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ジムニーノマドはやっぱり非力?パワー不足を感じる場面と対策

2025年3月24日

ジムニーノマドってパワー不足では?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

5ドア化により室内の広さと使い勝手は向上しましたが、車体延長に伴い重量は約100kg増加。

エンジンはジムニーシエラと同じ1.5L(K15B型)を搭載しているため、特定の走行シーンでは力不足を感じることがあります。

本記事では、ノマドのパワー不足の実態を詳しく調査し、その原因と対策、さらに将来の展望まで解説します。

記事のポイント

  • パワー不足を感じる主な原因
  • 具体的にパワー不足を感じやすい走行シーン
  • パワー不足に対する実用的な対策方法
  • 将来登場予定のターボエンジン搭載モデル

ジムニーノマドのパワー不足と非力さの実態

  • ノマドのエンジン性能と他車との比較
  • 重量増加がもたらす影響とは
  • 5ドア化が乗り心地に与えた変化

ノマドのエンジン性能と他車との比較

カーライフジャーニー・イメージ

ジムニーノマドは1.5L直列4気筒エンジン(K15B型)を搭載し、最高出力102ps、最大トルク13.3kgf・m(130Nm)を発生します。この性能を他車と比較してみましょう。

まず、同じエンジンを搭載するジムニーシエラとの違いです。出力数値は同じですが、ノマドは約100kg重くなっています。この重量差が加速感や燃費性能に影響を与え、やや不利な状況を生んでいます。

一般的なSUVと比べると、ジムニーノマドのエンジンは小型で軽量です。例えばトヨタ・ハリアーのNAエンジン車(4WD)と比較すると、WLTCモード燃費はハリアーが14.7km/Lなのに対し、ノマドのAT車は13.6km/Lとやや劣る結果となっています。

トランスミッションは5速MTと4速ATから選択できます。AT車の燃費は13.6km/Lで、シエラよりも燃費性能が低下しているのが実情です。

このように、ジムニーノマドは同じプラットフォームを共有するシエラと比べて、重量増加により相対的にパワー不足感が強まっています。重い荷物を積んだり、多人数が乗車した状態では、この傾向がより顕著に現れます。

ただし、パワー不足の感じ方は使用環境によって変わります。通常の街乗りでは十分な性能を発揮しますが、山岳地域や雪道での4WD走行時には、もう少しパワーが欲しいと感じる場面も出てくるでしょう。

重量増加がもたらす影響とは

カーライフジャーニー・イメージ

ジムニーノマドはジムニーシエラと比較して約100kg重くなっており、この重量増加が車の性能にさまざまな影響を与えています。なぜこれほどの重量が増えたのか、その理由を見ていきましょう。

最大の要因はボディの延長です。ノマドはシエラより全長が340mm長く、ホイールベースも2590mmに拡大されました。この延長に伴い、ラダーフレームやボディパネルの追加が必要となり、重量が増加しています。さらに、リアシートの居住性向上やラゲッジルームの容量拡大といった快適性を高める装備も、重量増加の一因となっています。

この重量増加は実際の走行にどのような影響を与えているでしょうか。

まず燃費の低下です。WLTCモードでシエラが15.4km/Lなのに対し、ノマドは14.9km/L(MT車)とやや悪化しています。同じエンジンで重い車体を動かすため、どうしても燃費は落ちてしまいます。

次に小回り性能の低下です。車体が大きくなったことで、狭い道路や駐車場での取り回しが難しくなりました。オフロード走行時には、ランプブレークオーバーアングルが減少し、障害物との接触リスクが高まる可能性もあります。

一方、スズキはこうした影響を最小限に抑える工夫も施しています。ラダーフレームにクロスメンバーを追加して強度を確保し、プロペラシャフトの直径を太くすることで重量増に対応しているのです。

ノマドの重量増加は、快適性と居住性の向上という大きなメリットをもたらしています。しかし同時に、パワー不足感の一因となっているのも事実です。この点は、購入を検討する際に考慮すべきポイントといえるでしょう。

