RAV4の維持費って高いのかな・・・?
RAV4の維持費はSUVとしては平均的な水準で、特別高いわけではありません。
この記事では、RAV4にかかる維持費の詳細な内訳をはじめ、同クラスSUVとの比較、そして維持費を抑えるための実用的なコツまで、わかりやすく解説します。
RAV4の維持費【年間・月間の目安】
- RAV4維持費の実態
- 維持費を計算する方法
- 年間維持費の詳細内訳
- 月間維持費はどのくらい?
- RAV4とハリアーの維持費比較:どちらが安い?
RAV4維持費の実態

RAV4の維持費は、SUVカテゴリーの中では平均的な水準にあります。コンパクトカーやセダンと比べると確かに高めになりますが、同じクラスのSUVと比較すれば標準的な金額です。
年間維持費の目安を見てみましょう。SUV全体では約23万円から43万円の範囲とされていますが、RAV4はその中でも中間からやや低めに位置しています。具体的には、ガソリン車で年間約28万円から45万円、ハイブリッド車なら約30万円から35万円程度です。
なぜRAV4の維持費が高く感じられるのでしょうか。いくつかの要因があります。
自動車税や車検費用は排気量と車格によって決まります。RAV4の場合、2.0Lエンジンで年間36,000円、2.5Lエンジンでは43,500円の自動車税がかかり、これはコンパクトカーより高額です。
燃料費も見逃せません。SUVは車体が大きく重いため、セダンよりも燃料消費が多くなります。年間10,000km走行すると仮定すると、ガソリン代は7万円から10万円程度かかるのが一般的で、走行距離に比例して増加します。
しかし、維持費を抑える方法もあります。ハイブリッドモデルを選択すれば、燃費性能が向上するだけでなく税制優遇も受けられます。その結果、ガソリン車と比べて年間5万円から10万円程度の節約が可能です。
興味深いのは、高級SUVのハリアーとの比較です。RAV4はハリアーよりも年間3万円から5万円ほど維持費が安く、長期的に所有することを考えれば、この差額は相当な金額になります。
総合的に見れば、RAV4の維持費は「高額」というより「SUVとして標準的」と言えるでしょう。セダンやコンパクトカーから乗り換える方にとっては増加を感じるかもしれませんが、SUVという車種の中では特別高いわけではないのです。
維持費を計算する方法

RAV4の維持費を正確に把握するためには、固定費と変動費を分けて計算することが大切です。この方法により、自分の使用状況に応じた実際の費用を理解できます。
まず固定費から見ていきましょう。税金関係では、自動車税がグレードによって異なります。ガソリン車(約2.0L)なら年間36,000円、ハイブリッド車(約2.5L)では43,500円程度かかります。重量税は車検時に支払うもので、ガソリン車は2年ごとに24,600円から32,800円、ハイブリッド車はエコカー減税により新車時は免税となり、その後は15,000円から20,000円程度になります。
保険関係も重要な固定費です。任意保険料は年齢や等級、補償内容によって変わりますが、一般的に年間4万円から10万円程度を想定しておくとよいでしょう。自賠責保険は車検時に必要で、24ヶ月分で約18,000円です。
変動費で最も大きな割合を占めるのがガソリン代です。計算方法は「年間走行距離÷燃費×ガソリン単価」となります。たとえば年間1万km走行し、燃費が15km/L、ガソリン価格が170円/Lの場合、年間約113,000円の計算になります。ハイブリッド車を選べば、燃費性能が良いためこの費用を抑えることができます。
定期的なメンテナンス費用も計画に入れておく必要があります。オイル交換は年3回程度で1回約5,000円、タイヤ交換は4本で約8万円(2〜3年に1回)、その他の消耗品を含めて年間4万円から8万円程度を見込んでおくとよいでしょう。
