トヨタの人気SUVカローラクロスとヤリスクロス、どちらも注目度の高いモデルです。
でも、ボディサイズに違いはあるのかな…?
見た目の印象だけでなく、日常の運転のしやすさや室内の使い勝手、駐車スペースへの収まりなど、サイズは毎日のカーライフを大きく左右します。
本記事では、カローラクロスとヤリスクロスのサイズを詳細に比較検証します。
さらに、ワンランク上のSUVであるハリアーやRAV4とのサイズ感の違いも含めて解説しますね。
「カローラクロス」と「ヤリスクロス」のサイズを徹底比較
- ボディ全体のサイズ比較
- 室内サイズと居住性
- 幅広すぎ?小回り性能について
- キーパーコーティングでのサイズ
- 「ハリアー」との大きさの違い
- 「RAV4」との大きさの違い
ボディ全体のサイズ比較

最初に、カローラクロスとヤリスクロスの基本的なボディサイズを比較してみましょう。結論から言うと、カローラクロスの方がヤリスクロスより一回り大きな設計になっています。
実際の数値を見てみると、その違いは明確です。
車種 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) |
---|---|---|---|
ヤリスクロス | 4,180~4,200 | 1,765 | 1,580~1,590 |
カローラクロス | 4,490 | 1,825 | 1,620 |
差 | 約+290~310 | +60 | +30~40 |
このように、カローラクロスは全長で約30cm、全幅で6cm、全高で約3〜4cmも大きいことが分かります。この差は、見た目の存在感だけでなく、後述する室内空間の広さにも直結してくる重要なポイントです。一方、ヤリスクロスは日本の道路事情に適したコンパクトなサイズ感が大きな魅力と言えます。
室内サイズと居住性

ボディサイズが大きいカローラクロスは、その分、室内空間にもゆとりがあります。特に室内幅と室内高が広く設計されており、どの席に座っても快適に過ごせるのが特徴です。
車種 | 室内長(mm) | 室内幅(mm) | 室内高(mm) |
---|---|---|---|
ヤリスクロス | 1,845 | 1,430 | 1,205 |
カローラクロス | 1,800 | 1,505 | 1,260 |
注目すべきは、カローラクロスの室内幅と室内高です。室内幅が1,500mmを超えているため、後席に大人が乗っても肩周りに余裕が生まれます。また、室内高も1,260mmと高く、頭上の圧迫感が少ないため、開放的な空間となっています。
カローラクロスの室内
カローラクロスは、後席の快適性も高く評価されています。足元空間が広いだけでなく、一部グレードではリクライニング機能も備わっており、長距離ドライブでも同乗者が疲れにくい設計になっています。ファミリーでの利用を考えている方には、非常に嬉しいポイントでしょう。
幅広すぎ?小回り性能について

カローラクロスの購入を検討する際に、「全幅が1,825mmなのは幅広すぎないか?」という声を聞くことがあります。確かに、コンパクトカーに乗り慣れている方にとっては大きく感じるかもしれません。
しかし、このサイズにはメリットもデメリットもあります。
全幅1,825mmの注意点とメリット
【注意点】
日本の古い住宅街や狭い路地、一部の機械式駐車場では、運転に気を使う場面があるかもしれません。特に駐車場については、一般的な立体駐車場の基準である全幅1,850mmには収まるものの、事前の確認をおすすめします。
【メリット】
ワイドな車幅は、走行安定性の向上に大きく貢献します。高速道路などでの直進安定性が増し、どっしりとした安心感のある走りをもたらしてくれます。また、前述の通り、広い室内幅の実現にも繋がっています。
小回り性能の比較
車体が大きいと小回りが利きにくいと思われがちですが、この2台を比較すると意外な結果が見えてきます。
車種 | 最小回転半径 |
---|---|
ヤリスクロス | 5.3m |
カローラクロス | 5.2m |
最小回転半径は、ハンドルの切れ角を示す指標で、この数値が小さいほど小回りが利くことを意味します。
驚くことに、ボディサイズが大きいカローラクロスの方が、わずかに小回りが利くのです。これは、カローラクロスが採用する「GA-Cプラットフォーム」の設計の賜物と言えるでしょう。このため、Uターンや車庫入れなどで「思ったより運転しやすい」と感じる方も多いようです。
キーパーコーティングでのサイズ

愛車の美観を保つためのボディコーティング。人気のキーパーコーティング(KeePer)を施工する場合、料金は車種のサイズによって決まります。
カローラクロスのサイズ区分は「Lサイズ」に該当します。
キーパーコーティングのサイズは、車の体積(全長×全幅×全高)を基準にSSからXLまでの6段階で設定されています。カローラクロスと同じLサイズには、クラウンやヴェゼル、フォレスターといった車種が含まれます。施工料金はコーティングの種類や店舗によって異なるため、事前に最寄りの店舗へ確認することをおすすめします。
「ハリアー」との大きさの違い