5ドア化が乗り心地に与えた変化

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ジムニーノマドの5ドア化は、乗り心地を大きく変えました。特に目立つのは、後席の居住性向上と乗り降りのしやすさです。

後席への出入りが格段に楽になったのは大きな進化です。3ドアモデルでは前席を倒して後部に乗り込む必要がありましたが、ノマドなら専用ドアから直接乗り降りできます。膝前スペースも広がり、長時間のドライブでも疲れにくくなりました。

後席のシートクッションは厚みを増し、座り心地も良くなっています。ドア内張りの形状や開口部にも工夫が施され、お年寄りや子どもでも乗り降りしやすい設計になりました。こうした改良により、家族での外出やアウトドア活動がより快適になっています。

ただし、5ドア化による車体延長にはデメリットもあります。ラダーフレーム構造の特性上、舗装路では車体の揺れを感じやすくなりました。ホイールベースが長くなったことで、狭い道での取り回しも従来のジムニーより難しくなっています。

直進安定性は良くなりましたが、オフロードでの機動性はやや劣ります。急な坂道や険しい地形では、車体の長さが不利に働く場面も出てくるでしょう。

これらの変化をどう捉えるかは、使い方次第です。日常の移動や長距離ドライブが中心なら大きな改善となりますが、本格的なオフロード走行を楽しみたい方には、性能面で妥協が必要になる部分もあります。

ジムニーノマドの非力さを補う対策と将来性

  • ノマドの悪路走破性能と他ジムニーとの比較
  • ターボ仕様が今後出る可能性
  • パワー不足を感じる場面と対策

ノマドの悪路走破性能と他ジムニーとの比較

カーライフジャーニー・イメージ

ジムニーノマドの悪路走破性能は、従来のジムニーと比べていくつか違いがあります。これらの違いを把握しておくことは、オフロード走行を楽しむ方にとって大切なポイントです。

最も大きな影響を与えているのはホイールベースの延長です。ノマドはジムニーシエラより340mm長くなっており、直進安定性は良くなりましたが、オフロードでの取り回しはやや難しくなりました。狭い山道や急カーブが続く場所では、従来のジムニーの方が扱いやすいのが実情です。

ランプブレークオーバーアングルにも注目すべき違いがあります。ノマドはシエラよりこの角度が小さく(国内仕様で25°)、高低差のある地形では車体中央部が障害物に接触しやすくなっています。オフロードでよく言われる「亀の子状態」、つまり車体が地面に接触して動けなくなる状況に陥りやすい点は覚えておく必要があります。

一方、最低地上高は両車とも210mmで同じです。基本的な障害物の乗り越え能力に差はありません。4WDシステムもパートタイム4WDを採用しており、悪路での駆動力と安定性は高い水準を保っています。

ノマドはシエラと比べてオフロード性能にやや制約がありますが、リフトアップやタイヤの大径化といったカスタムで弱点を補うことができます。実際、オフロード走行を重視する方々は、こうしたカスタムを施して悪路走破性能を高めています。

結論として、ノマドの悪路走破性能は従来のジムニーよりやや劣るものの、基本性能は十分です。日常使いと悪路走破性能のバランスを求める方には、むしろ理想的な選択肢といえるでしょう。

ターボ仕様が今後出る可能性

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ジムニーノマドのパワー不足を解消する切り札として、多くのファンが期待しているのがターボエンジン搭載モデルです。現在のノマドにターボエンジンはありませんが、将来的には登場する可能性があります。

注目は2026年に予定されている「新型ジムニーノマドスポーツ」です。このモデルには最大出力140PS、最大トルク23.5kgf・m(約235Nm)のターボエンジンが搭載される予定と伝えられています。現行モデルの102PSから約37%のパワーアップとなり、山岳地域や雪道での走行性能が大幅に向上することが期待されます。