車検費用は2年に1回発生し、ガソリン車で6万円から14万円、ハイブリッド車で6万円から9万円程度が相場です。これを年間に換算すると3万円から7万円ほどになります。
これらをすべて合計すると、RAV4の年間維持費の目安が出ます。ガソリン車では約28万円から34万円、ハイブリッド車では約30万円から32万円が標準的な範囲となります。
ただし、地域による駐車場代の違いには注意が必要です。都市部では月額1万円から2万円かかることもあり、これが加わると年間維持費は大幅に増加します。自宅に駐車スペースがあるかどうかで、維持費に大きな差が生じることを覚えておきましょう。
年間維持費の詳細内訳

RAV4の年間維持費は、ガソリン車で約28万円から45万円、ハイブリッド車で約30万円から35万円程度かかります。この金額がどのような費用で構成されているのか、詳しく見ていきましょう。
毎年必ず支払う自動車税から始めます。排気量によって金額が決まり、RAV4のガソリン車(2.0Lクラス)では年間36,000円から39,500円、ハイブリッド車(2.5Lクラス)では43,500円から45,000円です。プラグインハイブリッド車の場合、新車登録翌年度にグリーン化特例で約75%減税され、約11,000円になることもあります。
車検費用は2年に1回発生します。ガソリン車では約6万円から14万円、ハイブリッド車では約6万円から9万円が相場で、車検業者によって価格差があります。これを年間に換算すると、ガソリン車で約5万円、ハイブリッド車で約4万円程度になります。
ガソリン代は使用頻度によって大きく変わります。年間10,000km走行する場合、ガソリン車で約7万円から10万円、ハイブリッド車で約5万円から7万円程度必要です。走行距離が多い方は、当然この金額も増加します。
任意保険料も維持費の重要な要素です。年齢や等級、補償内容によって異なりますが、一般的に年間4万円から10万円程度かかります。若い方や事故歴がある場合は、保険料が高くなる傾向にあります。
定期的なメンテナンスや消耗品の費用も計算に入れる必要があります。オイル交換は年3回程度で合計約15,000円、エアフィルター交換が約5,000円、ワイパーゴム交換が約3,000円など、基本的なメンテナンスが必要です。さらに2〜3年に一度のタイヤ交換(4本で約8万円)を年間換算すると、メンテナンス費用は約4万円から8万円になります。
このように、RAV4の年間維持費はさまざまな費用項目から成り立っています。各項目を理解しておけば、予算計画を立てやすくなります。なお、都市部にお住まいの場合は駐車場代が年間10万円以上かかることもあり、居住地域によって総額が大きく変わることも考慮しておきましょう。
項目 | ガソリン車目安 | ハイブリッド車目安 | 備考 |
---|---|---|---|
自動車税 | 36,000~39,500円 | 43,500~45,000円 | 排気量による |
重量税 | 16,400~24,600円 | 15,000~20,000円 | ハイブリッドは減税・免税あり |
車検費用 | 50,000~60,000円 | 50,000~60,000円 | 2年に1回、1年あたりで算出 |
任意保険 | 42,000~100,000円 | 42,000~100,000円 | 年齢・等級・補償内容で変動 |
ガソリン代 | 32,000~134,000円 | 24,000~100,000円 | 走行距離・燃費で大きく変動 |
メンテナンス等 | 40,000~80,000円 | 40,000~80,000円 | タイヤ・オイル・消耗品 |
月間維持費はどのくらい?

