025年7月単月 | 約9,289台 | 約6,572台 |
このように、直近のデータではシエンタが一歩リードしていますが、フリードも常に販売ランキングの上位に位置しており、モデル末期でも安定した人気を誇っていることがわかります。この2台はそれぞれに異なる明確な魅力を持っており、ユーザーは自身のライフスタイルや価値観に合わせて選択していると考えられます。
【フリードとシエンタの主な違い】
一般的に、「3列目シートの居住性や内外装の質感はフリード」「燃費性能や最新の先進安全装備はシエンタ」といった評価がなされることが多いです。
販売台数はあくまで人気の一つの指標ですが、どちらの車種も日本のファミリー層から絶大な支持を受け、市場から高く評価されていることの揺るぎない証明と言えるでしょう。
まとめ:フリードの辛口評価と本当の価値
最後に、購入で後悔しないために知っておくべき重要なポイントをリスト形式でまとめます。
- フリードへの辛口評価は主に「価格」「デザイン」「パワー」「内装」に集中している
- がっかりポイントは価格の割高感やデザインが保守的という期待外れから生まれる
- 乗り心地はやや硬めと感じる人もいるが、それは高速走行時の安定性とのトレードオフ
- フリードが持つ弱点は「日本の道での使いやすさ」を追求した結果生まれた側面もある
- 「買ってはいけない」は万人に当てはまる訳ではなく、クルマに求めるものとのミスマッチの問題
- 全体的な評判では「ちょうどいいサイズ感」と「計算され尽くした使い勝手」が圧勝している
- 2024年モデルの口コミでも、家族での利用シーンにおける実用性や安全装備は高く評価されている
- 静粛性と優れた燃費性能を両立したハイブリッドモデルは特に満足度が高い
- ライバルのシエンタと比較すると販売台数では僅差で追う展開だが、人気は非常に高い
- ネット上の辛口評価は、注目度が高い人気車種ゆえの期待の裏返しとも言える
- 本記事で解説した一部の弱点を理解し、それが自身の使い方で許容範囲なら満足度は非常に高い
- フリードの本当の価値は、スペックの数字だけでは測れない「日々の生活への完璧な寄り添い」にある
- 辛口評価も重要な参考情報としつつ、自分の使い方に本当に合うかを見極めることが何より重要
- 最終的な判断は、必ず販売店で実車を確認し、できれば試乗してから行うことが後悔しないための最善策
- 結論として、フリードの評価は辛口な意見もあるが、それらを理解した上で選べば最高のパートナーになり得る優れたファミリーカーである