次に、上位モデルであるハリアーとのサイズを比べてみましょう。ハリアーは、カローラクロスよりもさらに上のクラスに位置するラグジュアリーSUVです。
車種 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) |
---|---|---|---|
カローラクロス | 4,490 | 1,825 | 1,620 |
ハリアー | 4,740 | 1,855 | 1,660 |
言うまでもなく、全ての面でハリアーの方が大きいです。全長は約25cmも長く、より伸びやかで高級感のあるスタイルが特徴と言えます。サイズ感を重視し、堂々とした存在感を求めるのであればハリアーが有力な選択肢となります。
「RAV4」との大きさの違い

同じくトヨタの人気SUVであるRAV4とも比較してみましょう。RAV4は、カローラクロスとハリアーの中間に位置するミドルサイズSUVです。
車種 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) |
---|---|---|---|
カローラクロス | 4,490 | 1,825 | 1,620 |
RAV4 | 4,600~4,610 | 1,855~1,865 | 1,685~1,695 |
こちらもRAV4の方が一回り大きいサイズです。特にRAV4はオフロード性能も意識したタフなデザインが特徴で、よりアクティブな用途を想定している方に適しています。一方、カローラクロスはRAV4よりも都会的なシーンに馴染むサイズ感とデザインを持っていると言えるでしょう。
用途で選ぶ「カローラクロス」と「ヤリスクロス」のサイズ比較
- ヤリスクロスとどっちがいい?
- 街乗りや燃費を重視するならこの車種
- 家族での利用や快適性を重視するなら
ヤリスクロスとどっちがいい?

ここまで様々な角度からサイズを比較してきましたが、結局のところ「どちらが良いか」という問いへの答えは、あなたのライフスタイルや車に何を求めるかによって変わってきます。
それぞれの車の特性を理解し、ご自身の使い方に合っている方を選ぶことが、最も満足度の高い選択に繋がるでしょう。
一言でまとめると、
「取り回しの良さと経済性ならヤリスクロス」
「空間の広さと快適性ならカローラクロス」
という棲み分けができます。次の項目から、それぞれどのような人に向いているかを具体的に解説しますね。
街乗りや燃費を重視するならこの車種

主に通勤や買い物といった街乗りがメインで、運転のしやすさや維持費を重視する方には、ヤリスクロスが断然おすすめです。
ヤリスクロスの最大の武器は、そのコンパクトなボディサイズにあります。狭い道でのすれ違いや、スーパーの駐車場での車庫入れなど、日常のあらゆるシーンでその取り回しの良さを実感できるはずです。運転に自信がない初心者の方でも、安心してハンドルを握ることができます。
さらに、経済性の高さも見逃せません。特にハイブリッドモデルの燃費性能はSUVの中でもトップクラスで、ガソリン代を大きく節約できます。車両価格もカローラクロスに比べて手頃な設定となっているため、購入時の初期費用を抑えたい方にもぴったりです。
家族での利用や快適性を重視するなら

家族で乗ることが多かったり、荷物をたくさん積んでレジャーに出かけたりする方には、カローラクロスが最適です。
カローラクロスの魅力は、なんといってもゆとりのある室内空間と大きな荷室にあります。後席は足元も頭上も広々としており、チャイルドシートを設置しても圧迫感がありません。長距離の家族旅行でも、後部座席の同乗者がリラックスして過ごせるでしょう。
また、ボディサイズが大きいことから得られる走行安定性は、高速道路を長時間運転する際の疲労を軽減してくれます。静粛性も高く、家族との会話を楽しみながら快適なドライブが可能です。実用性と快適性を高いレベルで両立させたいファミリー層に、自信をもっておすすめできる一台です。
総括:カローラクロスとヤリスクロスのサイズ比較
最後に、本記事の重要なポイントをリスト形式でまとめます。
- カローラクロスはヤリスクロスより全長で約30cm大きい
- 全幅はカローラクロスが約6cm広く存在感がある
- 室内はカローラクロスの方が幅と高さで勝り居住性が高い
- 小回りは意外にもカローラクロスの方がわずかに得意
- ヤリスクロスは街乗りに適したコンパクトなサイズ感が魅力
- カローラクロスはファミリーユースに応える広さを持つ
- 燃費性能はヤリスクロスがSUVトップクラス
- 長距離の走行安定性はカローラクロスに分がある
- カローラクロスの全幅は一部の駐車場で確認が必要な場合がある
- キーパーコーティングではカローラクロスはLサイズに分類される
- 上位モデルのハリアーやRAV4はカローラクロスよりさらに大きい
- ヤリスクロスは価格が手頃で経済性に優れる
- カローラクロスは充実した装備と広さでコストパフォーマンスが高い
- 選択の最終的な決め手は個人のライフスタイルや利用シーン
- 購入前には両方の車種を試乗して実際のサイズ感を確かめるのが最もおすすめ