RAV4の月間維持費は、グレードや使用状況によって変わりますが、月1.6万円から3万円程度を想定しておくとよいでしょう。月々どのくらいの支出を見込むべきか、詳しく解説します。
平均的なRAV4オーナーの月間維持費は約19,000円です。これは年間総額約23万円を12ヶ月で割った金額ですが、実際には使用状況や居住地域によって変動します。
ガソリン車を所有する場合、月間維持費は約25,000円から27,000円、ハイブリッド車では約20,000円から25,000円が一般的です。ハイブリッド車の方が月々の負担が軽く、長期的に見ると差額も大きくなります。
月間維持費の内訳を詳しく見てみましょう。自動車税は年額を12で割ると月々約3,000円から3,600円になります。車検費用は2年に1回の支出ですが、毎月積み立てると考えれば約4,000円から5,000円を準備しておくとよいでしょう。
任意保険料は年間契約が基本ですが、月割にすると約4,000円から8,000円です。保険会社によっては月払いも可能ですが、一括払いより割高になることが多いので注意が必要です。
ガソリン代は月々の走行距離で大きく変わります。月間1,000km走行する場合、ガソリン車で約7,000円から11,000円、ハイブリッド車で約5,000円から8,000円程度になります。通勤や買い物など、日常的な利用パターンを踏まえて計算することが大切です。
メンテナンスや消耗品の費用を月割にすると約3,000円から7,000円になります。実際のメンテナンスは定期的に発生するものなので、毎月均等に支払うわけではありませんが、将来の出費に備えて毎月少しずつ積み立てておくと安心です。
都市部にお住まいの場合、駐車場代が月額0円から20,000円程度加わります。地域によって大きく異なり、都心部では月2万円以上かかることも珍しくありません。駐車場代が高い地域では、月間維持費が3万円を超えることも多くなります。
一方、郊外や自宅に駐車スペースがある場合は、駐車場代が不要となるため、月間維持費を2万円前後に抑えることができます。居住環境によって維持費が大きく変わることも、事前に把握しておくべき重要なポイントです。
項目 | 月額目安 | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 3,000~3,600円 | 年額36,000~43,500円を12分割 |
車検費用 | 4,000~5,000円 | 2年に1回を月割計算 |
任意保険 | 4,000~8,000円 | 年齢・等級で変動 |
ガソリン代 | 4,000~11,000円 | 走行距離・燃費で変動 |
メンテナンス等 | 3,000~7,000円 | タイヤ・オイル等 |
駐車場代 | 0~20,000円 | 地域によって大きく異なる |
RAV4とハリアーの維持費比較:どちらが安い?

RAV4とハリアーを維持費で比較すると、RAV4の方が安く済みます。その差は年間で約3〜5万円程度となり、長期間所有することを考えると、決して小さくない金額です。
両車種の年間維持費を見てみましょう。RAV4はガソリン車で約30〜32万円、ハイブリッド車で約30万円程度です。一方、ハリアーはガソリン車で約33〜36万円、ハイブリッド車で約32〜34万円となっています。この数字から、RAV4の方が経済的であることが分かります。
この差はどこから生じるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
自動車税や重量税については、両車種とも排気量や車両重量がほぼ同じため、税金面での大きな違いはありません。ガソリン代に関しては、ハリアーのハイブリッドモデルの燃費性能がやや優れているものの、ガソリン車同士で比較するとほぼ同等です。それでも、RAV4のガソリン代は年間で数千円〜1万円程度安くなります。
特に注目したいのは保険料の違いです。ハリアーは高級SUVという位置づけのため、車両保険を含めた任意保険料がRAV4より年間1〜2万円ほど高くなります。これは車両価格と修理費用の違いが反映されているためです。
メンテナンス費用にも差があります。ハリアーは高級パーツを使用しているため、RAV4より部品代が高くなりがちです。同じようなメンテナンス内容でも、ハリアーの方がディーラーでの点検や修理費用が割高になります。RAV4は部品代が比較的安価で、維持費を抑えやすいという特徴があります。