スズキは48Vマイルドハイブリッドシステムの搭載も検討しているようです。実現すれば、エンジン性能の向上と燃費改善の両方が期待できます。

ただし、これらの情報はまだ確定ではありません。発売時期や詳細なスペックは公式発表を待つ必要があります。ターボエンジン搭載により車両価格が上昇する可能性もあるため、予算を重視する方は慎重に検討する必要があるでしょう。

ジムニーノマドのターボ仕様は近い将来に登場する可能性が高く、現行モデルのパワー不足に不満を感じている方には期待できる話です。山岳地域での使用や重い荷物を積んでの走行が多い方は、ターボモデルを待つ価値があるかもしれません。

一方、街乗り中心なら現行の自然吸気エンジンでも十分です。自分の使い方に合わせて選ぶことが大切です。

パワー不足を感じる場面と対策

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ジムニーノマドのパワー不足が特に目立つのは、特定の走行シーンです。これらの状況を理解し、適切に対処することで、より快適に運転を楽しめます。

パワー不足を最も感じるのは山岳地域での走行時です。急な上り坂では、1.5Lエンジンが苦戦することがあります。4WD走行時や複数人が乗車している場合は、この傾向がさらに強まります。高速道路での追い越しや合流時にも、もう少しパワーが欲しいと感じる場面があるでしょう。

雪道や泥地などの滑りやすい路面でも、十分な駆動力を得るために高回転まで回す必要があり、パワー不足を実感します。重い荷物を積載した状態では、車重増加によってパワー不足感がさらに強まります。

こうした状況への実用的な対策をいくつか紹介します。

まず、ドライビングテクニックの工夫です。MT車なら、エンジンの回転域を適切に保つことでパワーバンドを活用できます。上り坂では早めにシフトダウンするなど、先を読んだ運転が効果的です。AT車でもマニュアルモードを使えば同様の対応ができます。

次に、積載量の調整です。不要な荷物を減らせば車両の総重量を軽くできます。長距離ドライブや山道を走る前には、積載物を見直すことをおすすめします。

アフターパーツの活用も選択肢の一つです。マフラー交換やECUチューニングで多少の出力向上が期待できる場合があります。ただし、保証への影響や法規制には十分注意が必要です。

将来的にターボ仕様が登場する可能性を考えると、パワー不足に強く悩んでいる場合は次期モデルを待つという選択もあります。2026年には140PSのターボエンジンを搭載したモデルが登場予定です。

ジムニーノマドのパワー不足は確かに存在しますが、適切な対策や使い方の工夫で多くの場面で十分楽しめる車です。個性的なデザインや実用性を評価して選ぶユーザーも多いのが現実です。

総括:ジムニーノマドはやっぱり非力?パワー不足を感じる場面と対策

この記事のポイントをまとめます。

  • ノマドは1.5L直列4気筒エンジン(K15B型)で最高出力102ps、最大トルク130Nmを搭載
  • シエラと同じエンジンだが、約100kg重いため相対的にパワー不足感がある
  • 5速MTと4速ATが選択可能だが、特にAT車は燃費性能が劣る
  • 山岳地域や雪道での4WD走行時にパワー不足を強く感じる
  • 全長が340mm延長され、ホイールベースも2590mmに拡大されていることが重量増の要因
  • 重量増加により燃費が低下し、小回りも悪化している
  • 5ドア化により後席の居住性と乗り降りのしやすさは向上した
  • ランプブレークオーバーアングルの減少により、オフロードでの障害物接触リスクが増加
  • 最低地上高は従来モデルと同じ210mmを確保している
  • 2026年に予定される新型ジムニーノマドスポーツは140PSのターボエンジンを搭載予定
  • 将来的に48Vマイルドハイブリッドシステム搭載の可能性もある
  • MT車ではエンジン回転域を適切に維持するドライビングテクニックが有効
  • 積載量を減らすことで総重量を軽減し、パワー不足感を緩和できる
  • マフラー交換やECUチューニングで多少の出力向上が可能だが保証や法規制に注意
  • 街乗りでは現行の自然吸気エンジンでも十分な性能を発揮する

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