車検費用についても、RAV4の方がやや安く済みます。年平均で数千円〜1万円程度の差が生じ、これも長期的には大きな違いになります。
もちろん、ハリアーには良い面もあります。高級感や静粛性ではハリアーが優れており、乗り心地も上質です。また、中古車市場での人気も高く、売却時の価値が維持されやすいという利点があります。総合的なコストを考える際には、このような要素も考慮に入れる必要があるでしょう。
しかし、純粋な維持費だけを比較すると、RAV4の方が経済的です。特に家族での使用や長距離通勤など、実用性を重視する場合は、RAV4の低い維持費が大きな利点となります。
最終的には、高級感と静粛性を求めるならハリアー、コストパフォーマンスと実用性を求めるならRAV4という選択になるでしょう。あなたの優先事項に合わせて、最適な車選びをしてみてください。
車種 | ガソリン車 | ハイブリッド車 |
---|---|---|
RAV4 | 約30~32万円 | 約30万円 |
ハリアー | 約33~36万円 | 約32~34万円 |
RAV4の維持費を左右する税金と車検の詳細
- トヨタRAV4にかかる税金の種類と金額
- 重量税について知っておくべきこと
- 車検費用の相場と抑えるコツ
- ハイブリッドの車検費用の特徴
- 自動車税減税制度について
- RAV4の排気量別税金一覧
トヨタRAV4にかかる税金の種類と金額

トヨタRAV4を所有すると、いくつかの税金がかかります。これらの税金を理解しておくことで、維持費の全体像を正確に把握できます。
毎年必ず支払うのが自動車税(種別割)です。RAV4の場合、排気量によって税額が決まります。ガソリン車(排気量約2.0L)では年間36,000円から39,500円、ハイブリッド車やPHEV(排気量約2.5L)では年間43,500円から45,000円が標準的な税額です。この差は排気量の違いによるもので、エンジンサイズが大きくなるほど高くなります。
車検時には自動車重量税を納めます。RAV4のガソリン車では、新車登録時(3年分)で36,900円から49,200円、2回目以降の車検時(2年分)では24,600円から32,800円が目安です。ハイブリッド車やPHEVはエコカー減税の対象となり、新車登録時は免税(0円)、2回目以降の車検時は15,000円から20,000円程度になります。環境性能の高い車両を優遇する制度により、このような差が生まれています。
新車購入時には環境性能割という税金がかかります。RAV4の場合、ガソリン車では取得価格の1から3%、ハイブリッド車は環境性能に応じて非課税から2%の税率が適用されます。たとえば300万円のRAV4ガソリン車を購入する場合、3万円から9万円の環境性能割が課税される可能性があります。
プラグインハイブリッド車(PHEV)には、グリーン化特例という優遇制度があります。2023年4月から2026年3月までに新車登録したPHEVは、翌年度の自動車税が約75%減税され、通常43,500円のところ約11,000円になります。ただし、この減税は新車登録の翌年度のみで、2年目以降は通常税額に戻ります。
これらの税金は、車両のグレードや環境性能によって大きく変わります。特にハイブリッド車やPHEVモデルは、税制優遇により長期的な維持費を抑えることができます。車両購入前に、これらの税金についてしっかり理解しておけば、より経済的な選択ができるでしょう。
なお、13年以上経過した車両は自動車税・重量税が増額される経年重課の対象となります。長期保有を考えている方は、将来的な税負担の増加も考慮に入れることが大切です。
重量税について知っておくべきこと

自動車重量税は、RAV4の維持費において重要な部分を占めています。この税金は車検時に支払うもので、車両の重量によって金額が決まります。ここでは、RAV4の重量税について押さえておきたいポイントを説明します。
RAV4の重量税は、車両タイプによって大きく変わります。ガソリン車の場合、新車登録時から初回車検までの3年分として36,900円から49,200円、その後の車検では2年分で24,600円から32,800円が一般的です。グレードによって車両重量が異なるため、このような幅があります。
ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車(PHEV)では、エコカー減税が適用されます。新車登録時は環境性能により免税となることが多く、2回目以降の車検でも15,000円から20,000円程度と、ガソリン車より大幅に安くなります。長期間乗り続ける場合、この差額は相当な金額になります。
エコカー減税には適用条件があることも知っておきましょう。環境性能に応じて「免税」「75%減税」「50%減税」といったランクが設けられています。RAV4のハイブリッド車やPHEVは環境性能が高いため、多くの場合「免税」対象となります。ただし、この制度は定期的に見直されるので、購入時期により適用される減税率が変わることがあります。
車両の経過年数も重量税に影響します。13年未満なら標準税率ですが、13年を超えると「経年重課」により税率が上がります。たとえば、13年未満のRAV4ハイブリッドの重量税は2年分で約20,000円ですが、13年経過後は約45,600円と倍以上になってしまいます。
車検のタイミングも考慮に入れると良いでしょう。減税制度が変更される前に車検を受ければ、有利な税率が適用されることがあります。一方、制度変更後だと予想外の負担増になる可能性もあるため、車検時期を計画的に決めることも節税につながります。
重量税は、ガソリン車とハイブリッド車の維持費に差をつける大きな要因です。ハイブリッド車は購入価格が高めですが、重量税をはじめとする税制優遇を考慮すると、長期的にはトータルコストで有利になることもあります。車選びの際は、購入価格だけでなく、こうした税金面のメリットも含めて検討することをおすすめします。
車検費用の相場と抑えるコツ

RAV4の車検費用は、依頼先や車の状態により変わりますが、一般的に6万円から14万円程度です。この金額は、車検を受ける場所、車の年式、必要な整備によって上下します。
車検費用の内訳から見ていきましょう。どこで受けても変わらない法定費用として、自賠責保険料(24か月分で約17,650円から18,160円)、自動車重量税(車両の重量や環境性能で変動)、印紙代(1,600円から2,300円)があります。
車検基本料や整備費用は業者により大きく異なります。ディーラーなら3万円から5万円、車検専門店や整備工場なら1万円から4万円程度が目安です。部品交換や追加整備が必要になれば、その分が加算されます。
実際のデータでは、全国平均が約63,930円となっていますが、追加整備を含めると平均98,000円前後になることも多いです。格安車検業者を利用すれば、5万円台で済むこともあります。
車検費用を抑える方法をいくつかご紹介します。
業者選びから始めましょう。ディーラーは高額になりやすいため、カー用品店や車検専門店、地元の整備工場を選ぶと費用を抑えやすくなります。ただし、価格だけで決めると整備が不十分になることもあるので、評判も確認することが大切です。
事前点検も有効な方法です。車検前にライトの点灯、タイヤの空気圧、ワイパーの状態など、自分でできるチェックを行います。問題があれば先に修理しておくことで、車検時の追加費用を減らせます。
日頃のメンテナンスも重要です。定期的にオイル交換などの基本整備を行っていれば、車検時に大きな修理が必要になる可能性が低くなります。
ただし、必要な整備を省くのは避けましょう。安全性の問題だけでなく、後で高額な修理費用がかかることもあります。費用を抑えつつも、安全性や車の寿命を保つバランスが大切です。
見積もりは複数の業者から取りましょう。同じ車検内容でも、業者によって数万円の差が出ることがあります。インターネットや電話で簡単に比較できるので、いくつかの選択肢を検討することをおすすめします。
ハイブリッドの車検費用の特徴

RAV4ハイブリッドの車検費用は、一般的に6万円から9万円程度となっています。ガソリン車の車検費用(6万円から14万円)と比較すると、上限が低めに抑えられているのが特徴です。この違いには明確な理由があります。
最も大きな要因は自動車重量税の差です。RAV4ハイブリッドはエコカー減税の対象となるため、新車登録時は自動車重量税が免税となり、2回目以降の車検でも15,000円から20,000円で済みます。ガソリン車の24,600円から32,800円と比べると大幅に安く、この差額が車検費用全体を下げる効果を生んでいます。
車検費用の内訳を確認すると、法定費用として自賠責保険料(約17,650円)、自動車重量税(前述の通り)、印紙代(1,600円)があります。これに車検基本料や点検整備費用が加わりますが、この部分はガソリン車とハイブリッド車で大きな違いはありません。
ハイブリッド車には特有の点検項目があることも知っておきましょう。ハイブリッドバッテリーやインバーター、モーター関連の診断が追加されます。これらの専門的な点検は、ディーラーや正規の整備工場で受けると安心です。格安車検業者の中には、ハイブリッドシステムの専門的な診断ができない場合もあるので注意が必要です。
年式による車検費用の変化も重要です。新しいRAV4ハイブリッドはエコカー減税の恩恵を最大限に受けられますが、13年以上経過すると重量税が上がる「経年重課」により、車検費用も増加します。13年未満では重量税が約20,000円(2年分)ですが、13年以上になると約45,600円と倍以上になってしまいます。
車検時には消耗品の交換も推奨されることがあります。ハイブリッド車はブレーキパッドの減りが少ない傾向にありますが、オイル類やフィルター類はガソリン車と同様に定期交換が必要です。これらの交換時期が車検と重なると、その分費用が増えることになります。
ハイブリッド車の車検費用を抑える方法として、ディーラー以外の選択肢も検討してみましょう。ハイブリッド車に精通した整備工場やハイブリッド専門の車検業者なら、ディーラーより安価で質の高いサービスを提供していることもあります。複数の業者から見積もりを取ることで、最適な選択ができます。
車検費用に違いはありますが、ハイブリッド車の総合的な維持費はガソリン車より安くなる傾向があります。燃費の良さや税制優遇を考慮すると、長期的には経済的なメリットが大きいといえるでしょう。
項目 | 金額(目安) |
---|---|
自賠責保険料 | 17,650円 |
自動車重量税 | 15,000~20,000円 |
印紙代 | 1,600円 |
車検基本料 | 10,000~50,000円 |
合計 | 約60,000~90,000円 |
自動車税減税制度について

RAV4で自動車税の減税を受けられるのは、プラグインハイブリッド車(PHV)のみです。これは「グリーン化特例」と呼ばれる制度によるもので、ガソリン車や通常のハイブリッド車は対象外となっています。
この減税制度は、2023年4月から2026年3月までに新車登録したプラグインハイブリッド車に適用されます。新車登録の翌年度に支払う自動車税(種別割)が約75%減税され、通常43,500円(2.5Lクラス)のところ、約11,000円まで減額されます。つまり、約32,500円の節税になります。
ただし、この減税は新車登録の翌年度のみの適用で、2年目以降は通常の税額に戻ります。一時的な措置ではありますが、新車購入時の総コストを考えると無視できない金額です。
RAV4のプラグインハイブリッド車には、自動車税減税以外にも税制優遇があります。新車購入時の環境性能割(旧・自動車取得税)が非課税となり、自動車重量税もエコカー減税により、新車登録時は免税、2回目以降の車検でも大幅な減税が適用されます。
一方、ガソリン車やハイブリッド車には自動車税の減税はありませんが、ハイブリッド車については重量税や環境性能割での優遇措置があります。ハイブリッド車は自動車税では優遇されないものの、燃費の良さと重量税などの優遇を合わせると、長期的にはガソリン車より維持費が安くなる傾向があります。
これらの減税制度を活用するには、購入タイミングも重要です。年度末の3月に新車を登録すると、翌月の4月から始まる年度の自動車税が減税対象となります。逆に4月に購入すると、減税の適用が翌年度からになるため、1年遅れることになります。
なお、この減税制度は環境に配慮した車両の普及を促進するために設けられており、政府の方針によって内容や期間が変更される可能性があります。最新の情報は常に確認しておくことをおすすめします。
税金の安さだけで車種を選ぶのではなく、燃費や維持費全体、そして自分のライフスタイルに合った車両を選ぶことが大切です。減税はあくまでも車選びの一要素として考えるのが賢明でしょう。
RAV4の排気量別税金一覧

RAV4の税金は排気量によって大きく変わります。
RAV4のガソリン車は約1,986~1,998ccの排気量を持ち、自動車税は年間36,000円~39,500円となっています。これは「1.5L超~2.0L以下」の区分に該当するためです。多くのRAV4ガソリン車オーナーが支払っている金額は36,000円が標準的ですが、一部グレードでは若干高くなる場合もあります。
ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車(PHEV)の排気量は約2,487ccで、「2.0L超~2.5L以下」の区分となります。このため年間自動車税は43,500円~45,000円と、ガソリン車より高くなっています。排気量が大きいため税金も高くなりますが、燃費の良さでこの差を相殺できることが多いです。
自動車重量税も排気量や車両重量に関連して変わります。ガソリン車の場合、新車登録時(3年分)で36,900円~49,200円、2回目以降の車検時(2年分)では24,600円~32,800円が標準的な税額です。重量が大きくなるほど税額も上がる傾向にあります。
ハイブリッド車とPHEVは環境性能が評価され、エコカー減税の対象となります。新車登録時は免税(0円)、2回目以降の車検時も15,000円~20,000円と、ガソリン車より大幅に安くなります。この差は長期保有する場合に特に大きな節約になります。
新車購入時には環境性能割という税金もかかります。これは車両価格に対して課税される税金で、RAV4のガソリン車では1~3%、ハイブリッド車やPHEVは環境性能に応じて非課税~2%の税率が適用されます。300万円のRAV4を購入する場合、ガソリン車なら3万円~9万円、ハイブリッド車なら0円~6万円の税金がかかる計算になります。
PHEVに適用されるグリーン化特例では、新車登録の翌年度に自動車税が約75%減税され、通常43,500円のところ約11,000円になります。ただし、これは1年限りの措置です。
車両の年式も税金に影響します。13年以上経過した車両は「経年重課」により自動車税・重量税が増額されます。重量税は13年未満のハイブリッド車で約20,000円(2年分)ですが、13年以上では約45,600円と倍以上になります。
これらの税金は地域によって若干異なる場合があります。また、税制は毎年見直される可能性があるため、最新情報の確認が必要です。
RAV4の税金は排気量やグレードによって大きく異なります。長期的な維持費を考慮すると、初期費用が高くても税制優遇のあるハイブリッド車やPHEVを選ぶことで、トータルコストを抑えられる可能性があります。車両選択の際には、これらの税金面でのメリット・デメリットも考慮することをおすすめします。
グレード・タイプ | 排気量 | 自動車税(年額) |
---|---|---|
ガソリン車 | 約1,986~1,998cc | 36,000円~39,500円 |
167ハイブリッド車・PHEV | 約2,487cc | 43,500円~45,000円 |
総括:RAV4の維持費総括:年間・月間のコストと節約のポイント
この記事のポイントをまとめます。
- RAV4の年間維持費はガソリン車で約28万円~45万円、ハイブリッド車で約30万円~35万円
- 月間維持費は平均約1.6万円~3万円程度
- SUVとしては維持費は平均的な水準で特別高いわけではない
- ハイブリッド車は税制優遇と燃費向上で年間5~10万円の維持費削減が可能
- 自動車税はガソリン車(2.0L)で年間36,000円、ハイブリッド車(2.5L)で43,500円
- 重量税はガソリン車で2年ごとに24,600円~32,800円、ハイブリッド車は減税あり
- 車検費用はガソリン車で6万円~14万円、ハイブリッド車で6万円~9万円程度
- ガソリン代は年間10,000km走行の場合、7万円~10万円程度
- 定期メンテナンスや消耗品は年間4万円~8万円程度を見込む必要がある
- 任意保険料は年齢や等級により年間4万円~10万円が目安
- プラグインハイブリッド車は新車登録翌年度に自動車税が約75%減税される
- 13年以上経過した車両は重量税が大幅に増加するため注意が必要
- 車検費用は業者選びで大きく差が出るため複数の見積もりを取得すべき
- ハリアーと比較すると年間3~5万円ほど維持費が安い
- 都市部では駐車場代が月1~2万円かかり維持費を大幅に増加させる